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【文系エンジニアの奮闘記】「新人」を言い訳にしたくない

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エンジニアの松本(25歳)は現在新卒入社3年目。プロジェクトごとにクライアント先に常駐しながら、システム開発に取り組んでいます。先輩エンジニアに囲まれて日々奮闘する彼女は、もとは文系出身。入社当初、ITの知識はほぼありませんでした。そんな松本はいかにして成長していったのか。エンジニアの道を選んだ理由や、入社後にぶつかった壁、今思うこと。入社してから現在に至るまでの紆余曲折を、松本に語ってもらいました。


思いがけず歩みはじめたエンジニアの道

ーー松本さんは文系出身とのことですが、なぜエンジニアの道に進もうと思ったのでしょうか?

そもそも、IT業界を目指していたわけではなかったんです。もともと人と話すことが好きなこともあり、営業職を中心に幅広く就職活動をしたのですが、連戦連敗で……。そんなときに見つけたのが、当社の求人です。

大学時代は社会学を専攻していたので、当時の私にITの知識はまったくありませんでした。しかし「初心者でも大丈夫」「入社後に勉強できる」という言葉に惹かれて、応募を決めました。

ーー実際に入社してみて、いかがでしたか?

エンジニアというと理系のイメージだったのですが、私だけでなく同期も文系出身だったんです。入社後は2ヶ月ほどの研修期間があり、「サーバーとは」「IPアドレスとは」という基本中の基本からしっかり教えてもらうことができました。

ーー研修終了後は、どのように配属が決まったのでしょうか?

当社には、大きく分けると「サポート事業部」「開発事業部」があり、私は研修後、開発事業に携わることになりました。採用から研修までは本社のある熊本にいたのですが、開発事業部のなかでも東京の案件を担当するチームに配属が決まり、それ以来、東京を拠点に仕事をしています。



必死にメモをとった日々

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ーー初めて参加したプロジェクトについて教えてください。

最初に携わったのは、通信会社のシステム開発のプロジェクトです。研修で一通りの知識を身につけたとはいえ、やはり実務となるとわからないことの連続でした。チームのメンバーの言っていることが、“言葉”としては聞き取れるのですが、内容がまったく理解できなくて。毎日必死にメモをとって、あとから調べて「そういうことだったんだ!」と理解して……というようなことの繰り返しでしたね。

ーーなるほど。チームのメンバーとの関係性はいかがでしたか?

現在も含め、ほとんどのプロジェクトがそうなのですが、基本的に私たちエンジニアはクライアントの社内に常駐し、他社のエンジニアとチームを組んで開発業務を行っています。最初に参加したプロジェクトも、弊社と付き合いが長い他社チームと合同に参加していました。
現場にいる自社のメンバーは私だけ。もちろん、自社と密に連絡を取れる環境ではあったのですが、右も左もわからないなか、とにかく必死でしたね。

ーーそれはすごい状況ですね……。どうやって乗り越えたのでしょうか?

私自身の持ち味でもある「笑顔」だけは忘れずに、チームのメンバーとしっかりコミュニケーションを取るように心掛けていました。また、わからないことは割り切って、積極的に質問するようにしていましたね。

経験豊富なエンジニアたちに囲まれて、私はわからないことばかりで、落ち込みそうになることもありましたが……。そこで腐るわけにはいかないので、とにかく知らないことは知らないままにせず、きちんと調べて、一つずつ身につけていきました。


「知らない」ではなく「調べればいい」

ーー右も左もわからなかった松本さんが、エンジニアとして「周りに信頼してもらえるようになってきたかも」と手応えを感じられたのはいつ頃からでしょうか?

そこはまだまだ、「やっとヒヨコになれた」くらいの感覚です(笑)

でもプロジェクトに参加して1年ほど経った頃から、チームに新しいメンバーが入ってきたときに「松本さん、教えておいて」と言っていただけるようになってきたんです。その後、自分で考えた作業工程を採用していただけたり、業務をまるっと任せていただけたりもするようになってきて。少しずつですが、成長を感じられる瞬間が増えてきました。

ーーご自身で振り返ってみて、その成長は、なぜ手に入れられたのだと思いますか?

新卒とはいえ、やはり私の中では「未経験」というのがずっとネックだったんです。知識も技術もものすごく豊富なエンジニアたちに囲まれて、みなさんそれぞれ得意分野もあって。劣等感で、毎日心が折れそうになりました。

でもそんな環境だからこそ、「未経験」を言い訳にするのはやめようと思ったんです。後輩もどんどん入ってくるし、自分の居場所は自分で作るしかない。「知らない」ではなく「調べればいい」。いつまでも与えられた仕事だけやるのではなく、「なぜこうなったのか」をきちんと考えて、次の段階に進んでいこうと思えるようになりました。

まだまだみなさんに「追いつく」とまではいかないですが、せめて「会話がわかる」レベルにはいたいですね。


わからない分、学べることもたくさんある

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ーー3年目になった今、松本さんはどんなプロジェクトに携わっているのでしょうか?

セキュリティ関連のシステムを開発しています。参加するプロジェクトごとにやることがまったく異なるので、相変わらずひたすら勉強しています。

ーー今回のプロジェクトで特に苦労しているのはどんなところですか?

まず驚いたのは、使用するOSが違うことです。これまではマウスを使ってやっていたことを、すべてキーボードでやらなくてはいけなくて、「なんだこれは!」という衝撃から始まりました(笑)

当然、知らないこともどんどん出てくるので、勉強しながら必死に食らいついています。周りのエンジニアのレベルも本当に高くて。作業前の説明やデモンストレーションでわからなかったことをメモして、あとから調べて、復習して……と、しらみつぶしに勉強しています。

ーー松本さんのポジティブな姿勢に、背筋が伸びる思いです。その原動力って、どこからくるのでしょうか?

「未経験で入った」というネックと、「いつまでも新人ではいられない」という危機感ですかね。この2つは常に持って仕事に向き合っています。特に今、3年目は一番辛いときなのではないかと思うんです。「新人だから」という言い訳も通用しないし、この2年間で学んできたことをどう発揮できるかが試される時期ですし。

こんな風に考えられるのは、やはり心から尊敬できるエンジニアたちに囲まれて仕事をしているからだと思います。わからないこともたくさんあるけれど、それと同じくらい、学べることもたくさんあります。これからも周りに刺激を受けながら、成長を続けていきたいですね。


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