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ボランティアに参加して①〜日本文化と日本人

私はボランティアが好きだ。まだ学生で、お金よりも「経験」や「出会い」を大切にしようとしているからだと思う。そういうわけで、日本を離れた留学中の今でも、複数のボランティアをやっている。「ボランティア」と言っても色んなものがあるから定義は難しいが、ひとまずやったものの備忘録として書き留めておこうと思う。

まずは、日本舞踊の発表会のボランティアスタッフをした話から。

在英の日本人の方と知り合い、その方の紹介で関わらせていただいた。

日本人の先生が、現地の日本以外のルーツの生徒に日本舞踊のレッスンをしており、そのおさらい会のスタッフとして参加した。郊外の小さなホールで、10人弱の生徒のために開く発表会。それでも、先生も生徒も自分の踊りを精一杯披露していた。そこで自分は、裏方の仕事をし、影で彼らの演技を見守っていた。

日本人と同じように踊っているはずなのに、彼らの動きは、何かが違う気がしてしまった。「日本文化=日本人のもの」という固定観念があるからだろうか。わからない。

そして気がついたら、日本人と日本舞踊、日本文化の関係について考えていた。

私は日本人だ。だけども、日本舞踊をじっくりやった経験は無いし、知識もあまりない。多くの日本人がそうだと思う。それなのに、「日本文化」の一つとして世界で考えられている。文化の脆さと日本人の弱さを実感した。

自分の国の文化は自分のアイデンティティの一つになっている。と日本を離れて実感した。初めて会った他の国の人間に、「日本人です」と言った後は、自分が日本人であることをちゃんと伝えるために日本のことを説明する。その中で不可欠なのが文化である。

多くの人は日本の文化の表面的なことしかわかっていないと思う。日本文化には、茶道や華道があって...などは言えるが、実際にやったことのある人は多くないし、なぜそれが日本文化になっているのか、日本人とどう結びついているのかを伝え切れている人は少ないのではないか。

日本文化は素晴らしい。とイギリスに来て色んな人から言われた。日本文化が好きだから日本を学びたいと思っている学生にも出会った。島国だからこそ、独特の文化が精錬されてきた日本。それを日本人はわからない。

日本にいるのに、日本人なのに、日本のことに鈍感な日本人に危機感を持った。

#長期留学 #日本文化 #ボランティア #女子大生





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