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広報なりその誕生まで

初めまして!
株式会社ソルトワークスで広報PRを担当している「なりそ」と申します。
ひとり広報になって早8ヶ月。だいぶ業務にも慣れてきたこと(といってもまだまだ勉強の日々)と、着任当初に立てた目標の一つ「繁忙期(年賀状シーズン)が落ち着いたらnoteに手を出す」を実現する時期になったことから、会社の公式noteとともに個人noteを始めました。

はじめに

 初めての記事は、ベタですが自己紹介を兼ねて私「なりそ」が現職の広報になるまでについて書いていこうと思います。
まず最初に、「なりそ」は社内のニックネームであることをここでお伝えさせていただきます。先日他社の広報さんと名刺交換した際に「苗字だと思っていました!」と言われて、ハッとしました。Xを中心に多くの方と交流させていただいていますが、そういえば名前のことに触れたことなかったな・・と今更。

ソルトワークスでは入社するとあだ名(salt name)がつけられて、本名や役職でなくソルトネームで呼び合います。「なりそ」の由来は本名の一部に「そ」をつけただけで、深い意味がありそうで全くありません。他の社員は趣味や好きな食べ物など素敵な由来のニックネームばかりなので羨ましいなと思いつつ、「なりそ」と呼ばれて早6年、すっかり愛着も湧いています。
(本名の下の名前もまあまあ珍しいので興味ある方はお尋ねください。)
ニックネームについてはこの辺にしておいて、本題へ。


【ざっくりプロフィール】
1990年長野県生まれ。高校卒業後、憧れの京都に住むために京都の大学へ進学。大学生活と社会人生活で約9年半を関西で過ごし、結婚を機に札幌へ移住。(関西人と結婚して京都永住、という人生設計のはずが結婚相手に選んだ人は生粋の道産子。)札幌に来て現在の会社(ソルトワークス)に就職。2度の産休・育休を経て、現在は1歳&3歳を育てるワーママ時短社員として奮闘中。仕事は不動産企業の営業事務→旅行雑誌の編集→IT企業の人事→IT企業の立ち上げひとり広報。

好きなもの:旅行、aiko、抹茶、韓国ドラマ、ドラえもん、たまにカメラ
好きな観光地:出雲、宮島、金沢、萩
aikoジャンキー歴:約15年

 

◾️学生時代〜社会人1年目

本業以外に全力の大学生活、悩み多き新卒時代

 大学時代は、高い学費を払ってもらいながらも基本的にはサークルとバイト三昧の4年間を過ごしてしまいました。単位はきちんと取っていたものの、学部での学びは今思えば卒業論文以外は“単位取得のための一時的な詰め込み”でしかなかったなぁと反省。そんな量産型大学生だったことと、リーマンショック後の就職氷河期ということもあって、マスコミ業界を目指しながらも就活は大苦戦しました。就職浪人する余裕も勇気もなく、営業事務として一般企業に就職。・・するも、「これじゃない」感と「やっぱりマスコミ業界で働きたい」という気持ちで1年で退職しました。

新卒で入ったのは東証一部に上場する旧財閥系のお堅い企業だったのですが、いわゆる“世間一般の大企業”を短期間でも経験できたのは色々な意味でよかったです。社会人としての基本やマナーを叩き込まれ、当時は反発心もありましたが、振り返ればとても貴重な1年間でした。新卒時代の写真は数枚残っていましたが、がっつり制服姿なのでここでは控えておきます。

卒業論文が完成し舞い上がる大学生の私。情報系のゼミに所属し政治家や政党のWebサイトをひたすら分析していました。

ちなみに、根は真面目な部分もあるので(笑)大学時代は授業はさておき自分の興味のあることを見つけては没頭していました。以下、今に活きていることを簡単にご紹介します。

▶️新聞社のインターンシップ
地域新聞系の会社で夏休み期間中インターンシップをさせてもらう。学生ながら実際に取材に行かせてもらったり、広告会社や有名企業に出入りさせてもらったことは貴重な経験に。企画編集の面白さや難しさを知り、後の転職時に“編集の仕事に就きたい”と思わせるきっかけにもなった。

▶️マスコミ業界志望者向けの文章講座
大学の授業と別に有料の文章講座を約1年受講。大学OBの現役記者さんから直接指導を受け、「起承転結の文章表現」や「1つのテーマをさまざまな切り口で表現すること」を学んだ。就職活動で役立ったことはもちろん、その後のキャリア形成の上でもライティングスキルは自分にとってちょっとした強みに。安い投資ではなかったけど時間のある学生時代に学べてよかった。

▶️旅行業の国家資格取得
2回生の頃にひょんな興味から旅行業の資格の勉強を始める。半年以上図書館に引きこもる日々を送り、総合旅行業務取扱管理者の国家資格に一発合格。旅行業界に就職するわけでもなく宝の持ち腐れかと思われたが、後に転職する編プロで当時の社長から“内定を出したのはこの資格を持っていたから”と聞かされる。(旅行雑誌の制作メインの編プロだったので)

▶️行政コンサル企業でのアルバイト
約1年間、行政系のコンサル会社でアルバイトする。全く未知の領域だったが、中小企業支援のイベント運営を行ったり、省庁関連の人と話す機会をもらったりと、自分の視野や興味が広がる経験となった。当時の上司は「仕事とプライベートの切り替えの天才」でこういう社会人になりたいな〜と思わせてくれる人だった。

 

こうしてみると、すぐには役に立たなかったり新卒での就活に直結しないことばかりでしたが、巡り巡って今に活かされていることばかり。無駄な学びや経験は無いなと改めて感じます。


◾️社会人2年目〜20代後半

未経験で編集者の道へ。楽しさと学びで駆け抜けた20代

 苦労して入った新卒1年目の会社をそんなわけでスパッと1年で退職。出版・フリーペーパー系に絞って転職活動を行いました。未経験でも受け入れてくれた編プロ2社と、地域情報誌を発刊している出版系の1社に内定をもらいましたが、関西に住み続けたかったので大阪に本社を構える編集プロダクションに決め、出版・編集の世界に足を踏み入れました。

編プロというとひたすらに決められた企画に沿って記事を書いているイメージを持たれますが、私が入った会社では編集者は企画提案、アポ、取材、原稿執筆、校正と幅広く関わりました。常に2〜3冊の媒体を担当し、あらゆる業務を並行して行なうのでマルチタスク能力はかなり身につきました。新刊本をほぼまるっと1冊任せられ、台割(※冊子のどの部分にどんな情報を入れるかの大枠を決める設計図のようなもの)から特集内容、取材先まですべて自分の裁量で決めて版元に提案することも。未経験でもとにかく次から次へと仕事が湧いてくるので早い段階で一通りの業務を覚え、半年しない頃にはひとり立ちしてブイブイと外部カメラマンやライター、社内のデザイナーに指示を出すまでになっていたと思います。

ほとんどがガイドブックや旅本といった旅行雑誌の編集だったので、年間通して飲食店や観光地に足を運びリサーチや取材を行う日々。“新しいネタはないかな”、“他社(競合誌)が扱っていない情報はないかな”と常にアンテナをはって新情報を探すとともに、同じ情報だとしても“どうやったら面白く見せられるか”、“今までにないアプローチはできないか”と考えていました。この思考は企業広報になった今も役立っています。

大量のカンプに囲まれる日々

編集の仕事はとにかく激務。覚悟はしていましたが、毎日日付けが変わる頃まで働いていました。(終電だと間に合わないから自転車通勤。会社に簡易ベッドはあったけど、どんなに遅くても帰宅するようにしていました。笑)結婚を機に退職するまでの3年半編集者として働きましたが、体感としては6〜7年ぐらい働いた気がします。3年半で、50冊近い雑誌の制作に関わることができました。

ここまで激務(&薄給)にもかかわらず楽しく前向きに働けたのは以下3点があったからだと思っています。
①仕事を通していろんな人に出会い話をするのが楽しい
②自分の仕事が目に見える形(雑誌)になるのが嬉しい
③取材で色んなところへ行ける(美味しいものを食べられる、貴重な体験ができる)

自分の目で見て聞いたことを記事にして世に出すことはとてもやりがいがありました。と、同時に世の中に情報を発信することの怖さや責任のようなものも学ぶことができたのもまた、この編集者時代の経験があったからだと思います。(派手にやらかした失敗についてもいつか書けたらいいな)

西日本各地を駆け巡る日々!特に出雲エリアは毎年担当して思い出深い地
京都好きだったこともあり数多くの寺社仏閣を取材しました

仕事仕事仕事…のなかで芽生える新たな目標

 編集の仕事を経験する中で、今の仕事にもつながる新たな思いが生まれます。それは「いつか、商品や企業そのものを世に広める仕事がしてみたい」「自社の商品やサービスを持っている会社で働いてみたい」ということ。
というのも、さまざまな企業や店・行政の広報担当者とやりとりする機会が多かった雑誌編集の仕事。私にとって“憧れの人”になる、京都のとある菓子メーカーの広報担当者に出会うのです。
その方は定期的に新商品情報やニュース、試食会案内などをメールやFaxで送ってくれるのですが、決して一斉送信ではなく、私個人の名前でいつもちょっとした一言を添えて送ってくれました。そして、会えばいつもニコニコと素敵な笑顔で、自社の商品のことをとても嬉しそうに話してくれるのでした。

その人自身が魅力的だったこともあるかもしれませんが、やっぱりそういう広報さんがいる企業はとても印象がよかったし、「京都関連の企画で困ったら相談してみよう」と思える頼もしい存在でした。商品はもちろん企業そのもののイメージを左右させる広報という仕事に興味を持ったのは、間違いなくこの広報さんに出会ったからといえます。

先述の通り、編集の仕事には3年半どっぷりと浸かり結婚を機に退職、北海道に移住し仕事探しをすることになるのですが、最初から迷いはありませんでした。
今度は企業側に立って自社商品や企業のイメージをアップさせる仕事をしたい
(本音を言えば上記に加えて、もう少し激務ではない仕事で、女性として長くキャリアを築ける会社がいいなとも思っていました。)
そうして新天地で職探しをする中で、自社サービスを持っていて働きやすそうなソルトワークスという会社に出会い、運よく広報担当者として入社することができました。


◾️社会人6年目〜30代前半

IT企業に転職。未経験で人事採用担当に

 紙媒体を扱う会社からIT企業への転職。デジタルツールをフル活用し、聞いたこともない横文字の専門用語が飛び交う社内はそれまでと180度違う世界にさえ感じました。笑 求人上は「広報担当、人事アシスタント業務」となっていたのですが、いざ入社してみたらガッツリ採用業務がメイン。これはもはや人事担当では?と最初こそ感じましたが、全く新しい業界、新しい会社、新しい仕事、と新しいことだらけの環境が新鮮で、「これはこれで楽しそう!広報業務もいつか関われたらいいな〜!」と前向きに人事業務に取り組めました。

それまでのソルトワークスにはちゃんとした人事担当がおらず、ほぼ立ち上げ人事という状況。そこから約5年、バックオフィスのマネジメント業務を兼任していた当時の上司と二人三脚で「人」に関することは基本的になんでもやりました。ありがたいことに、まずはなんでもやってみよう!という社風なので、前例のない新しいことや多少ぶっ飛んだことにも「いいね!」と後押ししてもらえてどんどんチャレンジできました。
本当〜に多くのことに深く関わらせてもらいましたが、特に新卒採用に関しては、立ち上げから採用・教育まで一貫して携わったのでとても印象深く貴重な経験になりました。

ありがたいことに人事時代は社内表彰されることもありました
社内交流イベントでスイーツビュッフェを企画したことも!

【人事で主に担当した業務】
・新卒採用(説明会、採用計画策定、選考会運営、応募者対応、面接)
・学生向けインターンシップ(企画、運営、進行)
・中途採用(説明会、選考会運営、応募者対応、面接)
・新卒教育(オンボーディング、社内研修、育成計画の立案、人事面談)
・採用広報(コーポレートサイト改修、採用サイト立ち上げ、ノベルティ作成)
・社内行事(イベント運営)

 

2度の産休・育休を経て時短社員に。そして念願の・・・!

 2018年1月の入社以降、2人の子どもを授かり、それぞれの出産育児に伴い産休・育休を取得させてもらいました。
1人目の時は早く仕事がしたくて、生後6ヶ月で息子を保育園に預けて職場復帰。時短社員として産休前と変わらず人事業務を担当しました。2人目の時は育休を約1年間取得しじっくりと子育てに向き合いました。そして2023年4月に再度時短社員として職場復帰するのですが、同じタイミングで現在所属するマーケティングの部署への異動を打診されます。長年在籍したバックオフィスを離れるのは寂しかったですが、一度は現場を経験したい気持ちもずっとあったので案外すんなりと異動を受け入れられました。

マーケティングの部署に異動した初日、上司に言われたのは「会社として広報的な動きを強化していきたい。なりそには『広報』としてそこを任せる。自由にやってくれていいから。」というざっくり?明確?な指示でした。
入社から5年余、ようやく念願の「広報」という立場に任命され、広報なりそが誕生した瞬間でした・・!(歓喜)

とはいっても、広報に関しての実務経験はもちろんゼロ、社内に広報業務に精通した人がいるわけでもありません。何から始めたらいいのか右も左もわかりませんでしたが、自由にやってくれていいから という言葉の裏には「うちにあった“広報”をゼロから一人で作り上げてね!よろしく頼むよ!」という意味が含まれているということだけはよく理解できました。笑
この日から、ひとり広報なりその奮闘が始まりました。着任から8ヶ月が経った今もまだまだ試行錯誤の日々ですが、自分なりのペースとスタイルで、少しずつソルトワークスに合った広報業務を進めることができてきていると実感しています。


まとめ

この個人noteでは、ひとり広報としてやってきたことや、ワーママとして感じること、日々の喜びや葛藤などを気まぐれに綴っていきます。自分自身の記録とライティング鍛錬のためですが、同じようにひとり広報になって悩んでいる方が読んで、なにかひとつでも参考になったりヒントになれば良いなとも思っています。
8ヶ月経験して強く感じるのは、広報という仕事が想像以上に幅広く奥深く、本当にいろんなやり方があるということ。だからこそ情報は自分で掴みにいき、いろんな手法や手段を知った上で自分や会社に合うものを選択していく必要があると感じています。その一つとして、noteもうまく活用していければと考えています。

初回から随分長い記事になってしまいました…!
これまで関わってくださった方に少しでも私のことを知っていただければ嬉しいですし、これを読んで、なりそやソルトワークスに興味を持ってもらえる人が増えたらさらに嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!

X(なりそ個人):https://twitter.com/nariso_salt_pr
ソルトワークス:https://saltworks.jp/

(ワーママ社員としてのインタビュー記事はこちら↓)


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