🪔ガラスのランプの電球交換、高齢者福祉乗車券 12/12(月)
この日、高齢認知症の実家一人暮らしの母を訪れると、いきなり、
「あんた電球ばどれか知らんね!」
と話しかけられた。
高齢者は自分の思っていることを相手がわかっている前提で話す。
なんの電球だよ。
よく聞くと、母のお気に入りの赤のガラスのランプの電球が切れたらしい。
客間のガラス棚の引き出しに交換用の電球がはいっているというのだが。
電球はある。確かに。
しかし規格も形状もワット数も全部バラバラなのはどういうことか。
あと、以前母の部屋の電気が切れた時に、無理矢理常夜灯のところに嵌めようとした微妙なサイズ感の電球はランプ用だったんだな?
「いや、これなんで全部バラバラなん。
切れたやつ店に持っていって「これと同じのください」って言えばよかろうもん。」
「そりゃあんた、お父さん(故人)が適当に買っとるとよ!
あたしもボケとるけんね,なにもわからんとよ。」
文章の文脈が妙な返事を受け取りつつ、とりあえず最初に合ったのは40ワットのものだった。
「あんた、えらい明るいね。
もったいないけん、もっと暗いのはないとね。」
文句が多い。
とりあえず複数個試して10ワットのものに落ち着いた。
これで今日の問題は解決したかと思いきや、十数分後にまたしても客間に襲撃しにきた。
「あんた、この高齢者福祉乗車券はどうなっとるとね!
請求せないかんっちゃろうか!」
いや、夏に請求したよな?
見せてもらうと、無事に来年(令和5年)の期限の福祉乗車券を受け取っているではないか。
しかし母はその乗車券を見ながら
「受け取っとったっちゃろうか。」
と言う。
時歴の計算が怪しいのはヤバい。仕方ない。
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。