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児発・放デイどう選ぶ?②ーよく見る「運動療育」についてー


選択肢の多い児発・放デイ、選ぶ時に見るのはやはり「特色=アピールポイント」ですよね?


今回はその1つ、「運動療育」とはどのようなものか
、お話できたらと思います。


運動って重要?

初めに結論から書きます、重要です

①彼らの世界で運動ができるは自信になる


特に就学前の時期は、テストで点数が出るわけではありません。自分が「できる」のか「できない」のか、判断をするのは主に運動の世界になります。

園のクラスで一番にはなれなくても、みんなと同じぐらいのスピードで走ることができる。
跳び箱は怖いけど、一番低いのなら跳べるようになった。

みんなと遊べる。
初めはできなかったことが、練習したらできるようになってきた。

このような小さな自己効力感が、彼らの園生活やその後の人生を支えていたりします。

測るモノサシが限られているからこそ、運動経験は重要な役割を果たします。


②手先の不器用さ、手先だけの課題?

「手先が不器用なんです」というご相談をよく受けます。

ボタンが止められない、ひもが結べない、お箸の持ち方がぎこちない、鉛筆が下手、などなど。

その課題の裏にある理由は、本当に「手先」だけの問題なのでしょうか?

体の発達には法則があり、「中心から抹消」の順です。

つまり、手先が発達するまでには腕や肩が安定し、その前には体幹が安定する必要があるのです。

「手先が不器用」という困り感からスタートしたお子さんでも、アセスメントを行う中で粗大運動から始めましょう、となることがよくあります。

早い段階での運動経験が発達の基礎となるのです。


運動療育、どんなことしてる?

では実際、運動療育ではどのような活動をしているのでしょうか?

まず、個別なのか集団なのかで内容に差異はあると思います。アプローチしたい面も変わってきます。

私は個別の運動療育を行う事業所で働いているので、個別を前提としてお話ししていきます。

〇バランス感覚を鍛える
・不安定な足場を渡るサーキットで、足裏の感覚を育てる
・ブランコに乗り、揺れの刺激を取り入れることでバランスがとれるようになる

〇姿勢保持のための筋力を育てる
・動物歩きで腹筋群を鍛える
・トランポリンで体幹を強くする

〇眼球運動のトレーニング
・キャッチボールで動くものを追う練習をする
・障害物競走で物との距離感をはかる



遊びながら運動し、子どもにとっては楽しいことしかありません!

そして、「できた!」「楽しい!」という感覚を得ると脳は活性化し、子どもたちはどんどんできることが増えていきます。

大人になると忘れてしまいがちですが、運動のもつ力は大きいです✨

運動療育、魅力的なんです✨

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