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ワーママ女医、常勤退職後フリーになって結局どうだった?

40代女医なつ🌱です。
こんにちは。

病院常勤を退職して3年くらい経ちます。
退職した理由はこの記事に書いてあります。

今はこの非常勤フリーランス生活にかなり慣れてきました。

今回は常勤退職して数年経って、退職後から現在までのフリーランス生活を振り返って書いてみます。

常勤退職直後の不安や焦り


いっぱい算段してフリーランス移行しましたが、移行後1年目は、自分の収入や医師としての臨床能力が下がることへの不安新しい非常勤の職場への緊張だったり、働かない日があることへの焦りがありました。

最初の半年くらいはある意味躁状態というか、得体の知れない不安から無駄に動き回っていたような気がします。空いている日程があれば、知り合いの先生に「非常勤入りますか?困ってませんか?」と声をかけて営業したりしていました。

「私空いてます!今フリーです!」(婚活みたいやな。)っていう看板を掲げて生活を続けていると、これまでの人脈や新しい出会いで意外とすぐ仕事が降ってきました。(派遣会社も登録していましたが勤務地が家から遠いところが多く、私の場合は知人からの紹介で仕事が埋まりました。知り合いの先生方ありがとうございます!)

そんなこんなで、最初は週4働いていたり、意外と忙しい生活をしていました。週5も1、2度やりましたが、流石に毎日バラバラの場所で非常勤週5日働くのはきつかったですね。

私ってカツオなの、、、?

フリーになったばかりで忙しくしていたある週末、子どもと水族館に行きました。そこでは回遊魚の水槽がメイン水槽の一つで、大きな水槽に鰹などの回遊魚がずっとせわしなく動いていました。魚たちが動くたびにキラキラして綺麗でした。

しかし子どもと一緒に、ずっとすごい速さで動き続けているたくさんの魚を見て、ふと「あれ自分じゃね、、、?」という思いが湧き上がってきました。

こんなに動きまくって止まる時は死ぬ時、、、みたいな、、、あれ、私ってカツオ、、、?

退職理由の一つで「仕事以外の時間を増やしたかった」「子どもとの時間を増やしたかった」というのがあったのに、空いた時間があると不安ですぐ仕事をしようとしてしまう私。

臨床経験の機会が減ることもですが、それまでの収入が下がることが恐怖だったのかもしれません。でもそんなに稼がないと暮らしていけないか?我が家は夫も働いているし、子供が小さいうちに貯める!と誓って血を流しながら貯めまくった株などの金融資産もあります。

カツオ人間になっていた私は婚活営業看板」を下ろすことにしました。

2年目以降、意識的に仕事を減らすことを心がけた

空いている日があっても仕事を入れようとせず、空いていることも対外的にわざわざ知らせない、自分で仕事しない日を意識的に作る、を実行しました。

現在は多くても週3勤務までにしています。実際は週2.5が多いと思います。非常勤提携先が困りに困っているときは助けに入る時もありますが、基本は入れないようにしています。

「それじゃ暇じゃない?」と最初こそ思いましたが、家にいると子がいる母でもあり、今まで手抜きしていただけで、家事でやることは沢山ありました。

今までフルで働いて余裕なく丁寧にできていなかった大掃除、細かい整理や日々の家事をしていたら、すぐ時間は過ぎていきます。フルタイム共働きだと、家の大掃除系の整理が本当に疎かになっていたと痛感しました、、、。(今でも整理苦手、、、。仕事してる方が楽。)

仕事を減らすタイミングが、子供が小学生になるタイミングでもあったので、小学生になった子供は私が非常勤勤務がない日は学童利用せずそのまま家に帰ったり、小学校生活に疲れが出ている時は送り迎えもすることができました。そのおかげで我が家の場合は、「小一の壁」が思ったよりスムーズに乗り切れたかなと思います。

常勤退職して収入は?


ここはみなさん気になるところだと思うし、私も退職前気になっていました。

フリーランス転向後1年👀は上記のようなカツオだったんで、結局結構働きまして、常勤だった時の収入以上に稼ぎました。(病院常勤だった時は、週4常勤1外勤。)

この最初のカツオ生活1年で、収入に関しては「仕事はある、働けば稼げるから大丈夫!」と自信と安心を得られたので、2年目以降仕事を減らすマインドになれたのかな、と思います。

現在の額面収入は、週2.5-3非常勤勤務で常勤の時と同じくらい、または少し低くなるくらいです。(ワーママ女医常勤、給料低かったんですよね、、、。)

もし収入がもう少し必要になったら、もう少し自分の時間を差し出して、勤務を増やせばいいので納得はしています。

社会保険や福利厚生はどうなったか。


常勤のメリットに社会保険や福利厚生というのがありますが、幸いにも退職して今まで健康で、何のトラブルもなかった、というのもありますが、今のところ特に困ってはいません。

私の場合は退職後に、法人設立して自分の会社から社会保険を出しているので、健康保険などは変化ありません。法人など設立しなくても、一般の国民健康保険でも基本的に健康保険で受けられるサービスはそう変わりませんので、同様ではないでしょうか。保険料は差がありますけどね。

非常勤になると基本的には、雇用保険はありませんので、妊娠(私はもうするつもりないですが、、)や病気や怪我をした際は不安があるかもしれませんが、我が家は働けなくなったり何かあった時のための生活防衛資金(大体月の生活費の半年〜1年分の現金)を常に確保しているので、そんなに心配していません。

福利厚生で、常勤って良かったな、と思うのは健康診断ですね。病院勤務の医療者は健康診断が楽ですよね。自分の病院でやってくれるところが多いですし。「年に2回自動的に、血液検査と年1回レントゲンと、プラスαの検査、自分の病院で。」あれは楽でした。

今は自分で、自治体の指定病院の健康診断を予約して行っています。予約やいろんな健診場所に行かなくてはならなくて面倒ですが、時間はあるので、患者視線での社会科見学がてら楽しんで行くことにしています。

個人的な非常勤生活のデメリット


非常勤勤務フリーランス生活いろいろデメリット思いつくと思うんですが、私の場合で特に気にになることをお話しします。

まず第一は臨床の話。
「転帰がわからない。」

初診で診ても精査が必要な症例は、総合病院へ紹介して転帰がわからなくてモヤモヤすることもしばしば。非常勤だけではなく、常勤でもプライマリの先生たちは皆そうだと思いますが、ずっと病院にいたのでここら辺はいまだ、もやっとします。
常勤の先生なら医師会とか、オンラインカンファレンスで知る機会も多いのかなと思います。

「手技に関わる時間、臨床経験がどうしても減る。」

当たり前です、自分で勤務時間を減らしているから。また大きな病院でしかできない臨床もありますから、あの手技が出来ないのは残念だな、あんなにやってたのに数年経ったら出来なくなっちゃうのかな、、、と寂しい気持ちはあります。ここら辺は割り切るしかないですね。またあの臨床をやりたくなったら、再びやって努力すれば勘は戻るはず!と信じて、、、。

実は周囲で50代のそういった復帰女医の先生が何人かいたので、あまり心配していません。

「子供の突然の発熱は『常勤』以上に困る」

私の場合の非常勤先は、基本的に常勤の先生が少ないところが多いです。人手不足や、常勤を雇えないから、非常勤を雇ってくれてるんです。なので、非常勤とはいえど医者が急に休んだら、、代わりがいないことが多く、その日のその職場にとっては取り返しのつかない大打撃!外来を締めたりすると、施設の収益が減ってしまいます。

ということで、常勤より非常勤勤務の方が子供の熱など、急な休みへのハードルは高い、と個人的には思っています。

私は子供を見てくれる親や緊急時に融通のきく配偶者はいない、持たざるワンオペワーママ女医です。

ということで、こういう時はどうするか、正直各非常勤勤務の職場で対策は違うんですけど、絶対休めない、あちらがどうしても休んでほしくない職場にはインフルエンザやコロナなど感染症ではない限り、相談して子供を連れて行くことにしています。
大体そういう職場は「いいよー、休憩室のソファで寝てください!来てくれるなら是非是非!」というところが多いです。汗

そして他の対策としては、非常勤先として「常勤人員がある程度いる職場を非常勤先として確保しておく。」を、心がけてます。なかなかそういう職場は少ないですが、あればとても大切にしています。

あとは欲張って働かない、勤務予定を入れすぎなければ、子供の発熱が勤務日を直撃する確率も減ります。カツオ生活で何度も「子供急な発熱」の危機を迎え、思い知りました。

最後は「医療を相談できる人が少ない」
まあ、これはフリーは孤独なんでしょうがないですよね。時々寂しいです。が、フリーの宿命です。

あとは年次や年齢もありますよね。フリーでも若い年次の先生は常勤の先生が相談やケアしてあげてるところも見ます。

専門医指導医とって40超えてたオバハン女医に、たとえ細々不満があっても意見とかしにくいですよね。寂しいとか言ってんじゃねーよ、ってことですね。自分ツッコミです。

うむ、肝に銘じます。

退職してとにかく余裕ができた


私が退職を考え始めた時は、まだ子供が幼児で保育園に行っている時でした。すぐ発熱したり夜泣きする子供のお世話にイヤイヤ期も重なったり、時短もなくなったり、仕事も忙しく、日中働かないパワハラ上司はいたりと、精神的にも体力的にも厳しい常勤生活でした。

以前にも記事で書きましたが、退職前はウジウジ不満を言っていることが多く、家に帰ってからも怒りや悲しい感情に振り回され、「自分のことを嫌いな自分」でいる時間が増えていました。自己肯定感も下がるし、この生活は長くしてはいけない、と強く思いました。
不満を抱えてる記事はこちら。

退職後、子供の成長もありますが、時間的余裕を得たことで、体力も精神も、とにかく余裕が戻って本来の自分も戻ったきました。

今は自分が嫌だなと思うことなく、毎日穏やかに過ごせているように思います。

常勤にも非常勤にもメリットデメリットありますが、今現在の私にはこの生活が合っているのかな、と改めて思います。


おわり

最近フリー移行して数年たち、どうだったのかなと振り返っていたので記事にしてみました。

人それぞれ性格が違うので、それぞれの働く女性や女医の中で正解があり、フリーランスの生活が全員に良いとは全く思いません。その人らしく人生を生きていけるように、その時点での選択をできたら良いな、と思っています。

私自身も今はこの生活に満足していますが、子供に相手にされなくなり、病院での臨床が恋しくなったり、今後「やっぱり常勤やる!」とか言い出すかもしれないな、、、、と思ってます。

誰かの参考になれば嬉しいです。
それではまた。


本日のおすすめ。
前回モンベルの日傘を紹介しましたが、今度は高性能アームカバーが欲しい!まずこちら買いました。つけるとヒヤッとする。夏本番これで乗り切れるのか。ユニクロのアームカバーも試してみたい。

Amazonのこのゆるゆるアームカバーも気になる。

もう暑い!なんで6月でこんなに暑いんでしょうか、、、。



今回の記事を書くきっかけでもあるのですが、現在女医なつによるお金のコンサルをはじめました。今、友人含めて数人相談させてもらってますが、女性が働く人生、色々ありますよね。非常勤後の生活を機にされてる方も多かったのでこの記事書かせてもらいました。

皆さんが人生前向きに楽しく生きていけるお手伝いできればいいな、と思っています。

私のキャパが少ないこともあり、今月は枠満員で予約受付してませんが、来月また受付しようと思っています。
丁寧に見たいし、基本体力ないヘタレなんで。すんません。
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