レポート「無重力着付け講座 Class1 暮らしきもの編」
4月13日「無重力着付け講座 Class1 暮らしきもの編」
10時〜17時、丸一日かけて無重力着付け講座が終わりました。
ご参加頂いた皆様と、濃厚で感動の1日を過ごせました。
無重力着付けは
*裾除け(下着)を着る練習に2時間以上かかる(裾除けが最重要)
*鏡は使わない
*目ではなく、身体で感じる(わたしは目を閉じていた方が着やすかった)
*着物を持つ位置や腰紐のかけ方は教えないし、必要ない。
*リラックスして力を抜く
今まで着物を習ったり着たりしている方は「!?」とびっくりされるかもしれませんが、そもそも「目から鱗が落ちる!」と言われ続けていた鞠小路メソッドですが、無重力着付けは「目から鱗」では終わりません。笑
もっとすごい!
*紐がなくても崩れない
*着物を着ている方が体が軽い、楽、脱ぎたくなくなる
*着物を着て、帯を締めたまま毎晩寝ていると調子がとてもいい
*着物を着ていると心身の症状が解消する
(腰痛・膝痛・首のこり・頭痛が治る、睡眠薬がなくても眠れるようになる、小顔になる・・・)
無重力着付けは単なる着付けじゃないらしい。
SNSで写真や動画を見て、すごいなー、なんでだろう!と思っていましたが、
今回わたしも実際に講座を受けさせていただいいたら、「ああそうか、そらそうやんな」と思いました。
着崩れないことや、生徒さんからのびっくりするような感想は、当然の結果だなんだな、と思います。
講師の田中千衣子先生(以下、ちぃ先生)は、
何か摩訶不思議でマジカルな技を編み出したわけではなく、笑
日本人はどうであったか、着物は本来どうであったか、ちぃ先生は仮説と検証を重ね、全て根拠とともに簡潔にわかりやすく説明をしてくれます。
着物は1300年以上ほとんど形を変えていません。
とても効率的に出来上がっており、変化していく必要がなかったから。
今、ファッションや外出着として認識されている着物ですが、
日本人が柄の着物を着始めたのは、どうやら明治以降のことだそうです。
さて、レポートに移りますが、今回のスケジュールは
午前
無重力着付けとは
着心地体験 肌着サイズチェック
肌襦袢 裾除けの着かた
半幅帯の結び方
ランチタイム
暮らしの中での着こなし方
午後
着心地体験
着付けおさらい
暮らしきものの選び方
お手入れの仕方・過ごし方
ちぃ先生が事前に「みなさんそれで普通なので」と言ってくれていましたが、
午前中は、本当に、裾除けの付け方とその練習で終わってしまいました・・・!!!
というのも、初めに書きましたが無重力着付けの講座では鏡は使いません。
目で見て着るのではなく、身体で感じながら着物を着ていくので「布と自分の身体を感じる」のがとても重要で、それこそが醍醐味です。
そして、「感じる」ということはわたしたちはそもそも忘れてしまっていて、慣れないことなので、一番時間がかかりました。
逆を言うと、裾除けの練習にしっかりと時間をかけ、感覚を覚えると、着物を着るのは全然難しくない!
布と身体を感じて、それを頼りに着ていくだけでした。
ぴたっと自分の体に肌着がまとったときには、後ろから暖かくハグされているような感じでした。
一人の生徒さんは「身体が暖かくなってくる」と表現されていました。
裾除けを巻いたり解いたりして、感覚を確かめるために和室の中をぐるぐる歩いてみる。
みなさんとても真剣で、その感覚を感じたりしてにやけてみたり、感動してみたり。
客観的に見ると、めちゃくちゃシュールやなあと思います。笑
ランチには近くのカフェを予約していたのですが、一生懸命裾除けの練習をしていたので誰一人着物は着ていません。
ちぃ先生が20分ほどで全員(7人!)の着物を着せつけてくれて、歩いてランチに出かけました。
猛ダッシュで着せつけてもらったのに、全然着崩れないし、しんどくない。
むしろ、脚が軽く、長くなった感覚が不思議でした。
「脚」の感覚が、脚の付け根からではなくて胸の下(帯の下)から脚になったイメージ。
足取りも軽いし、足さばきもとても楽。
講座が丸一日に設定されているおかげで、
こう言う発見もたくさんあってウキウキしました。
ランチの後は
座ったり立ったり、寝たり、階段の上り下り、玄関の上がり下がり、たすきのかけ方や、着物の時の即席エプロンの作り方など、
暮らしの中での着物での動作を体験しました。
「所作」や「マナー」とはそれが先にあるのではなく、いかに楽でスムーズに効率よく動けるかを実践した結果、動作が美しくなるということ。
だから、玄関先での草履の脱ぎ方然り、「方法」を覚えるのではなく、自分が効率よく動けばそれがすでにマナーになっている。
着物の着方も、マナーも、実は手順を覚えることではなく、とってもとってもシンプルなことでした。
午後はいよいよ着物の着方を習います。
と言っても、根本的なことは全て下着の着方と同じなので、布が自分に纏っていく感覚を頼りに、着物を自分にまとわせていくだけです。
着付けとは
肌着(裾除けと肌襦袢)→長襦袢(今回は着ていません)→補正→着物→帯 と着ていきますが、大切なことは全て同じなんだな〜と学びました。
襟を合わせる、衣紋を抜く、お端折りの処理、衽線を合わせる、脇の処理・・・など着物を断片的に捉えがちですが、
本当は、ごくごく当たり前のこと、言うまでもないかもしれませんが、「着物は布、全て繋がって一枚になっている」ということ。
全体性を捉え、総合的に着物を着ていくと、鏡がなくてもバシッと綺麗に着物が着られました。
それもこれも、午前中に一生懸命練習した裾除けの着方が根本にあるからです。
「着物を持つ位置や腰紐のかけ方は教えない」と冒頭にも書きましたが、それも同じです。
楽に腕を動かすと、必要で的確な着物を持つことができます。
人それぞれ骨格や体格が違うので、腰紐をかける位置は人それぞれ違いますが、その位置は身体が教えてくれます。腰紐を体にあてて、優しく動かすと「ここ!」と言うポイントが見つかります。
自分の身体でわかるだけではなく、他の人の身体を見ていても、その方にピタッとくる場所が分かります。
これは、面白すぎる。笑
表現のしようがなくて困りますが、身長の高い低いや体型には全く関係なく、身体が「ここに腰紐かけてね〜」と教えてくれていました。
もう何度も言ってるけど、感覚を頼りに着物を着ると、自然と「最も美しい」姿となっています。
ここでやっと、鏡の登場!笑
今までずっと感覚を頼りに着物を着て着て、その結果を自分で確かめます。
参加者7名全員、バシッと決まってましたー!!!
講座の終了時刻が17時で、この時点で16時45分。
帯の練習は15分。
でも大丈夫!
最後には全員帯が結べるようになりました。
ちなみに、帯は座って結びます。
それにもちゃんと根拠があるんですよー!
ほんと、ちぃ先生最高。笑
講座が終わったた後、振り返るとスケジュール通り全てを網羅して終わっていました。
講座の後は、「田中千衣子を囲むイタリアンディナー」を根来のCENTRO(チェントロ)さんで開催させていただきました。
ディナーから参加の方もお迎えして、美味しいお料理をいただきながら、ちぃ先生のお話をたくさん聞かせていただいて、参加者の方々と交流しながらさらにお話が深まって、とっても楽しい会となりました。
「会場が遠い」
「FacebookのイベントページのマップはCENTROさんの場所が正しく表示されなかった」など
参加していただいた方々には至らないところも多く、ご不便をおかけしました。
わたしは「主催」と言う立場もまだまだ勉強中なので、そう言うことも直接言っていただけて本当に嬉しかったです。
ありがとうございました!
無重力着付け講座にも、ディナーにも、参加してくださってありがとうございました。
わたしは主催としても、講座の参加者としても、本当に学ぶことが本当に多く、その発見はこれから一生大事にしていけそうです。
本当にありがとうございました!!!
そしてやっぱり「無重力着付け最高〜」と思っています。
本質をついて、自然の流れに逆らわずにリラックスして着て行くところが特に「ああヨガだな〜」と思って、だから今回の講座とディナーを和歌山で開催することにしました。
Class2、受けたいな(わたしが)。笑
無重力着付けの試着体験会や、無重力着付けのClass1、そしてClass2、Class3・・・とまた和歌山で開催できたらいいな〜と思っています。
講師 田中千衣子(鞠小路スタイル代表)
鞠小路スタイル ホームページ
鞠小路スタイル STORE.JP(鞠小路スタイルの京都教室、東京教室で開講の講座はここから購入できます)
主催 高田奈里(भूमि bumi代表)
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