ガラスの向こう側に君がいた
君は鏡の前で 髪を整えている
僕は教室の片隅で 廊下の彼女を見ていた
すれ違う瞬間に 胸が高鳴る
視線を送っていた事に気づかれたような気がして
思わず 目をそむけてしまう
そんな毎日の中で あるとき
彼女はバックを落とし
飛び散った消しゴムや鉛筆をひろい集める
近くにいた 僕は
拾うのを手伝った
彼女は「ありがとう」と言った
僕は期待していた言葉なのに
不意をつかれたような喜びを覚えた
その後 彼女は「よく会いますね」と言った
僕は彼女に恋をしていた
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。