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突進してきて握手。

まもなく180センチに届きそうな高1長男。

体はどんどん大きくなるが無邪気さは変わらない。

私が家にいると、彼は、私を野球に誘う。

家の前には小学校のグラウンドがあり、キャッチボールとノックを私にお願いする。

日曜日の午後、私はソファーにゴロンと横になろうとしたその瞬間、「父ちゃん!野球行こう」と、その日、野球部が休みの長男が現れた。

大きな手でグオンと私を起き上がらせて、グローブを渡す。

しぶしぶ立ち上がり、二人でグラウンドへ。いい天気。野球未経験の私だが、硬式球でのノックにもずいぶん慣れてきた。はじめは、当たり損ないが多く、ビビビビーーンと打つたびに手がしびれたが、今では、ゴロもフライもお手のもの。

長男へのノックは、けっこう思い切り打つ。それでも簡単に捕る。楽しい時間だ。こういう機会も、あとわずかなのかもしれない。

速いゴロが、イレギュラーして、手首の上の骨に強打した。

こぼれた球をそのままに、こちらにダッシュしてくる息子。「痛ーーい😭」猛ダッシュで、父ちゃんの元に来て、握手をされた。

???

「よし、治った」

戻って、グローブをはめる息子。

「来~い!」

野太い声で、要求する息子に、私はノックを再開する。

いつも読んでいただきありがとうございます。