男性の育休取得について思うこと。
昨今、男性の育休が社会的に関心が高まりを見せていて、とても喜ばしい流れだと感じています。
もちろん実際の取得に際しては、会社員(従業員)の立場であれば所属組織の姿勢とか制度に左右される側面もある訳なので、現状だとまだまだ「本人の意志」だけでは「望んだ人がすぐに誰でも」という訳にはいかないかも知れません。
また、場合によっては育休希望の意思表明に対してパタハラの被害に合う男性もいるかも知れません。
それでも、この流れは加速するだろうし、少しでも早く、社会全体に「当たり前」のモノとして浸透して欲しいところ…。
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ところで、男性の育休取得に関して、取得する・しない、できる・できないはともかく、世の多くの男性は一体、どう思っているのかな。。
女性の意見ではなく、男性の意見が多く知りたいところです。
ちなみに、男性の育休取得について、ボク個人の考えとしては、次の点に重要性・価値があると思っている。
いわゆる「意識改革」ですが、これってたぶん、「母親」には当たり前にある感覚というか、わざわざ言葉にする事ではなく、自然に持つ(持たざるを得ない)感覚かなと思うんですよね。
※育休を取得する男性自身への影響はもちろん、パートナーや家族への影響だってもちろんあります。
よく言われるのは、母親の場合、妊娠・出産を経て、次第に母親としての意識・考え方になっていく、心構えのようなものの準備が進んでいく、というものですね。
つまり、育児脳へのアップデート。
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ところが、父親も母親も最初は素人という点では同じなのに、男性の場合は、この育児脳へのアップデートが、どうも自然にはなされないケースが多い。
そして、この育児脳にアップデートされていないこと、意識の差が、ワンオペ育児をはじめ、夫婦感の温度差のようなモノを生むのだと思う。
で、あれば、この育児のための心構え、育児脳へのアップデートがとにかく重要な訳で、もしも自然とアップデートが出来ないのならば、強制的に、意図的にその機会を設ければいいと思う訳ですよね。
そして、その最も効果的かつ必要度の高い機会が、育休だと思います。
そして、実際に自分の手で赤ちゃんの世話や家事をする実務能力を養う実践期間。
早ければ早い方が良いですよね。
生まれたばかりの、まだ自分では何も出来ない赤ちゃん。
おっぱいすら上手に飲めない赤ちゃん。
泣くことでしか伝える手段を持たない赤ちゃん。
何か掴めるようになったり、動けるようになったらなったで、目を離したすきに何か誤飲してしまったらどうしよう、触れた先の何かが頭に落ちたらどうしよう、、、
泣き止まないことも、手が離せないことも、目が離せないことも、その時期を母親と二人で共有してこそ、生まれる絆や深まる絆、分かちあう喜び、辛苦も愛しさもあると思う。
そして我が子とのその時間、その期間は、やり直すことは出来ないから、もしも育休が取れる状況の方には、積極的に、可能ならば是非、とって欲しいなぁと思います。
ボク自身は、会社の制度上、一週間しか取れなかったけれど、最低でも三ヶ月くらい取れたなら良かったなと今でも思ったりします。
男性の皆さん、育休、とれるなら、是非とりましょう!
※育児脳へのアップデートと書きましたが、これからパパになる方や育休を取られる方に向けてのエールもこちらに書いてるので、是非ご覧ください!
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ちなみに、育休制度の「義務化」云々の是非について、ボクは次のように考えてます。
また、「育休」はそもそも言葉のイメージが軽すぎるんですね。仕事は休んでも、心身ともに全く休みではない。むしろ仕事よりハード。
そういった意味では、産後取得に限らず、むしろ出予定日の1ヶ月前(3ヶ月前)から取得可能とかにした方が良いと思います。
いきなりの実践で困らないように、男性には家事スキルの練習期間になるように。
細かく言えば従業員に限定しないんだけど、つまり「育休取得の権利」と「雇用者に対する育休取得保証義務」みたいな、基本的人権の中の「子どもが親と過ごす権利」としての育休、そして労働関連法上の取得希望者への保証義務。
そんな風で良いかなと思ってます。
以上、ナツキのパパでした。
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※今回の記事を読んで「家事」についてもっと詳しく知っておきたい!と感じた方は、是非こちらもご覧ください!
夫として父親としての自身の振る舞いを見直した方がいいのか・・・?と気になった方はこちらも是非ご覧ください。
また、逆に、意識してるし頑張ってる男性の方にも心配してることがあります。
それが、男性の産後うつです。
ちょっと今しんどいと言う方はこちらも是非目を通して頂けたらと思います。
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。