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夢の話ができますか。|フリーランスで生きていく #5

今の仕事でどこまでいきたい?
今年は具体的に何がやりたい?
メンタル保つためにどうしてる?
どうやって自分の仕事をブランディングしてる?

こういう話、身近な友人やパートナー、家族と話せますか?

「全然気兼ねなく話せるよ!」という方は素晴らしい。
私はね、どうも苦手です。

もちろん友人や家族は大事な存在だし、たくさんのことを話す。
ただそれが「仕事の話」となると、話してもわからないだろうな、、と一歩退いて思ってしまうこともあるし、実際伝わらない部分も多いと思う。

だからこそ、こういう話をね、
熱い、夢のある話。苦しい、しんどい話。
を、超真剣にド直球で話せる、聞いてくれる、自分も受け止められる、そういうフリーランス仲間を早いうちに作るというのがとても大事です。

会社にお勤めの方だって、仕事の内容とか取引先、上司部下同僚の愚痴なんてものは身近な人には話しにくいじゃないですか。

それに加えてフリーランス、とくにものづくりを仕事にしているような人間は、生みの苦しみだとか、どうしようもない焦燥感だとか、ちょっと言語化しにくいふつふつと、ヌルヌル、どろどろした感情も湧いてくるものなのです。

そういうときに「話せる相手がいる」というのは、それだけで救われるものです。

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「ものづくりの苦しさ」というのは、やはり同じようにものを作っている人間でないと理解できないと思う。

これはそうでない人には解らないよねーと斜めに構えてカッコつけるわけでも、批判するわけでもなく、赤が好きか青が好きかみたいな話。どっちが良い悪いではなく、優劣をつけるような話ではない。単に、赤と青は違うよね、という話。

青が好きという人に、赤の良さを解ってほしいと思う人もいるかもしれないけれど、私はそこに労力は使いたくなくて。赤については、同じように赤を好んでいる人と話したい。
青が好きな人とは、じゃあ好きなスイーツについてでも語ろうか、と切り替えたい。


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じゃあお前が言う「ものづくりの苦しさ」とはなんやねん、というところをもう少し因数分解してみましょう。

個人で仕事をしていると、仕事の評価=自分自身の評価。
さらに、自分の名前で作品をつくって、それに値段をつけて売っているような場合だと、作品の評価=自分自身の評価。

仕事が伸び悩んでいるとき。
作品が売れなかったり、批判されたり、ネガティブな要素ばかりが積み上がってきたとき。


それはあっという間に自分自身に向かう刃となって、内臓の奥の深ーい柔らかーいところをグリグリ抉ってくるのです。
売れない=お金にならない=何も生み出していない=無価値な私=ああほんと生きていてごめんなさいいい!というダークサイドにあっという間に落ちるんですよ!なんというホラー!!

今月売上が100万円あったとしても、来月はゼロかもしれない、来年は仕事がないかもしれない、貯金を切り崩して一文無しになるかもしれない、そういう不安が延々付きまといます。恐ろしい呪霊。五条に祓っていただきたい。

これからフリーランスになろう、ものづくりを仕事にしようと思っている方に無駄にプレッシャーかけたいわけではないので言っておくと、その逆も然りで、仕事が好調なときは己の存在意義及び自己肯定感爆上がりしますのでがんばろ。
アタシ最高!スター状態!!を、維持したいよね(切実)!!!


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だからかな、フリーランス同士で話していると、つらい、しんどい話も多いけれど、最終的には熱い、夢のある話に落ち着くことが多い気がします。

たぶんどこかで自らの人生の舵を切る瞬間があって、今の働き方、自分の仕事を選び取った人たちだと思うのでね。

互いの仕事内容を全く100%理解できるわけではないけれど、ああそういうところつまづくよね、という苦しさや熱量は同じ温度で分かち合える。恥や謙遜なんていらない、素直な自分の、生の言葉で話せる。

そういう相手が、一人でもいいのでそばにいると心強いです。
まずは同じような環境の人、自分と同じ温度感で話せる相手を探してみましょ。

読んでいただきありがとうございました! サポートしていただいた資金で美味しいものを食べて制作に励みます。餃子と焼肉とカオマンガイが好きです。