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20年を経ても蘇る記憶
7月15日。建築展に行った。
天王洲アイルの WHAT MUSEUMで開催中の「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで –」という展覧会
木造建築から宇宙滞在空間まで、様々な建築の骨組みが展示してあった。
会場に入ると早速、法隆寺五重塔1/10の巨大模型が現れた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147391082/picture_pc_c1dd4371b7637b0a2a519ed927f13239.jpg?width=1200)
模型を見た途端、小学生の頃の記憶が蘇った。
国語の教科書に、法隆寺五重塔の建築技法について書かれた文章がのっていた。「大きな木の柱が塔の中心を貫いていることで、地震が発生しても塔がバラバラにならない建築構造になっている」というような話だった。
先生が授業で、中心に穴を開けたお椀を5つ重ね、真ん中にお箸を通して横に揺らし「ほら、こうやって揺れても、お箸が通っているから崩れることなく揺れを逃がせるでしょう」と見せてくれた場面を鮮明に思い出した。
普段思い出すことがなくても、20年以上の時を経て記憶の中にはしっかりと残っていて、こんなふうに何かのきっかけで突然思い出すことが不思議で面白い。
先日も雨の中で森の木々を見上げた時、ふと、キツツキが森の中で"音"を売るお話を思い出した。
雨が葉っぱに落ちる音、木の幹をつつく音、など気持ちの良さそうな音が魅力的に描かれていて、好きだった。
小学校低学年の頃に国語の教科書にのっていたお話で、タイトルは『キツツキのおみせやさん』。だと思って調べたら、『キツツキの商売』だった。えぇ、なんか急にがめつい感じでやだな…と思ったが、それはさておき。
子どもの頃に触れたものって、気が付かなくても実はずっと心の底に眠っているんだな。
そんなことを感じた1日だった。
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