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勝手推敲

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勝手推敲は新聞の一面コラムを自分なりに推敲しています。 日本語の作文技術(本田勝一著)と「編集手帳」の文章術(竹内政明著)を読み始めてみました。公開後にも手直しをしていきますの…
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2021年8月の記事一覧

[勝手推敲]令和3年8月27日 編集日記「似たもの同士」

原文庶民の心の機微を描いた作家山本周五郎は、勤めをしながら原稿を書いていた駆け出し時代、…

[勝手推敲]令和3年8月25日 あぶくま抄「瑞穂黄金」

原文美食家として知られる北大路魯山人は「特にうまい米はもうそれだけで充分なんだ。他に何も…

[勝手推敲]令和3年8月23日 雷鳴抄「お役所の癖」

原文 新型コロナウイルス流行が始まって以降、欧米の研究者から対策に関連して多数の論文が出…

[勝手推敲]令和3年8月24日 編集日記「用具の進化」

原文パラリンピックの起源は73年前、英国の病院で行われた、16人の車いす患者によるアーチ…

[勝手推敲]令和3年8月21日 河北春秋

原文故田中角栄元首相の語録にある。「椅子から30センチ飛び上がった」。福田赳夫、大平正芳…

[勝手推敲]令和3年8月20日 あぶくま抄

原文作家の村上春樹さんは二泊三日で香川県を訪れ、ひたすら讃岐うどんを食べまくった。製麺所…

[勝手推敲]令和3年8月19日 明窓

原文大学時代、先生に教わった。「缶ビールにも鮮度がある。製造年月が新しいものを買え」と。それが通だと言わんばかりに。雑談だったが、それだけはしっかり覚えていて、以来、その教えを守り続けている ▼缶飲料まで意識するかどうかはさておき、売り場では製造日が新しい、消費・賞味期限まで余裕がある商品を選ぶのが「賢い消費」だと思い込んできた。それが今はどうやら違うらしい ▼社会や地球環境に配慮した消費行動を意味する「エシカル(倫理的)消費」。島根県の広報に、具体例として消費期限が近づいた

[勝手推敲]令和3年8月18日 正平調

原文平安時代のこと。仏教聖典を寺で供養しようとして、予定の日時が3度にわたり雨で流れた。…

[勝手推敲]令和3年8月18日付 読売新聞 編集手帳

原文日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代の初期、長崎の出島からといわれる。「珈琲」という…

[勝手推敲]令和3年8月17日付 福井新聞 越山若水

原文編集者として、そして翻訳家、作家として、さらに戦前、戦後を通じて、日本における子ども…

[勝手推敲]令和3年8月17日付 福島民友新聞社 編集日記

原文八幡へ参らんと思へども賀茂川桂川いとはやし―。八幡様にお参りしようと思っても、川の流…

[勝手推敲]令和3年8月12日付 編集日記

原文須賀川市で400年以上続く伝統行事「松明(たいまつ)あかし」の見どころは、巨大な松明…

[勝手推敲]令和3年8月10日付 河北春秋

原文明治の初めまで、宮城県村田町は紅花の交易で栄えた。奥羽山脈を越え、最上川を下って酒田…

[勝手推敲]令和3年8月9日 滴一滴

原文今年は文筆家内田百けんの没後50年。「文芸の道」と題した記念展が出身地岡山市にある吉備路文学館で開かれている。49作もの著作が並ぶ姿は壮観だが、同時開催の展示にも注目したい。内田百けん文学賞の30周年記念展である▼「僕は、岡山が大切で大切でしょうがない」と百けんは言った。賞は故郷をこよなく愛した百けんにちなみ岡山県と県郷土文化財団が岡山ゆかりの随筆・短編小説を対象に1990年に創設した▼2年に1度の公募で、審査員は故阿川弘之さんや小川洋子さんら。昨年の15回までの最優秀賞