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遅咲き人生 ~いつやるか?いつでもOKでしょ~

厚生労働省によると、毎年、日本人の平均寿命が伸びています。そして、女性は世界一です。小国を除くと男性も実質世界一ですね。1935年の昭和10年は、47(男)~49歳(女)だったそうです。「えー、ちょっと前じゃん!?」て感じですよね。私が産まれた1957年は63~67歳です。とすると私が産まれた時は、今の私の年齢の人はちょうど寿命になっていたという事ですね。昨年の発表は、81.4~87.5歳です。

凄くないですか。85年間で寿命が35~40歳近く伸びているのです。平均ですよ「平均」。

女性の平均寿命は2055年に90歳を超えるそうで、同じ速度で伸びると2100年には95歳を超えることになるのだそうです。

私の父は88歳で、母は89歳で亡くなりました。親戚の叔父さん、叔母さんの歳を考慮しても、平均寿命以上に生きている人のほうが多く感じます。ということは、2055年頃には、100歳の方がたくさんいるようになると思われます。

紀元前200年頃、当時世界一の国の「秦の始皇帝」は、不老不死の薬を求めて、学者を世界中に派遣して探し求めましたが、当然、そういうものはなく、彼は50歳で亡くなりました(それでも当時としては、結構長寿だったですよね)。

つまり、我々は、「不老不死の薬」を手に入れたようなもので、人生は、とてつもなく長くなったわけです。

60歳、70歳代は、もはや「高齢者」とは呼ばれなくなるのでしょうし、少子高齢化社会では、皆、「現役」として労働市場に存在するのでしょう。現在、65歳まで企業で働けるようになってきました。早晩、70歳までになるでしょう。その後も人手不足により70歳以上の人まで雇う企業も出てくるかもしれません。ということは50年くらい働く人々が多数、存在しだすということです。

これは、何を意味するでしょうか。同じ企業で50年も働くようになるとは想像しにくいです。多分、労働の流動性が高まり、この50年間のうちに、皆が適材適所でいろんな仕事を経験するようになるのでしょうね。同じ企業で終身雇用というようにはならないでしょう。

これって、「やったー!」って思いませんか? 「えーそんなに生きるの??」って思う人は少なくないかもしれませんね。しかし、これは素晴らしいことで、人生で失敗してもいつでもやり直せるし、何度でもいろんな事にチャレンジできる時代になったことですよ。

「失敗OK、何度でもチェレンジ可」の人生って素晴らしいと思いませんか。昔の人は、そういう訳にはいかなかったので「失敗を恐れ、一回のチャンスにかけていた」人生を送らざるおえなかったわけですよね。大変だったでしょう(既に過去形)。

でも、「人生100年時代のロールモデルがいないから実感わかない」と言われると思いますので、「遅咲き」人生成功者の話をします。

世の中、「若くして成功!」なんて話はたくさんありますが、「遅咲きで成功!」という人はどのくらいいるのでしょうか。そもそも「遅咲き」という言葉があるくらいなので、少なからずそういう人はいると言う事です。

世界的に有名なのは、レイモンド・A・クロックでしょうか。彼は、ミルクセーキ用ミキサーのセールスマンで、1954年の「52歳」の時に、サンバーナディーノにあるマクドナルド兄弟が経営していた小さなハンバーガーレストランに入り、その運営方法に感嘆し、翌年、マクドナルド兄弟とフランチャイズ契約を結び、一号店を開店しました。その後の成功は皆さんご存知の通りです。そうです。マクドナルド兄弟ではなく、彼が、マクドナルドの創始者です。81歳で他界するまで会長として事業に従事していました。「ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ」(2016年)という彼の人生を描いた映画がありますので、興味のある方は観てください。アマゾンのPrimeVideoで観れます。

同じファースト・フード業界の「カーネルおじさん」ことカーネル・サンダースがケンタッキー・フライドチキンを始めたのは、1952年で、彼が「65歳」の時でした。74歳の時に第一線をひき、以後、会社の広告塔になり90歳で他界します。

画家のアンリ・ルソーは、「49歳」で二十数年勤めていた税関を1893年に辞めて、本格的に絵に専念し、亡くなる66歳まで作品を描いていました。私は彼の絵は好きですね。私も将来画家になりたいのですよね。私の作品はこちら。

上記の年齢は当時のものなので、今の感覚では+10歳くらいで考えたほうがいいでしょうね。

さて、最近の話で、もっと身近なネタにすると、「スーザン・ボイル」でしょうか。母親の介護の後、「48歳」の時に、TV番組に出て、大ブレークしました。

80歳のおばあさんのダンスが話題になっています。夫の死後、「69歳」からダンスを始めたそうです。

こういう話を探すと結構あるものなのですね。

さて、こういう「遅咲き」の人達には、何か共通点があるのでしょうか。①第一と第二の人生があり、第二の人生で成功を掴んでいる。②第二の人生の成功は、突然成功を手にしたわけではなく、第一の人生の時に、「基礎力」的なものを身に着けていた。ということでしょうか。

レイモンドも商売のセンスは、第一の人生の時に磨き上げていたから、あるきっかけを契機に第二の人生でチャレンジすることができたわけですし、80歳のおばあさんも69歳でダンスを始める時には、それなりに健康な身体をつくっていたから、ダンスにチャレンジできたのでしょう。③番目は、やはり「尽きない好奇心」なのでしょう。まさにLIFESHIFTの「変身資産」ですね。

なので、皆、一生仕事をするわけです。芸能人の方は、働かなくても経済的に全然問題ないのに、皆さん亡くなるまで仕事されていますよね。そして、あまり自分の年齢という概念にもとらわれていないように感じるのも④番目の共通点ですね。

私もこうやってブログを書き始めてもうすぐ20年が経ちました(最初は自分のホームページを1999年に立ち上げました)。

将来、小説家になれないかなんて思っています、、、。

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この度、この話をまとめた本を出版しました。約30分で読めますので、是非ご一読くださいませ。

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