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個人が向かいたい方向と組織のパーパスを繋ぐためのデザインツール「ODEN」を作ってみた🍢

ざっくり理解したい人向けの3行サマリはこちら。

  • Service Design Network Japan(通称SDNJ)という団体の中に、「行動変容と組織のデザイン」というタスクフォースがあるよ。

  • そこで、個人の価値観とジョブをつなぐオンラインツール「ODEN🍢(旧名称:Axis Talk)」を作ったよ。そしたらメンバーのエンゲージメントが上がったよ!

  • ODENのテンプレートはMiroverse上にあるよ。よかったら使ってね!



3年ほど前から、Service Design Network Japanという団体で活動をしています。現在の職種にとらわれず、「Service Design」に関心がある方ならどなたでもジョインが可能です。

複数のタスクフォースがありますが、私はこの中でも「行動変容と組織のデザイン」というところに所属し、主に「働く人がWellbeiingに仕事をしていくにはどんなものがあったらいいだろう?」という問いをもって活動しています。

その中で、価値観とジョブをつなぐオンラインツール「ODEN」なるものを作り、実践してきました。同じような悩みや課題を持つ人に届いたらいいなと思って、noteを書いてみます。

価値観とジョブをつなぐオンラインツール、「ODEN🍢(旧名称:Axis Talk)」とは

ODEN-A design tool that aligns individual goals and organisational purpose-とは、メンバーのゴールとチームのミッション、組織のパーパスを繋ぐためのデザインツールです。本ツールは、ジョブアサインを通じて、メンバーの働くことに対する動機付けを強化し、チームや組織のエンゲージメントを高めることを目指しています。

なんでODEN?

個人のゴールとチームのミッション・組織のパーパスを串刺しにするイメージが”おでん”に似ていることからODENと名付けました。あと単純に私がおでん屋を将来やりたいというのもあります。

どんな人におすすめ?

「メンバーの仕事に対する動機付けを強化したい」
「新しくチームにジョインするメンバーのオンボーディングをスムーズにおこないたい」というマネージャーの方や、
「仕事を通じて自分のスキルを高めていきたい」
「もっと仕事の意義を理解したい」
という方におすすめです。

私たちがODENを作ったワケ

元々私は、Purpose Carvingという対話のプログラムを作り、社内で実践をしていました。個人がどんなことが好きでどんなことをしたいのかを対話を通して彫りだしていくこのプログラムでは、「じゃあこの後、私はどんなプロジェクトにジョインしよう、どんな仕事をしよう」と考えるきっかけにもなります。

私が勤めている会社では、自分がやりたいと思った仕事に自分で手をあげる仕組みがとても充実しています。一方で、こうした仕組みがない会社の場合でも、今のプロジェクトの中でより「働く人がWellbeiingに仕事をしていために」何かできることはないかな…と考えていました。

また、本タスクフォースにはマネージャーの方も多く、「どうやったらもっとメンバーのことを理解し、パフォーマンスを発揮していってもらえるか」について悩んでいました。

そのような背景の中、「一人ひとりの働く上での価値観を知り、その上でジョブアサインをする」という今回のツールを作成しました。

実際にやってみてどうだった?

タスクフォースのメンバーで、実際に部下を持つマネージャーの方にODENを実施してもらいました。そうすると、エンゲージメントサーベイの値が2ポイント上がったチームも。

また、2023年、2024年とSD CampというService Design Network Japanが主催するワークショップセッションでもODENを実施したところ、
・ODENワークショップの満足度は4.5(5段階評価)
・ODENを活用してみたいという人は9割
という高評価でした。

SD Campではたくさんの人にODENを体感いただきました。
ご参加ありがとうございました!

改めて、行動変容と組織のデザインタスクフォースについて

今回このODENを作った行動変容と組織のデザインタスクフォースは、慶應義塾大学の武山先生が主査をしてくださっています。

また、行動変容と組織のデザインタスクフォースは、長期のエンゲージメントにフォーカスするチームと、短期のエンゲージメントにフォーカスするチームに分かれています(私は長期エンゲージメントチームに所属しています)。

行動変容と組織のデザインタスクフォースメンバー

ちなみに、短期エンゲージメントチームが作っているツール名はDONBURIですw DONBURIの紹介記事と、Miroversはこちら。

ODEN やDONBURIにご関心を持たれた方はぜひ実践いただけると嬉しいです。フィードバックもお待ちしております。

また、行動変容と組織のデザインタスクフォース、またはService Design Network Japanへのご参加ご希望の方は、以下の「Slackでのサービスデザインコミュニティ」からジョインください!
お会いできるのを楽しみにしております◎


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