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生活訓練施設〜今日の元気度を10段階で〜

以前、生活保護受給の体験談について記事を掲載しました。その中で、幾つか障害福祉サービスについて後日書くといっていましたので、順に記していきます。


今回は生活訓練施設編です。
生活訓練施設という単語を聞きなれない人も多いと思いますが、私が通っていた施設では「ライフスキルや障害受容を学びを通して獲得する場所」と説明されました。
もちろん、いろんな形態の生活訓練施設があるのですが、私は他の生活訓練施設を体験していないのでそこは割愛。まあ、当たり外れや合う合わないが激しいとだけ言及しときます。

私が通所していた生活訓練施設は以下のスケジュールで毎日を回していました。

10:00~10:30 朝ミーティング
10:30~12:00プログラム
12:00~13:30昼休憩
13:30~15:00プログラム
15:15~15:30終わりのミーティング
16:00閉所

だいたいこんな流れでした。プログラムについては後日記事書きますが、プログラムの参加については出たいやつだけ出ればいいスタンスでした。施設に来ててもプログラムには参加しないのも大丈夫でしたし、昼だけ食べに来るのもOKのゆるゆるでした。

たまに、「毎日来ないとダメだ」とかいう法人もありますが、それはその法人の都合なので無視するか逃げた方がいいです。
なぜなら、利用者が1日通所すると施設にお金が入ります。それなら毎日来てもらった方が施設からするといいに決まってるからです。
でも、生活訓練施設は毎日来ることが目標の人ばかりではありません。「毎日の生活を安定させたい」。そういうために生活訓練施設はあります。
毎日通所することが「毎日の生活を安定させること」とは必ずしも(というか、ほとんどの場合)イコールではありません。そういう支援者にあったら逃げましょう。

話が脱線しましたが、自分が通っていた施設ではミーティングやプログラムが始まる度に「呼ばれたい名前」と「今日の元気度」を自己申告するようになっています。

「呼ばれたい名前」は自分が呼ばれたい名前を、その日の気分で勝手に自己申告します。なので、頻繁に呼ばれたい名前を変える人もいます。これはいいなあと思いまして、その日の体調によってはいつもの自分として扱われたくない場面ってあると思うんですよね。なので、呼ばれたい名前を自己申告することは、自分の扱われ方を自分で申告するいいキッカケになると思ったからです。

また、「今日の元気度」は0~10の間で申告するようになっています。0~10と言っても、10以上やマイナス言う人もいましたが笑

今日の元気度っていいなあと自分は思っています。最初は「10じゃなきゃダメだ!」とか思ってたんですけど、必ずしもそうではないと気づいたんですよね。

いつも10だと自分も周りも疲れちゃうし、常に全力なんか非現実的。現に、常に10以上を出そうとして体調を崩してるので、10を基本に考えちゃダメだなあと気付かされました。

その後色々あって、自分は3くらいが丁度いいかもしれないと気づきました。3くらいの方が、変に興奮しすぎず、安定した自分を保てるからです。

思えば小学生の頃、先生やクラスメートから「やる気がない」「怠けてる」「サボってる」とよく言われました。そんなことないのにそう言われるのは不愉快なので、そう言われないためにやる気を武装していました。しかしその結果が、うつ病です。

そうした呪縛から自分を解放してくれたのが「今日の元気度は?」という質問でした。

また、3が普通なので、たまに6とか言うと周りが心配してくれます。上がりすぎてるんじゃないかと。そうして、周りに自分のコントロールを委ねることで、自分のタスクを減らして、プログラムや面談に臨むことができました。周りに自分の状態を知らせておくことで、「ちょっとテンション上がりすぎじゃない?」とか「無理しない方がいいんじゃない?」てことをハッキリ伝えられます。
私は自分の体調の自覚が難しいので、これには非常に助かりました。こうしたことを続けていくことで、いい感じの自分を保つための限界ラインに気づくことができたのは、人生のクオリティを上げるにあたって非常に有益なことでした。

この記事を書いてて、働き始めてからの自分は、常に7以上じゃなきゃダメだ!という強迫観念に囚われて居ることに気付かされました。3でいい。2でも低くない。それくらいで生きていこうと改めて思い直しました。

人生ボチボチ自分のペースで進んでいくのが1番ですね。