どこへいくのか

あなたの『課金』はどこへいくのか

みなさんこんにちは!デザイン担当のNashi3です。
今日は、みなさんの課金はどこへ行くのか?というお話をしようと思います。

ん?
課金したお金はまるっと運営の元に行くんじゃ…?と思ったアナタ!
実はそんなことないんですよ~!
運営の元にお金が届くまで、届いたお金の使い方の2つの面をお話していきたいと思います。

■課金が通る道

みなさまご存じでしょうか?
アプリ内でチャリーン♪した課金は、アプリに直接支払うのではなく、チャリーン♪と鳴った瞬間に、APP/Googleストアに届くということを・・!

そう。みなさまのチャリーン♪は、「ストアに納金しましたよ!」という合図なのです。そこから先を図で見てみましょう。
※今回の図は、上から下に見ていってくださいね。

課金の流れ

ゲーム内で課金したお金は、先ずストアを通ります。
お店に行っても、商品を手に持ってレジに並ぶでしょう?

スーパーマーケットの食品売り場を思い浮かべてください。
APP/Googleストアというお店の中に、各アプリ会社のゲーム内アイテムという商品を並べていて、みなさんはそのうちの1つをお手にとってストアの会計の列に並ぶわけです。
会計を済ませると、ストアのレジの中にお金が納められます。

■レジで払ったお金はどうなるの?

はい!図に注目ー。『手数料30%』とありますね、手数料とはなんぞや?
アプリの会社が、ゲーム内アイテムをストアに置いて売ってそのお金を管理してもらうために、手数料を払っています。それが、皆様が課金した額の30%です。
100円払ったら30円がストアに手数料として納金されます。

■国ごとにかかるお金

残り70%は運営に届く?答えはNOです。
日本には税金というシステムがあり、商品を売ったら何パーセントかを国に納めなければいけません。2020年1月時点では、10%が課されます。
ストアに30%払って、残りの70円のうち10%が税金として引かれます。
残り63円。

これは日本にある会社が、日本の中で、商品を売った場合です。海外の会社を通したり、海外通過で商品を売った場合は、ドル/円の変換レートも影響してきます。取引の情勢によって、銭~円単位で変動します。

■協業会社がある場合

1つのゲームに対して、複数の会社が協力して、開発や運営を行っている場合があります。例えば、A社がゲーム開発をして、B社で運営する。これを協業といいます。もっと複数関わることもあります。

この場合によくあるのが、みんなで利益を共有、配分して、一緒に運営しましょう!というスタイルです。

仮に利益は半分ずつ分けましょう!と契約していたとしましょう。その場合は、約63円のうち31~2円ずつが取り分になります。
海外の企業が関わっている場合、変換レートが影響しますがこれはちょっとややこしいので割愛。

■残り31.5円。

もうここまでくると減るものはありません(だいたいのケースにおいて)。
あなたの課金した100円は、ざっくり31.5円が運営のお手元に届きます。

■31.5円はどこへ行くの?

あなたの課金は『運営費』になります。
運営とは営業を続けること。

営業を続けるには上の図にあるように、サーバー費、運営人件費、外注費、宣伝費、カスタマーサポート費、データ管理費、環境設備費、ストア登録費などなど… 毎日、毎月、この費用が必要で、消費されていきます。

運営人数や、使っている機材によっても変わりますし、オフィスのレンタル代や、電気代、会社の所在がある土地の税金によっても変わります!

31.5円をそれぞれに振り分けてみてください。
振り分けた残りが『利益』となります。

■あなたの『課金』はどこへ行くのか

63円ないしは31.5円、皆様の課金は運営を1日続けるためのガソリンです。
日々運営に必要な費用として常に消費されていっています。

余った場合にはじめて利益となり、新規開発に充てたり、リアルイベントの費用として還元したりすることが可能となります。

『余り』が無くなると、開発をする人が雇えなくなり、イベント費用も出せない。
さらに『運営費』が不足すると、サーバーも動かなくなって、サービスの終了に繋がります。

つまり、ゲーム内アイテムは実はオマケのようなもの。
あなたの課金は、ゲームを続けるためのガソリンとして使われているのでした。


■おまけ

ユーザーさんがたくさんいるほど運営費は高騰します。
お金がないと運営費、特にサーバー費用がどんどん増えて、燃費の悪い車のようにガソリンだけが急速に消費された状態になります。

ユーザーが多いけど課金されないアプリ、は寿命が短く。
ユーザーが少ないけれどめちゃくちゃ課金されるアプリ、は寿命が長い。

でも、たくさんお金を払うのってつらいですよね。
好きなアプリがたくさんあったらなおさらの事。

そこでオススメするのが、月に1回『最低金額課金』!

各アプリの一番金額の低い課金アイテム。
全ユーザーが月に1回、このアイテムを買えば今月は運営を続けられる。
そういった位置付けで設定されているのがこの最低課金アイテムです。

みなさんが「好き!ずっと遊びたい!」と思ったアプリがあったならば、月に1回、この金額を課金することをオススメいたします。


■おわりに

いかがでしたでしょうか。
お金の仕組みはあまりご存じない方も多いかと思うので、へぇ!となっていただけたら幸いです。また、愛しちゃったアプリには時々課金してあげてくださいね!
あなたの課金はアプリの寿命に繋がります。

noteの記事に質問や、もっと深堀りして聞いてみたい!ということがあれば、コメント欄や、私のTwitter ( @Nashisan9 ) へお気軽にどうぞ!


次回はちょっとデザインのお話などしたいなと思っています。
よろしければ次回もお付き合いください。


それでは、また。

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