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怖いし、不安になるから

 陰口が嫌い。

 こそこそ話しているのが嫌い。

 たとえそれが私のことでなかったとしても、なんだか私のことを言われているような気がして、勝手に落ちる。

 それを意識したとたん、もうだめだ。

 心が動かなくなる。体がぎこちなくなる。思考は働かない。すべてが停止するように。

 どんなことを話しているのかは知らないし、端々に聞こえる言葉をつなげようとも思わない。

 けれど、隠れて話しをしている時点で、他の人に聞かれたくない話しに違いない。

 もちろん、守秘というのもあるから、そうせざるを得ないときもあるのだろう。そもそも、陰口ではない場合もあると思う。

 けれど、

 そんな理屈は知ったことではなく、私はとかくにだめなのだ。

 陰口が嫌い。

 こそこそ話しているのが嫌い。

 怖い、怖い、ただ、不安。

 自分のことであっても、自分のことでなくても。

 きっと自分のことを言われている、そんな気持ちになって勝手に落ちて、嫌になる。

 嫌になる。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。