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㊗️米寿祝い 2/12(日)

最近限界を突っ走っている、高齢で認知症の母であるが、今年、とうとう八十八歳になった。
そう、米寿である。

去年の末に、2月11日、12日で兄が帰省すると聞いていたので、それに合わせて米寿祝いを計画した。

外食は体力的にも能力的にも既に厳しいので、寿司と花を注文しておく。
全てがネット注文で解決すると言うのは世の中進歩したものだ。

ランプが

とりあえず昼前に行って、準備をする。
寿司を受け取り、花を飾ろうとする。

花の右横の額は…!

顔が写っているので、右端に額の端が写っているが、花を飾っていたら、母が公民館の写真撮影会(本人は「遺影撮影会」と言っていた)で撮影してきたと言う)で撮ってもらってきた写真を並べると言って聞かない。

真ん中に大きなバストアップ写真に両脇に花…。
どう見ても遺影である。

本人を説得し、やや配置を変える。

ご満悦

本人はお気に入りのカーディガンに着替えて満足そうだったが、デジタルで撮った写真を確認に見せると、
「あんたこれは目が細いね!もっと大きくならんとね!」
と言う。
ギャルのように加工しろとでも言うのか。
本人に目を見開いてもらわなければどうにもならん。

寿司

会食は一応和やかに進み、食べ終わってから(母には一人分は多かったようだ)、母は満腹になったらしく,おもむろに
「ご飯を食べたら眠くなったねえ。」
と言って,こたつに潜り込んで、

寝た。

母は30分ほども寝ていただろうか。
寝るのも突然だったが、起きるのも突然だった。

30分ほどして、突然、母が起きて身を起こした。

開口一番。
「お昼はどうするとね!」

さっき食べたろ!
これもまた認知症あるあるだ。

投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。