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20代,30代,40代のキャリア

社会人になって、約10年ごとに節目が来ると思います。その段階ごとに意識してやること学ぶことがあります。それを紹介します。

よく「T型人材」になれって言いますね。専門分野のところを「I」で表し、ジェネラリスト的に広く知識を持つ部分を「―」と表して、専門分野だけでなく、その他の知識もちゃんと持つバランスのよい人物が必要とされているというような話です。

新入社員研修 2021年

入社してばかりの時は何の専門性もないし、新入社員は職場で一番簡単な仕事が割り当てられます。そして、これをスタート地点として、専門性を磨いていきます。よく言われるのは「10年でその道の専門家になれ、プロになれ」という事です。よって、最初の10年間でまずは、「I型人材」になるべきです。「個」を徹底的に鍛える時期ですね。

それでは、10年間ずっと同じ部署で専門性を磨くのがいいのでしょうか。同じ部署にずっといるとコンフォート・ゾーン(ぬるま湯)に入り、学びの速度が遅くなるジレンマがあります。


また、20代の頃は、自分の可能性を探りたいのでいろんな部署を経験したいと思い、いろいろ脈絡なく異動する人もいます。そして、悲しいことに10年たっても専門性が何もない人もいます。特に事務系の方は要注意です。

というふうに、キャリアって結構難しいのです。最初は、会社から決められた所に配属される人が多いと思いますが、自分は何のプロになるのだという事をよく考えて、次の異動希望を出すというふうにしてほしいと思いますし、特に女性の方は、ライフイベントが始まる前にプロとしての自分を確立したほうがいいので、若い時の専門性の追求は大事です。

プロレベルというのは、その会社だけでなくどこでもその専門性が通用するレベルと言う事です。

さて、10年間で「個」を磨き、プロ人材=I型人材になった30歳前半頃からは、30歳後半から40歳以降のリーダー人材=T型人材になるための移行期になります。

当然、専門性の更なる追求は並行してやるわけですが、将来リーダーを目指す人は、まだ部下のいないこの期間に意識してリーダーシップを発揮する訓練が必要となります。

具体的には、意識して「リーダー補佐」をするということです。いろいろなプロジェクトを自分で立ち上げ、自らリーダーとしてそれを遂行するという事です。部の宴会を仕切るというようなものからでも構いません。チームを作って、素晴らしい宴会やチームビルディング的なイベントを企画立案するのも訓練になります。

「人的資源管理=HRMヒューマン・リソース・マネジメント」という学問を学習することも大切です。学習と実践がより速くスキルを習得するキーになることは言うまでもありません。

言っておきますが、この訓練をしていない人は、リーダーシップ能力は身につかす、リーダーにはなれません。それでも、リーダーになった場合は、相当ストレスフルな時期を過ごすことになります。よく「管理職になりたくない」と言う人がいますが、この訓練をしていないので、自信がないからそういうわけです。これは非常に消極的な生き方ですね。

また、研究職の方などは、リーダーより専門職を選択される方もいるでしょうし、着実にオペレーションをやっていくことに努めたいという方もいるでしょう。この30歳代は、結婚、出産、育児などのライフイベントがある時期にもなります。自分がどのコースを選択するのか考え、パートナーがいる方はその方と話し、キャリアを選択する重要な時期となります。

20代が「キャリアの模索期間」であるなら、30代は、「キャリアの選択期」です。

さあ、40代です。「管理職」の人も「専門職=マイスター」の人も「オペレーター」の人もどの分野でも一番アウトプットが大きい時期です。

管理職でない人も、深い経験をもとに若手を指導することにより、アウトプットは最大化します。この時に、「最高のパフォーマンスを出すためのShould/Want/Can」が揃って、アウトプットが最大化するわけですね。

管理職の方は、個人の力だけがアウトプットになるのではなく、部下の人数分の掛け算でのアウトプットになるので、管理職としてリーダーとしてのプロになる時期です。

どれだけ部下のモチベーションを上げて力を引き出せるかですね。そのためには、本格的に「人的資源管理=HRMヒューマン・リソース・マネジメント」を学習して、日々のマネジメントに反映させないと、我流マネジメントになり、ある組織では有効だけど、違う人、組織では使えないマネジメントになります。

我流マネジメントは、部下を巻き込むので、よく無免許で車を運転するのと一緒で非常に危険と言われます。パワハラ上司のほとんどは、自分が厳しく育てられた経験しかないので、今の時代でもそれをやっています。また、パワハラはしないけど優しいだけの上司も、厳しい指導はダメだとしか知らない上司で、部下のダメ出しができず、優しいけど部下は全然成長していないって事になります。

また、この世代は、お子さんがいる方は、ちょうど中学、高校受験期の方々も多く、家のローンもあったりと結構人生の中でも大変な時期です。よって、その大変な時期をうまく効率的に生きていくのは、仕事の生産性を高めなければいけません。そのための一番手っ取り早い方法が、「学習」をして、無駄な動きをしないという事になろうかと思います。

スポーツでもなんでも、ある程度経験を積むとそこそこのアウトプットを出せますが、きちんと正しいフォームを身につけると、疲労も少なく、パフォーマンスも最大化できるのは、もはや常識で、アスリートは、科学的な学習を怠りません。

それが、ビジネスアスリートの40代の生き方であると思います。

50代は、下記記事を参照ください。

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キャリアの本を書きました。それぞれ約30分で読めますので、是非ご一読ください。

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