Miki Kobari|小針 美紀

経営と現場の”わかりあえなさ”を解消し、次なる物語を共にデザインするTransform…

Miki Kobari|小針 美紀

経営と現場の”わかりあえなさ”を解消し、次なる物語を共にデザインするTransformation Designer。 SE、人事人材開発を経て現職。 「日本企業を、しなやかに強くする」というパーパスを胸に、「Always with humor」をモットーとして活動しています。

マガジン

  • デザイナーの経営大学院日記

    SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院(YBS:横浜国立大学MBA)に行った日々の気づきを書いています。

  • Online Practice

    オンラインでどう暮らし、働き、学び、生きるか。 さまざまな実践や、気づきを記載していきます。

  • 断片的な語り

    分析されざる断片的な語りを、零一信号の中に埋め込んでいます。

最近の記事

「もっと自分の発想を豊かにしたい」と思う人におすすめする、リサーチ感度の高め方

「自分の仕事は人事ですし、私はそもそもクリエイティブな人間ではないので…」と言っていたのが2018年(※今となっては人事はとってもクリエイティブな仕事だと感じるのですが、当時はわからなかったのです…)。その後「人事だってクリエイティブになりたい」と思ってデザイン学校に通い、運よく人事からサービスデザイナーに転向して5年が経ちました。 サービスデザイナーとして仕事をする中、周りの方から「どうやってそういったアイデアが思い浮かぶのですか?」「いろんなアイデアの引き出しはどうやっ

    • ふわふわプロジェクトをデザインするには? ~デザインプロセスにおける生成AIの価値探索と検証を通じて~

      社内のSNSにて、生成AIに関連するPower Appsを作って公開していたところ、「デザインプロセスにおいて生成AIがどのような価値をもたらすか、探索と検証をするプロジェクトをやらないか?」とお声がけいただきました。 「何ができるかわからないけど、ともかくやってみます」と回答し、約1年間(2023年5月~2024年3月)、「デザインプロセス×生成AI」に関心を持ったメンバー7名とさまざまなTry & Learnを繰り返してきました。 やってみての感想として、こうした「何

      • 個人が向かいたい方向と組織のパーパスを繋ぐためのデザインツール「ODEN」を作ってみた🍢

        ざっくり理解したい人向けの3行サマリはこちら。 Service Design Network Japan(通称SDNJ)という団体の中に、「行動変容と組織のデザイン」というタスクフォースがあるよ。 そこで、個人の価値観とジョブをつなぐオンラインツール「ODEN🍢(旧名称:Axis Talk)」を作ったよ。そしたらメンバーのエンゲージメントが上がったよ! ODENのテンプレートはMiroverse上にあるよ。よかったら使ってね! 3年ほど前から、Service Desi

        • SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:M1秋学期振り返り

          M1春学期の振り返りを書いてから半年が経ちました。 今回はM1秋学期の振り返りを書いてみます。 ※ 私は、YBS(横国MBA、横浜国立大学大学院 国際社会学府 経営学専攻 社会人専修コース)に通っています。 1.年間スケジュールと時間割1-1.年間スケジュール 全体のスケジュールはこんな感じです。実質、学校に通うのは半年ほど。 1-2.時間割 春学期に週3オンライン、土曜日朝から晩まで学校に通ったらかなり疲れてしまったので、秋学期は科目を絞りました。 黄色い箇所は

        「もっと自分の発想を豊かにしたい」と思う人におすすめする、リサーチ感度の高め方

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        記事

          「Asana~?わからんし…」が「Asana超便利だから使おうよ」に変わるまで

          この記事は、「Asanaコミュニティ Advent Calendar 2023」13日目の記事です。 こちらに参加させていただいております 私は2023年よりAsanaを使い始めました。 この記事では、「エクセル便利じゃん(エクセルつかお)」と思っている私のような人がどうやって「Asana便利じゃん(Asanaつかお)」となっていったのかについて、書いてみようと思います。 Asanaを使い始めた理由会社としてはかなりAsanaの導入が始まっていたのですが、使い方がよく

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          自分で自分を助けていたら、ChatGPT講座を開くことになった話

          社会人大学院生をしています。 大学院生活があまりにつらすぎて(先生方、できない生徒で申し訳ありません…)、ある日こんなnoteを書きました。 「どうにか睡眠時間を増やすために、ChatGPT先生に壁打ちしてもらってる…」といった話を、プロボノ先のWOMAN SHIFT(政策実現ができる女性議員を増やすためにさまざまアプローチしている一般社団法人です)で話したら、「ぜひChatGPTの勉強会をしてほしい!」とコメントいただき、開催することになりました。 そしてこのWOMAN

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          SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:M1春学期振り返り

          M1前期生活のストレスを、noteを書くことによって発散させてから3か月がたちました。時が経つのが早すぎて、恐怖しかありませんw このままぼんやりしていると、あっという間にM2になってしまいそうなので、ひとまずM1春学期の振り返りを書いてみます。 1.年間スケジュールと時間割1-1.年間スケジュール 全体のスケジュールはこんな感じです。実質、学校に通うのは半年ほど。 1-2.時間割 実際に私が受講した科目はこんな感じです。 黄色い箇所はオンライン、青い箇所は対面で

          SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:M1春学期振り返り

          ヴィパッサナー瞑想が経営学の本に出てきたので、体験記を書いてみた

          大学院のM1のゼミの中で、たまたまヴィパッサナー瞑想の話がでました。 でてきた本はこちら。 体験学習プログラムの一つとして出てきました 自分がヴィパッサナー瞑想体験者だったのでその内容を伝えようとしたものの、「これを見ればざっくりわかる」という記事を見つけることができませんでした。 「だったら自分が書くか…」と思い、noteに体験記を書いてみることにしました。 そもそもヴィパッサナー瞑想って?公式サイトを見るとこのような記載があります。 初見だとなかなか捉えづらい言

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          人事がデザイナーになるときに、すんごい役にたった無料写真素材&イラスト集

          システムエンジニアを8年、人事を6年やったあとに、2019年から「デザイナー」という肩書きで働くことになりました。 私は美大出身でも、デザイン学科出身でもありません。 グラフィックデザインも、プロダクトデザインも、もちろん空間やファッションのデザインもできません(デザイナーへの転向時に、桑沢デザイン研究所の基礎造形には通いました)。 そんな私は、人事・従業員にまつわる体験設計(今でいうEmployee Experience)の視点で「人事実務がわかるデザイナー」として働く

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          体力少な目の社会人大学院生が、睡眠時間を増やすために使ったツール集

          社会人大学院生になり早半年。 学校は楽しいのですが、課題と研究に常に追われていて、体力がしんどい…。 このnoteでは、同じように体力がつらい人に向けて、自分がどうにか日々を乗り越えていくために使っているツール類を共有します。 ※2023/12/10 生成AIによる研究DXが進んでおり、「7.生成AIによる論文検索と読み込み」を追記しました。 1.ノート、レポート作成1-1.notion:メインのノート 基本、授業のノートはNotionにとっています。 学生だとNot

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          生成AIを、みんなで試して学んでいくために -カジュアルプロンプトソンをやってみた-

          ここ数か月、ほぼ毎日ChatGPTなどの生成AIについて何かしら記事やSNSの投稿を見るようになりました。 その中で 「新しいリリース情報が共有されるが、出てくる情報が多すぎてついていけない」 「でも、わかってないとも言いづらい…><」 「もっと生成AIを触ってみたいと思っているけど、一人だとどこから始めたらいいのか二の足を踏んでしまう…」 私はこんな状況にいました。 そんな中、たまたま「プロンプトソン」なるものを知り、さらに同じ会社のメンバーがこのプロンプトソンで最優秀

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          社外のコミュニティにて、Diversity Equity & Inclusionに向き合った半年間の体験と気づき

          2022年に半年ほど、IBM Community Japanのナレッジモール研究というコミュニティで活動していました。こちらでは、いろいろな企業の社会人が集まり、自分の解きたいテーマをチームメンバーと共に向き合っていきます。 私は「ITが支えるダイバーシティー&インクルージョンがもたらす変革」というテーマに参加しました。この記事では参加した理由や、どのようなプロセスを経て何をつかんだのか、書いてみます。 なぜ参加したのか 「人事時代に向き合ったもやもやを、今度は別の角度か

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          体験を通して、「腑に落ちる」を探索する - 「もうひとつの臓器」七連続鑑賞会 -

          先日コクヨさんを訪問する機会があり、その時に以下のフライヤーを見て、ヨコク研究所という名のリサーチ&ラボ機関があることを知りました。 フライヤーに描かれていたのは熊と蛙の間のような動物と、「もうひとつの臓器」というテキスト。 気になってサイトを見てみたら、こんな文章が紡がれていました。 なんとなく「桑沢デザイン研究所の基礎造形で学んだことに近いかも?」と感じ、上映会に参加してみました。 その体験がとても味わい深かったのと、今の気持ちを忘れたくなかったので、文章にしてみ

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          SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:入学数ヶ月編

          ここ数年、自社の「13万人全員参加型全社変革のプロジェクト」にデザイナーとしてジョインする中で、できたこともあるけれど、一方で疑問やわからないことが雪だるま式に増えてきました。 どうしたら自分の疑問を解消できるのか、会社のリーダーたちと話したり、自分なりに調べて実践してみたり、単科の経営系大学院の講座に参加して先生方に聞いたりもしましたが、「自分が納得できる何かに出会うには、自分で徹底的に考えて掴むしかないんだな」と思うようになり、経営学系の大学院(YBS:横浜国立大学MB

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          オンラインで、ジョブシャドウイングをやってみた

          以前、ジョブシャドウイングを1週間ほどやってみました。 (会社の施策ではなく、個人で企画し、実施しています) この話をすると、「どうやって実施したのですか?」と聞かれることが増えたので、noteにまとめることにしました。 そもそもジョブシャドウイングとは?「ジョブシャドウイングとは何か」については、以下の定義が一番イメージしやすいと思います。 一言で言うと、「他の人の仕事を観察して、学ぶ取り組み」です。 ちなみに私が「シャドウイング(シャドーイング)」という言葉に初め

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          パーパス起点のリフレクションを、新入社員とメンターでやってみた

          自部署での実践に「Purpose Carving(パーパスカービング)」と名前を付けたのが2020年6月。後日、私は以下のような記事を書きました。 その後、経営層も実施し、グループ約13万人の会社における全社施策となり、さらには「HRアワード2022」企業人事部門優秀賞を受賞しました(さらっと数行で書いていますが、自分自身もびっくりです)。 最初は1on1の形で始めたPurpose Carvingですが、大人数でも実施できるよう全体を設計しなおし、今では以下の形式を主軸と

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