特性を感じるエピソード(結婚直後)
恋愛中はとにかく連絡が取れないことが悩みのタネで、それ以外はあまり大きな問題ではなかったと書きました(前のnoteはこちら)。
でも結婚したとたん、違和感や悩みが増えました。
ここでは、新婚時代のことを思い出してみます。
注記)
夫は、私から見て発達障害の特性に当てはまるものを多く持っているというだけで、医師の診断を受けたわけではありません。義母は特に疑問を持たずに育ててきたようですし、普通に就職して働いているので、検査しても診断は下りないかもしれません。
私は、今のところ夫が「発達障害かどうか」はあまり気にしていません。ただ、発達障害のことを知ってから、それに特性に近い個性や性質を持っている夫のことを以前よりは理解できるようになったと感じています。そんな私の視点で過去を振り返ったり、今現在の別居という形での夫婦のあり方の模索の様子をお伝えすることが、同じような悩みを抱いている方のお役に立てればと考えています。
1.やりたい気持ちはあって、こだわるけれど、手がつかず締切が守れない
私達は、入籍はしたもののまだ同居していない時期に、結婚式の準備を進めました。
結婚式に関心のない男性もいると思いますが、夫は興味をもっていた方で、ふたりでいくつかの会場見学に行って場所を決めるまでは、デート感覚で楽しかったです。
ところが、細々とした準備の段階になると、私だけがやっていることが増えていきました。
当時はレストランウェディングが流行っていて、私達が決めたのもそういうところ。料理や装花やドレスなどは選択肢が限られているものの、式の進行はかなり柔軟に希望を聞いてくれ、招待状や席札などのペーパーアイテム、BGMなどは「ご自身で準備したければ、ご自由にどうぞ!」という感じでした。
私は「素敵なウェディングにしたい」という思いはあったけれど、仕事も忙しかったし新生活の準備もあるしで、あまり手間をかけたくありませんでした。ペーパーアイテムなんかは既成品でいいと思っていました。
でも、彼の方は「せっかくだから、好きなデザインで作ろうよ」というノリ。BGMも「自分たちで決められるなんて、いいね!」という感じでした。
「あなたがそう言うなら」という感じで、そこは自分達でやることにしたのですが、結局手を動かすのは私……。
全部任せてくれればまだいいけれど、「招待状、こんな感じでどうかな?」と見せると、「うーん、なんかここが、ちょっと気になる……」みたいなダメ出しが出る。BGMの選曲も同様でした。
当時は遠距離ではなくなっていたので、週末に会うタイミングでそういうやり取りをしていました。招待状を発送したり、自分たちで決めたことを会場に伝えたりといった期日は迫ってくるのですが、夫はダメ出しするばかりで、「じゃあ、あなたがいいと思う曲を選んできてよ」と言ってもレスポンスはない。
当時は「結婚式の準備って、夫婦の最初の試練だな。ここを乗り越えて絆が固くなるんだわ」なんて超ポジティブに考えようとしていた私ですが……、振り返ってみれば、「こだわりの強さ」「見通しを立てるのが苦手」「気持ちを切り替えてやるべきことをやるのが苦手」という夫の性格に初めて振り回されたのが、このときでした。
夫は多分、ウェディングプランナーさんとの最初の打ち合わせのときに、「手作りのペーパーアイテムや自分たちで選んだBGMで素敵な結婚式」のイメージがぼんやりと浮かんで、「それを実現する」というこだわりが生まれたのだと思います。
でも、実現するためにかかる手間や段取りの見通しはなかった。だから締め切りを気にせずにダメ出しをするわけです。
そして、私に「来週までにやって」と言われたことも、他のあれこれに気を取られて気持ちを切り替えられず、ズルズルと先延ばしにしていたんだと思います。
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