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今日の一言 3冊目

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今日の一言 3冊目
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#論語

「適切に」割鷄焉用牛刀

鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん
―割鷄焉用牛刀―

[原文](論語 陽貨)
割鷄焉用牛刀。

[書き下し文]
鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん。

[原文の語訳]
鶏をさばくのに牛刀は用いない。

[解釈]
小さな鶏のため大きな牛用の包丁は使わないということで、小さなことを大げさにする必要はないということです。

少人数のグループでの会合に大会議室を手配する必要はありません。

現場の判断に委

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「何がわかってないかを知る」不知為不知

知らざるを知らずとせよ
―不知為不知―

[原文](論語 為政第二)
不知為不知。

[書き下し文]
知らざるを知らずと為す。

[原文の語訳]
知らないことは知らないとする。

[解釈]
知らないことは素直に「知らない、わからない」と認めましょう。そうすることで新たに知ることができるのです。

知ったかぶりをしないということです。自分はなんでも知っている過信してしまってはいけません。

訊くはい

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「寡黙で迅速にやれているかチェックしてもらう」敏於事而慎於言、就有道而正焉

事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す
―敏於事而慎於言、就有道而正焉―

[原文](論語 学而第一)
敏於事而慎於言、就有道而正焉。

[書き下し文]
事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。

[原文の語訳]
行動は機敏で言動は慎重、徳の高い人に付いて自分を正してもらう。

[解釈]
どんなことでも寡黙で迅速に行ない、必要に応じて間違っていないか評価してもらうということです。

できる人は言動

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「言葉を大切に」言思忠

言には忠を思う
―言思忠―

[原文](論語 季氏第十六)
言思忠。

[書き下し文]
言には忠を思う。

[原文の語訳]
言葉には忠実でありたいと思う。

[解釈]
言葉遣いには真心をもって忠実でありたいということです。

相手を思った言葉遣いもそうですし、自らの発言には忠実でありたいものです。

「綸言汗の如し」です。一言一言を大事にし注意しなければいけません。失言などもってのほかです。

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「質問の意味を理解して適切な返答を」我叩其兩端而竭焉

我れ其の両端を叩いて竭くす
―我叩其兩端而竭焉―

[原文](論語 子罕第九)
我叩其兩端而竭焉。

[書き下し文]
我れ其の両端(りょうたん)を叩いて竭(つ)くす。

[原文の語訳]
私は初めから終わりまで(内容を)確認して答えている。

[解釈]
初めから終わりまできちんと確認した上で、適切な回答を出すということです。

話半分で質問を遮って答えると、相手の求めるものとは違うものになるかもしれ

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