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【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】ドラゴンありダンスパーティーありのビックイベントはじまる

引き続きハリー・ポッターシリーズについて語らせてほしい!の記事です。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」では三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメントが開催され、一大学校行事としてこれまでにないほどの盛り上がりを見せます。特にダンスパーティーのシーンは素敵ですよね!

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の感想文は⇩

ここからは「賢者の石」から「死の秘宝」までの小説と映画、「呪いの子」の脚本、「ファンタスティックビースト」シリーズの映画に関するネタバレがあります。未読、未視聴の人はご注意ください!


クィディッチワールドカップ開幕!

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のメインは三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメントですが、その前にクィディッチワールドカップがあります!

久しぶりにクィディッチワールドカップの決勝戦がイギリスで行われるということで魔法界は大盛り上がり。ハリーたちだけでなくホグワーツの学友たちもワールドカップ会場に集まりました。ここで「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で登場するルーナ・ラブグットとその父ゼノフィリアス・ラブグットの存在がすでに匂わされているところがすごいです。相変わらず芸が細かいですね、J・K・ローリングは。

そしてグリフィンドールクィディッチチームで3年間キャプテンを務めたオリバー・ウッドはこの年めでたく卒業し、パドルミア・ユナイテッドというプロチームの2軍選手になったことが明かされます。私はこういう脇役の進路の話が大好きなんですよ...。ありがとうございます。

そしてロンの父のアーサーの顔が広いことが描写されているところも好きです。引っ切り無しにいろんな人からあいさつされるアーサーは、魔法省では出世コースに乗ってはいないかもしれないけど、人望だけはルシウス・マルフォイより上なことは間違いないなと思いました。

しかし、楽しい楽しいワールドカップになるはずが、観客のキャンプ地に死喰い人デス・イーターが現れたことで状況は一変します。この時ジニーの手を引きながらロンやハリーたちを避難させるフレッドとジョージにお兄さんっぽさを感じました。いつもは一緒にふざけてるけどいざというときはお兄さんなんですねぇ。

ちなみにこの時ワールドカップで暴れてやろうぜ!と死喰い人デス・イーターを招集したのはルシウス・マルフォイなんですが、相変わらずやることが小物です。後にヴォルデモート卿からも怒られてましたからね。小物すぎて。安全なところでしか粋がれない悲しい生き物です、ルシウス・マルフォイは。

久々の組み分けの儀式

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」ではハリーが久々に組み分けの儀式に間に合います。いつも空飛ぶ車で通学しようとしたり、吸魂鬼ディメンターに気絶させられたり、ドラコ・マルフォイに呪いをかけられたりしているので、実はハリーは自分の時以外の組み分けの儀式はほとんど見ていないんですね。新学期には遅れて到着しがちなハリー・ポッター。スネイプに目立ちたがりだと嫌味を言われるもの納得です。

三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメント100年ぶりの開催

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の年には、あまりに死者が出すぎて100年もの間開催されることがなかった三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメントがホグワーツで行われました。魔法省と学校が万全の準備をしたにもかかわらず、再び死者を出してしまい再度封印される呪われた行事です。

とはいえ、イベントとしておもしろいのは間違いありません。他校からの留学生を迎え、1年間交流しながら共に過ごすというのも楽しそうです。

そんな三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメントの第1の課題は、卵を産んだばかりの雌ドラゴンから金の卵を奪うこと。ここで改めてドラゴンの凶暴さと恐ろしさが語られ、ロンの兄チャーリーの仕事がどんなに危険なものかを思い知りました。各選手がいろんな手を使ってドラゴンを出し抜こうとする中、ハリーは呼び寄せ呪文でファイアボルトを手にし、空を飛んでドラゴンを翻弄します。なんてエンターテイナー!これは見栄えのよさも加算されての高得点だったのではないかと思います。

第2の課題は湖の底に沈んだ大切な人を1時間以内に救い出すこと。ここでは、前の年に闇の魔術に対する防衛術でルーピン先生が教えてくれた生き物が出てきたところにテンションが上がりました。ちゃんと学んだことが生かされるんですよ、ハリポタでは。

最後の課題は障害物迷路競争。ここではバーティ・クラウチ・ジュニアの邪魔がだいぶ入っていたので、実際の選手たちの実力はわかりませんでした。正々堂々と戦っていたら誰が優勝しただろうかと考えてしまいます。

恋のはじまりダンスパーティー

三校対抗試合トライ・ウィザード・トーナメントの1番のお楽しみといったらやはりダンスパーティーでしょう!男子はどうやって女子を誘えばいいのかと悩み、女子はどうやったら意中の男子から誘われるかと悩むドキドキのビックイベントです。

ここでスマートにアンジェリーナ・ジョンソンを誘うフレッドのかっこよさといったら!フレッドは意外と女性の扱いが上手いんですよ。ビルの結婚式でもフラーの親戚をしれっとナンパしてましたからね。そして小説でも映画でもジョージの相手が描かれていないのが気になります。ジョージは誰と行ったの!

そして、無謀にもフラーにダンスを申し込み、大恥をかいたロンをグリフィンドールの女子たちが寄ってたかって慰めている映画オリジナルシーンはぜひ観てもらいたい名シーンです。男女の垣根を超えたグリフィンドールの団結力に胸が熱くなりました。結局ハリーとロンは双子のパチル姉妹とダンスに行くことになりますが、パチル姉妹は学年1の美人と言われているほど魅力的な女の子。本当は他にもパチル姉妹を狙っていた男子がいたかもしれません。それなのにハリーとロンはそれぞれチョウとハーマイオニーに気を取られてパートナーをないがしろにし、ブチギレられます。そういうとこだぞ!

映画ではこのダンスパーティーのシーンに結構尺を取ってくれていたのがよかったです。モッシュに巻き込まれるフリットウィック先生かわいかったですね。映画オリジナルのダンス練習のシーンがまたかわいくて、一生懸命練習してジニーを誘ったネビルに拍手したくなりました。ジニーはこれからモテまくりますからね。そんなジニーとダンスに行けたことは自慢になるだろうなと微笑ましくなりました。

ハグリッドとの友情

ハリー・ポッターシリーズで素敵だなと思うものの1つが、ハグリッドとの友情です。ハリーが11歳でホグワーツに入学した時点でハグリッドは63歳。偉そうに年上ぶることなく10代の子と対等に友情を育める63歳はなかなかいないのでしょうか。

ハリーたちが喧嘩をしたときはさりげなく間に入ったり、孤立してしまった子を気にかけてあげたりと、優しいハグリッド。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でハグリッドがリータ・スキーターに誹謗中傷の記事を書かれた時には、生徒の親からたくさんの励ましの手紙が届きました。これまでもハグリッドはハリーたちにしてあげたようにいろんな生徒の側に寄り添ってきたんだろうなと思います。自身もホグワーツの卒業生である生徒の親たちはそのことを忘れていなかったんですね。

ハグリッドの長年のホグワーツへの貢献は先生方も認めていて、ダンブルドアの死後、ホグワーツのこれからを話し合う場ではマクゴナガル先生がハグリッドにも意見を求めていました。ちょっぴりドジなところはあるけど、みんなに信頼されているハグリッドです。

そんなハグリッド、動物大好きなのに猫だけはアレルギーが出ちゃうところもかわいいです。

偽マッド‐アイ・ムーディの真意とは?

新しく闇の魔術に対する防衛術の教師として着任したマッド‐アイ・ムーディの正体は死喰い人デス・イーターのバーティ・クラウチ・ジュニアだったわけですが、意外にも先生としてはまともでした。

死角から呪いをかけようとするドラコを本気で叱ったり、ちゃんとおもしろくて有意義な授業をしていたりと、教師という生活を結構楽しんでいたように思えます。実際、確実にヴォルデモートにハリーを殺させるなら、闇の魔術に対する防衛術なんて身につけさせなければいいのに、一体何を考えながら1年を過ごしていたのでしょうか。ハリーに闇祓いになれと言ったのも不思議ですよね。ハリーに闇祓いの素質があることを心底喜んでいたように見えたバーティ・クラウチ・ジュニア、ヴォルデモートのために潜入したはずが、教師としての楽しさに目覚めてしまったんでしょうか。

ハリーとシリウスの束の間の幸せな時間

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」と「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」では、ハリーとシリウスが保護者と子供として幸せな時間を過ごすことができた短い2年間でもあります。

ハリーにとっては何かあれば気軽に相談が出来る大人という頼れる存在ができ、シリウスにとっては親友に生き写しのハリーを通して2度目の青春を送れた2年間でした。

彼らが再び引き裂かれることを知っている読者としては、できるだけこの時間を長く伸ばして欲しいと思わずにはいられません。シリウスがアズカバンに入れられたのって21歳のときなんですよ。それから12年間をアズカバンで過ごし、脱獄してからは極貧の逃亡生活。神様はどうしてシリウスにこんなにも過酷な試練を与えるのでしょうか。

未だ世間的には逃亡犯のシリウスは、フクロウの代わりに南国のケバケバした鳥を使ってハリーに手紙を送ってきますが、フクロウじゃなくても郵便の配達ってできるんだなと思いました。そして色々と気を使っている割には手紙の署名が本名だったり内容が危うかったりするので心配になります。暗号を使うとか偽名を使うとかしてくれ!頼むから!と思いながら読んでいました。

そんな「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」は、せっかく楽しい1年になりそうだったのに最後にヴォルデモートに台無しにされてしまったのが悲しいです。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の感想文は⇩

「ハリー・ポッター」シリーズの小説はサイズ違い、デザイン違いで複数出版されています⇩

最終巻のその後を知りたい人はぜひ「ハリー・ポッターと呪いの子」を読んでください⇩

映画ファンには20周年同窓会企画の動画もおすすめです⇩

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