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noteで出会った本

最近、私の毎日の日課となっている開高賞受賞作『空をゆく巨人』のweb立ち読み。

現代美術のスーパースター蔡國強と、いわきの“すごいおっちゃん”志賀忠重がアートで起こした奇跡! ふたりの30年に及ぶ類い稀なる友情と作品づくりを辿り、芸術が生み出した希望を描く感動作。

数日前、noteで上がってきた記事を見つけ、なんて太っ腹なおいしい企画なんだ!と浮ついた心で覗いてしまった川内有緒さんのnote。同ページのyoutube内に出てきた爆発アートを見て思わず息を飲み込んでしまいました。芸術の知識は全然ない私だけれど、ひとしきりその「プロローグ」を読み終えると、翌日の「第一章 生まれながらの商売人」翌々日の「第二章 風水を信じる町に生まれて」その翌日の 「第三章 空を飛んで、山小屋で暮らす」と、主人公の志賀と蔡國強の野心とロマン、登場する人物それぞれの人間味に満ち溢れた世界と人間臭さにダイソン並みにぐんぐん吸い込まれていきました。

そして「第四章 爆発する夢」の日。二章から引き続き爆発画のアーティスト蔡國強の母国「中国」へ話の舞台は戻ります。

私自身初めての海外旅行が中国だったので、懐かしさや情景を重ねながら読みすすめていました。すると著者の川内さん自身も人生で最初に訪れた異国が中国だったということが補足されていました。川内さんが初めて訪れたのが1987年の当時15歳、中学を卒業された頃。日中の国交回復15周年を記念して日本と中国の小学生に歌の交流をと小学校PTA役員でもあったお母様や音楽の先生、保護者たちのご尽力で総勢100人あまりの交流訪問が実現し、川内さんもピアノが弾けるからということでいかれたそうです。

私の初の異国訪問はというと、天安門事件の前年である1988年の冬、北京に降り立った時でした。私も当時中学3年生。もう30年前ですが、青少年学生交流大会というプログラムでの訪問でした。父が率いた高校の運動部が参加することになり一員に紛れて私も連れて行ってもらいました。同じ時代の中国に訪問した川内さんがそこで描かれている異郷の情景、それはまるで私が味わったものと勘違いしてしまうくらい一致してしまいみるみると当時の事が蘇り勝手にひとりで興奮していました。すぐに私は日本にいる父にライン通話し「お父さんの分も本予約オーダーしたからとにかく読んでみて」と伝えました。天井まで本が埋まるほどの本の虫の父、今は年老いて少し病気がちだけれど、この本を読み終える頃には父も自分自身の昔の夢をみていた熱血時代や中国に行ったときの事を思い出し元気になるかも。そう思いました。

今は「第六章」を楽しみに待っているところです。実はこのnoteを書いたのは「第四章」読了後。まだ完結(一五章)していなし読み始めたばかりで書くのも変かな?と躊躇してしまい下書きに入れていました。でも、すでに大切に読みたい1冊になってしまったので、多くの人にタイムリーにも読んでもらいたいなとやっぱり公開することにしました。

お恥ずかしい話、私は本を沢山読むタイプでもなく、本屋に足を運ぶのは娘の絵本を探しに行くくらいになってしまっています。アメリカに住んでいる現在は尚、本屋から遠のいてしまっています。この太っ腹企画のweb立ち読みをしていなかったら、もしかしたら読書素人の私には出会うことがなかったかもしれない本、そう思うと今回このようにweb立ち読みできる機会を与えてくださったことにとても感謝しています。(おいしい企画だ!などと浮ついた心で読み始めた事も反省してます。笑)

思えば学生の頃、”an anを裏表紙から開かせる女といわれる「林真理子」さん”のエッセイ(まだ「美女入門」の前で「南青山物語」とかだったと思う)にハマって読むのが楽しみで発売を待ち遠しく思っていたものでした。今回1章づつ公開されれいる『空をゆく巨人』。”発売が待ちきれない感”を久々に味合わせてもらっています。15章のうちまだ5章が公開されたばかりですが早く最後まで読みたいとうずうずしています。

すでに沢山の方が読まれていると思いますが、もしまだの方がいらっしゃいましたら、是非、川内有緒さんのnoteご覧ください。同じページのYoutubeから見れる爆発アートも言葉にならない衝撃です!

なんだか興奮してますが、色々感謝でございます。

謝謝


P.S.ちなみにこちらは著書の川内有緒さんとご家族のお人柄が伺える、面白い取材です。すっかりファンになってしまい他の本も読みたくなりました♡

 







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