#203 ソーラン回想録 本祭一次審査③ブロック(第33回YOSAKOIソーラン祭り)
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恥で人は死なない
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<TOP画像 photo by たかし@光速の豚 様>
作品の多様性という事はどこのお祭りでも言われている事ですが、ソーランに於いても王道の作風に限らず、色んな方向性のチームがありましたね。審査評価の固定化(あくまで結果から判断すると)により、徐々にその種類は少なくなってきましたが…それでも自分達のやりたいことを、評価に関係なく貫いているチームは基本的に応援したくなりますね。
そういう訳で今回もお送りしていきます。
前回の回想録、本祭一次審査②ブロック編はこちらからご覧ください。
前年度大賞チームがいるけど、実はストレートでファイナルに進出したチームは不在だった③ブロックです。
それではどうぞ!
<③ブロック> 北パレード 11:50~13:10
北海道科学大学~相羅~
AJG KIDS
あしたも ハレヤ!
ソフトバンクよさこい部
テスク&祭人
室蘭ルネッサンス
いなせ系暁会 活頗組
癸-mizunoto-
藍&MOEホールディングス
REDA舞神楽
若欅-wakakeyaki-
予想参加者満場一致で1位予想だったREDAが期待通りにファイナル進出!以下のチームも近い予想をした人も多く、コンスタントにポイントをGETしましたね。
<REDA舞神楽>
初の道外2連覇を目指して披露された新作はお得意の人外モノ(笑)地域性を飛び越えて、地球と人類以外の生き物のメッセージを代弁するかの様な壮大なテーマでしたが、演出はいつも通りパワーとアクションまみれのエンタメ作品でした!これでファミリーチームなんだからホント恐ろしい。
<北海道科学大学~相羅~>
常に最新のトレンドを追求した演舞を見せてくれるイメージがありますね。今年は全体を通してスピード感とフィジカルスキルを感じるカッコいい踊りでしたね。群舞としての見所も非常にたくさんあって、全体を通してレベルの高い作品だったと思います。練習量を感じる素晴らしい演舞でした!
<テスク&祭人>
みなさまご存じの昔話「桃太郎」を題材にした作品。ストーリーの場面展開と踊り・演出の展開がしっかりマッチしていて、誰が見ても解り易く、受け入れやすかったと思います。全体的にどまつり寄りな印象を受けました。子供達の前で披露したらすごく喜ばれそうな気がします☆
<いなせ系暁会 活頗組>
今年、筆者の個人的TOP3に入る至高の作品。どこで見ても楽しいですが、やはりすすきの会場の親和性は最高で、街と作品が一体化するという点ではここより上のチームは無かったと思います。コミカルは本気で臨むからこそ観る人の心を惹きつけます。その心意気と絶妙な抜け感とのバランスが最高でした!歴史に残る作品の一つ。
上記以外にも気になったチームをいくつかコメント。
<ソフトバンクよさこい部>
ソフトバンクというネームバリューを、お父さん犬のグッズやpayday・LINEのSEなど、程良い感じで演舞に取り入れてよさこいファン以外の観客の歓心もしっかりと引き寄せ、演舞そのものもちゃんとしたよさこいとして盛り上がる構成になっている快作でした!来年以降も絶対見たいですね!
<癸-mizunoto->
今年も三重より2度目の参加。センター割りのピラミッド隊列、幕を使った背景転換から、様々な小道具を持ったパート演舞が曲の展開と共に次々と現れ、矢継ぎ早に展開される隊列移動は、観る人を最後まで飽きさせない構成でしたね。人数もかなり増えていて見応え十分でした!
若さ溢れる学生のエネルギーと大人の本気がぶつかる、見所満載の③ブロックでした。
ソーランのチームは作品で伝えたいメッセージやストーリー性というよりは、シンプルに演舞作品としてのエンタメ性やクオリティの高さを強く感じる作品が多く、またそういうチームが評価される印象が強いですね。逆にそういうものがある作品の方が特殊というか、個性的に見えたりするのも地域柄というか、不思議な感じもしますね。
つづく!
まだまだ何かをサポートして頂ける様な大層な書き手じゃないのでサポートなんて恐れ多くてとてもとても…>゜))))彡