【閲覧注意】エミネムのエグすぎる歌詞
つい先日Eminemが新曲Houdiniをリリースして話題になりましたね。今年の夏にはアルバム"The Death of Slim Shady"も出る予定ですしまだまだ今年の話題を作っていきそうな予感がします。
でもEminemってよくここまで売れたよなって思うときあるんですよ。というのも歌詞がエグすぎる。グロテスクという酷いというか… よくそんな表現思いつくよなみたいなことをライムしてることが多々あります。いまの時代に出てきたラッパーだったらすぐキャンセルされたんじゃないかなと思うと時代も味方につけて実力もあってここまで売れたんだろうなと…
今回はEminemのエグすぎる歌詞を紹介していこうと思います。知らないで聞いてたけどこんなにやばい歌詞だったのか！ってのもあると思うのでぜひその辺りも楽しみにしてください。
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※過激な表現が苦手な人は読まないほうがいいです。煽りではなくマジで。
それではれっご。
エミネムの歌詞が過激な理由：Slim Shady
エミネムの名前を聞いたことがある人は"Slim Shady"という名前も聞いたことがあると思います。エミネムの歌詞が過激で露骨な表現が多いのはこの"Slim Shadyがいるから"というのが一番シンプルな答えになります。
Slim Shadyとは"Slim"「細身の、スリムな」"Shady"「暗い、怪しい」という意味を併せ持ったエミネムのもう1人の人格の名前です。
エミネムが二重人格という意味ではなくてそういう設定ですね笑
心に闇を抱えている、というか闇そのものであるSlim Shadyがラップすると表現が過激になり批判を食らうこともありますがエミネムは「Slim Shadyがラップしたんだからしょうがないね。俺に言うなよ。」みたいな言い訳ができるわけです。
こじつけといえばそうなんですけど、エミネムが育つ中で抱えてきた闇が代わりにラップしていて、こんなことを思ってるんだ。と捉えるとまぁなかなか深いなと思ったりします。セラピーぽいですよね。自分の中のもう1人の自分が思ってることを全部吐き出すっていうのは。
エミネムの過激な歌詞その①：Bagpipes From Baghdad
というわけで早速歌詞紹介に行きますが、一発目からなかなかエグいのいきます！エグいやつから紹介したほうが「あ、この先もこんな感じのリストなのね…読むのやめとこ…」という人が退散できるかと思うんで笑
一曲目は2009年発売のアルバム"Relapse"から"Bagpipes from Baghdad"を紹介したいと思います。この曲はNick Cannonへのdis曲としてgeniusでは紹介されています。
Verse 2まではNick Cannonについての話が出てくるんですがVerse 3からトーンが変わります
Baby, you shouldn't have any trouble rubbing groins with
Each other, especially when you're joined at the hip
I'm going to get the needle and thread from the sewing kit
And attempt to separate 'em and stitch 'em back at the loin, shit
お尻がくっついてるんだから互いを触るなんて簡単だろう
今から裁縫セットから針と糸を持ってくるよ
あいつらを引き裂いてまた腰のあたりで縫い付けてやろう
これなんのこと言ってるのかわかります？これ腰のあたりからくっついて生まれてきた双子のことを言っています。その2人を引き裂いてもう一度縫ってあげるよ。というサイコパスなのかすらもはや分からないレベルの歌詞をぶっ込んできています。Nick Cannonどこ言った？？？この歌詞の唯一の別解釈は少し前に出てくるこの表現です。
In the bed with two brain-dead lesbian vegetables
I bet you they become heterosexual
俺がレズ2人とベッドに入ればあいつらも異性愛者になるさ
このレズビアンのカップルを「腰のくっついた双子」と解釈するならその2人の仲を引き裂いてまたくっつけてやるという比喩表現にも受け取れる気がします…。が、まぁ結構な曲解ですね。
このカップルのことも"brain-dead"「脳が死んでる」と言ってるので何かハンディを背負った双子のことなのか、それとも考えることをやめてるカップルという意味なのかでこの曲を聞き続ける言い訳になる解釈という感じですかね。
興味あればこのあたりの歌詞興味あればぜひ読んで見てください。英語がネイティブじゃなくても"WTF?!?!?!"って多分言います笑
それでは次の歌詞れっご
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エミネムの過激な歌詞その②：Same Song&Dance
一発目から割と深めに解説をしてしまったのでこっからはちょっとポンポン行きます。そこまで解釈や解説がいらない狂ったやつを紹介して行きます
Probably thinking you'll get slapped so dang hard, ya
Won't even be able to stand up straight, aren't ya?
Couple rape charges, people think you're a monster
The police constantly bugging you non-stop
また強くひっぱたかれるって思ってるのか？
次はもう立てないって思ってるのか？
レイプの罪が何件がついただけで俺を怪物だと思いやがって
警察も常に俺の邪魔をしてくる
な、なんて言った..? (^_^;)って感じの歌詞ですよね。これはもちろんフィクションでエミネムがレイプの罪に問われたことはありません。Slim Shadyの狂った視点として見る方が自然な解釈かなと思います。そりゃ何件も立件されたら誰でもお前のことイかれてると思うだろ。というのと警察も犯人がまた事件を起こさないか見張ってたり度々訪問するのは当たり前だと思うんですよね。
それを「あーこいつらウザいわ」というレイプ犯目線の歌詞を書いているところがなんかもうイかれてるなと思います。この曲は全体的に比喩的な表現として捉えた方がしっくりくくるやつかな。
エミネムの過激な歌詞その③：We As Americans
３つ目に紹介するのはアルバム"Encore"からWe As Americansです。We As Americansは書かれた時期がなかなか興味深いです。この時Eminemは２年間の保護観察期間にいました。経緯がややこしいのですが、Eminemが当時の奥さんであるKimと歌手のJohn Guerraがキスをしてるところ見てしまい、John Guerraをボコって銃を突きつけたという事件がありました。これは割と有名な話で「やっぱエミネムって切れたらやべーな」という印象を世代の人は持ってると思います笑
その１件で執行猶予がついてる時に銃を持ち歩いてるところを見つかってしまい２年の保護観察がついたという訳です。そこでWe As Americans「アメリカ人として俺たちは」では自分の身は自分で守る必要があるということをEminemが説いてる曲になっています。その背景までわかると面白いですよね。色んなフラストレーションが溜まってたんだろうなと思って聞くと次の歌詞もこれまでの歌詞と比べると受け取りやすいような気がします笑
F*ck money! I don't rap for dead presidents
I'd rather see the President *daed*
It's never been said, but I set precedents
お金なんてクソ食らえだ。
俺は死んだ大統領のためにラップしてる訳じゃない。
それより俺は大統領が死ぬのが見たい。
こんなこと言った奴はいないだろ、俺が前例を作るんだ
アメリカのドル紙幣にはこれまでの大統領の顔が印刷されてるので「お金なんてどうでもいい。俺は死んだ大統領のためにラップしてる訳じゃない」はなかなかクレバーだなと思いますよね。
そっから急に「それより俺は大統領が死ぬのが見たい」は一気に話が飛んだなって感じです笑 当時はブッシュ大統領の時代でしたがエミネムのブッシュ嫌いは有名でインタビューでも文句を言ってる映像はいくつもあります。
しかも2004年のエミネムなんてバリバリテレビにも出て人気の時期です。そんなセレブが大統領を堂々とディスるという前例がないですし、今もないですよね。（Kanyeのブッシュ批判くらいかな）ちなみにこの部分は大人の力でほとんど消されています。この曲は初めリークされてこの部分を聞くことができたらしいんですが、その際に大統領直下の人たちが「大統領に危険を及ぼすという脅迫ではないか」と真剣に調査していたとのこと… イかれた曲を書き続けているエミネム…
エミネムの過激な歌詞その④：I’m Back
I'm Backはシングル曲として先行リリースされましたがもうそのジャケ写がやばい笑 まぁジェイソンとかは誰でもやるもんだと思いますがここまでエミネムのヤバさを見てくると際立って危ないジャケットに見えますね
この曲は"The Slim Shady"というLPの後にリリースされた曲なのでSlim Shadyの要素が色濃いかなという感じがします。だいぶ強烈な歌詞がこちら
I take seven {kids} from {Columbine}, stand 'em all in line
Add an AK-47, a revolver, a .9
A MAC-11 and it oughta solve the problem of mine
And that's a whole school of bullies shot up all at one time
コロンバインの子達を７人選んで一列に並べよう
AK-47とリボルバー、９口径も加えよう
MAC-11が俺の悩みを解決してくれる
撃たれたのはみんな学校のいじめっ子だ
この歌詞はだいぶ有名なので「エミネムの過激な歌詞」と聞くとこれを思い浮かべる人も少なくないと思います。まぁ歌詞からしてやばいのは伝わると思うんですけど話題になったのはこの曲がリリースされた年なんですよね。I'm Backは2000年の5月にリリースされたんですがちょうどその一年前の1999年4月に「コロンバイン高校銃乱射事件」が起きました。
いじめられていた生徒2人が学校のカースト上位にいる学生たちを射殺する目的で起こした事件とも言われコロンバイン高校での事件を題材にした映画や楽曲はいくつかあります。その中でもエミネムのI'm Backは事件の一年後にリリースされたことやSlim Shadyの目線で書かれていることでいじめられっ子だった実行犯の視点もある一曲になっています。ビートがシリアスな感じではないのが唯一この曲をきける救いかもしれない…
エミネム自身はこの曲について「街ではいつでもだれかが襲われレイプされ殺されてる。なんでこの事件を扱うことだけかタブーなんだ？」と語っています。
この歌詞の部分は消されていてほとんど聞くことができません。Universalもよくリリースしたよなと思います。この歌詞の部分はRap Godでも再登場していて「あいつらはこの歌詞の部分を消しやがった」と同じ歌詞をラップしています。この時は消されてない。なんでなんだろう
エミネムの過激な歌詞その他：紹介できない数々の曲
エミネムのエグするぎる歌詞はこのあたりで終えたいと思います… ４曲ってめちゃくちゃ中途半端ですが…疲れました笑 なんかヘビーすぎてこれ以上はかけない… 最初は10曲くらい選ぼうかな〜と思ったんですけど、４曲の解説で限界です。というわけで、歌詞は紹介しませんが今日紹介したやつよりやばい曲をいくつかリストアップするので興味ある方は是非聞いて見てください。今日選んだ４つはまぁ言うても中の上くらいのヤバさかなと言う感じですね。それ以外はもう文字にできない笑
Criminal
Medicine Man
Stay Wide Awake
Low Down n Dirty
Guilty Conscience
エミネムとSlim Shady
つい最近エミネムの娘Haileyが結婚したことで話題になりましたよね。エミネムは「自分の曲を聴いてるようなやばいやつは娘に近づけない」と言ってましたが、納得のパンチラインです笑 旦那さんはエミネムのファンではなかったということですかね笑
今年の夏に新アルバムThe Death of Slim Shadyが出るという話をしましたが、ここまで読んでみると新作がどんな感じになるのか中々興味深くないですか？エミネムの闇を代弁し続けてきたSlim Shadyの死はどんな感じで表現されるのか気になります。
エミネムの歌詞解説はここで終わりますが、普段は英語学習やHIPHOPに関する記事を書いています。自分でも英語を聞き取って洋楽を理解できるようになりたい！と言う人にはこちらのnoteがオススメです。
だいぶ具体的にリスニングとスピーキングの練習法が書いてあるので字幕や翻訳を使わずに曲や映画を理解したい人はぜひ！
２つ以上noteを買うくらいなら月額500円で全部読めてしまうこちらのプランに入ってしまってください。価格設定崩壊しております。
その他、読んでみたい記事のトピックなどあれば教えてください！長々と読んでくれてありがとうございました。
おしまい。どんだ。
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