見出し画像

ハレルヤ ハレルヤ

私の思いに呼応するように幾度も
太陽の瞬きがハレルヤ ハレルヤと

おお、神が応えてくれているのか

ああ、それとも悪魔の囁きなのか

私にはどちらなのか一生分からないだろう

存在自体が原罪だと下されたあの日から

私の如何なる行動も虚無になり

死さえも許されない罪人であり

終わりのない苦しみと共に生きている

かけがえのないあの人を手放せば
少しは楽になるのだろうか

それでもあの日聞こえた幻聴は
許されることはないのだと何度も何度も繰り返し私を責め続けた

一番してはならないことは
自分を犠牲にして欺瞞を働くことだった

それは私の虚栄心が選んだ
私の中の正論だった

自分さえ犠牲にしていれば
必ず全てが報われる日が来るのだと
信じて自ら地獄へと堕ちていった

昼は悪魔と手を繋いで狂瀾し、
夜は神を縋って大いなる希望を願い、
天使の膝に泣き伏した日々よ

私の身体は暗闇に包まれて
夜毎、悪霊に魘される

ほら、ベットの脇の階段から
骸骨が列を作って、不快な音を鳴らしながら
カラカラと上ってくる

私の魂を連れさるために、
あくまでも楽しげに誘ってくる

必死に抵抗して朝を迎えても
苦い苦い毎日は今日も繰り返される

これだけ汚れた私に光が差し込む日がくるのだろうか

赦しを得る日が来るのだろうか 

あのとき世界は私を全力で拒絶して、
そのくせ私にはこれでもかと求めてくる

もういっそのこと
あの太陽の瞬きに全て包まれて
そのまま何もかも消えてしまえばいいのに!


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?