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サウナの「ととのう」から考える幸せホルモンでの恋愛のすゝめ

結論

サウナで得られる「幸せホルモン」を、恋愛や生活に活かせば幸せになれそう。特に「副交感神経を優位にするホルモンを扱える選択」をしよう。

サウナの「ととのう」

最近はサウナが流行ってる。
僕もその1人で、週に1回はサウナに行くようになった。コミュニケーションとしてのサウナや、「ととのう」を求めてのサウナもある。ではここまで人気が出てる理由はなんだろうか?

コロナ影響によるものは大きい。シンプルな健康需要が高まっていることも影響にあるだろう。
けども、その魅力の一つに快楽物質がある。
サウナは温浴と冷浴のセットで「ととのう」。それは寒暖の差が大きければ大きいほど良い。身体が危険信号を出す暑さで交感神経が刺激された状態から、冷たい水で一気に身体を冷ますことによって、一時的に副交感神経優位の状態にできる。

つまりは、興奮作用のアドレナリンが高まったまま、リラックス効果のセロトニンなどが上昇して、アドレナリンとセロトニンの幸福感が重なり多幸感が得られる。

脳内ホルモンの良く出てくるキャスト

アドレナリン・・・やる気や幸福感だけではなく、運動や学習、感情、意欲、ホルモンの調節など多くの生命活動に関与。「ととのう」で気分が良くなるのは、ドーパミンが放出されて脳内の報酬系という神経系が活性化するため。過剰に分泌されると過食や飲酒、喫煙、ギャンブル等にのめり込むメカニズムもある。
ドーパミン・・・アドレナリンととても似ているが、幸福感を感じられる。ドーパミンが変化したものがアドレナリンであるため、どちらも交感神経を優位にする興奮作用を持つ。
βエンドルフィン・・・神経伝達物質の一つ、モルヒネと同様の効果あり。鎮痛剤と多幸感があるため、「脳内麻薬」とも言われており、分泌されていると「ランナーズハイ」にような気持ちになる。ストレスを軽減する目的や美味しいものを食べると分泌される。
セロトニン・・・「幸せホルモン」とも呼ばれ、減少すると気分の低下、うつ病を発症したりする。トリプトファンから合成されるので、トリプトファンを含む食品を積極的に摂取すると良いとされている。日光浴でも上昇するとも言われる。
オキシトシン・・・「友愛(愛情)ホルモン」と呼ばれており、赤ちゃんを抱いたり、一目ぼれしたりすると分泌される。性行為によっても高まる。又、ストレス緩和効果あり。

どうやったら幸せホルモン漬けになれるの?

ここまで脳内物質を勉強してみたが、ホルモンに触れれば触れる程、疑問が湧いてくる。
極論を言ってしまえば、この物質たちがずっと出ていれば人は幸せになるのではないか?
それをコントロールする方法があれば、ずっと幸せを感じられることになり、人生を幸せに過ごすことができるのではないのか。

個人的な感想として、サウナは「ととのう」時の多幸感が幸せの頂点に触れることができる。そこにたどり着けたという感覚もあり、暑く苦しい状態から抜けた時の気持ちよさは山の頂上に登った時のような感覚がある。

けども、それが一番のメリットではない

一番はサウナ後に身体がポカポカと温かい状態が3時間ほど続く、落ち着いている時の幸福感だと思ってる。健康になっている実感や、「今日も良かったな〜」と噛み締める時間が一番メリット。(つまり、脳内α波が整い、副交感神経優位が長く続き、安心の感情にも似たきっとセロトニンが高まっている時が気持ちいい)

幸せの定義について

筆者は雑談として「あなたの幸せはなんですか?」と問うことが最近よくある。答えはないがそれぞれの価値観を表すもので、違いを知ることが興味深い。幸せの定義に答えはない。それぞれが決めることである。

そんな中多いのが「家族と過ごす時間」や「恋人と一緒にいること」という価値観。これは肌感で女性に多いことも分かったが、愛情やコミュニケーションによって得られる幸せを重視していた。男性は何かを達成した時や、美味しい食べ物を食べている時なども中にはあった。

自論だが愛情中心の幸せの定義が楽だと思う。

なぜかというと愛情の方が再現性が高く、常に高めておくこともできる。代わりに、何かの達成を中心に置くとアドレナリンを求める生き方になると思う。アドレナリンなどは過剰に分泌されると過食や飲酒、喫煙、ギャンブル等にのめり込むメカニズムもある。しかも、常に高めておくことは冷静を欠くことにもなる。

つまり、落ち着くホルモンのセロトニンが刺激されていれば幸せになれるのかな?そんな疑問が湧いてくる。

そこで恋愛とホルモンというお題で勉強してみた。

恋愛とホルモンについて

アドレナリンは“闘争と逃走の神経伝達物質”。好きな人を見ると胸がドキドキしたり緊張恋愛で言うなら告白に成功した時や、一緒に何かを達成する時。
この快楽物質は、なにかを達成した後に分泌され、達成後「ご褒美」が与えられると分泌量が増えるといわれている。

さらにはオキシトシン。
セロトニンと同様、心を落ち着かせる効果があるオキシトシン。しかし最大の特徴は、スキンシップなどの人と人との親密なコミュニケーションの際に分泌されること。親しい人からタッチやハグをされることで、オキシトシンが分泌されると、温かく幸せな気持ちになるといわれている。

中学生の恋愛なんかで考えると面白い。
告白する前なんかが一番楽しい。いつもドキドキして、緊張状態にある。アドレナリンがドバドバ状態なので、心の距離が近づく全てのプロセスを楽しめる。告白が成功した時なんて胸がはち切れそうになる感情を持った経験のある人も少なくないはずだ。

しかし、いざ告白して付き合い始めるとアドレナリンがいつも出続けるよりは、セロトニンが出てきて落ち着き始める。すると、冷静になった時にあるのは「付き合う恥ずかしさ」や「友達からイジられる心地の悪さ」だけが残る。
付き合う前までは話していたのに、いざ付き合ってからはむしろ人前での接触の機会が少なくなり、コミュニケーションが取りづらくなる。アドレナリンが出なくなった時には冷静に関係性を見直して、そこまで好感がないことがわかり別れてしまう。

大事なこと

正直、これを大人になっても続けるのは理に叶っていないと思う。
付き合うまでの楽しい道のりだけを楽しみ、達成した時のアドレナリンをゴールにしている人たちは忙しい生き方をしている。

全ての人が幸せになるために恋愛をするはずだ。その幸せが短期で労力がかかり、別れという簡単でない経験を常に続けていくのは幸せとは思わない。
結果、付き合い始めるときのインスタントな幸福感よりも、その先にあるセロトニンやオキシトシンから得られる愛情ベースの幸せが長続きし、結果的に幸せが続く時間が長いだろう。大人であれば、セロトニンを刺激し合う愛情表現で幸福度を高めることもできる。オキシトシンを分泌する身体的な交流も大人であれば健康的にするべきだとも思う。

短期的な幸せ < 長期的な幸せ

むしろ、セロトニンが分泌され、副交感神経優位で冷静になった時でさえ、目の前の人を大事にしたいと思えることが重要だ。脳内麻薬で楽しくなって判断しているのではなく、理性でパートナーを判断できていること。日々の一緒に過ごす生活から愛情という幸せをもらうことが一番の幸せだと思う。

ある程度刺激を求めることは年齢的なところで仕方ないこともあるかもしれない。もしくは自分があまり経験が無いという自覚がある場合、刺激を求めることも必要だと個人的には思う。

けども、どこかで刺激は結果的には「長期的な幸せには向いていない」。

結論
サウナで得られる「幸せホルモン」を調べてみると副交感神経優位がキーになっていそう。恋愛に置き換えると再現性のある、長期的な幸せのためにはアドレナリンで楽しむ恋愛よりも、オキシトシンなどの副交感神経優位な状態がより幸せになれる。

これまで、家庭を持つことや家族がいることが固定概念のように良しとされてきた。しかし、それにも裏付けがあるんだろうなと納得したことを共有したかった。

参考:

https://store.biople.jp/SmartPhone/Page/Journal/2017/winter/whatlove.aspx
https://heisei-ikai.or.jp/column/dopamine-benefit/
https://www.ninchisho.jp/kind/05-02.html

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