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奈良は色々発祥なんですけど…実はお菓子も!

むかしむかし、遣唐使が運んできた文物の中に「索餅(さくへい)」なるものがあっったそうです。

中国で「索」とは太い縄を意味し、「餅」とは小麦粉と米粉を混ぜ合わせたものだそうです。つまり「索餅」とは小麦粉と米粉を練り合わせ縄状に伸ばしたものということになります。

遣唐使は小麦や米粉の調理法も伝えてくれたのです。

索餅はやがて「素麺」や「うどん」に発展していくのですが、私たちが夏に好んで食べる素麺のもとになるものが、古代にすでに伝わっていたとは驚きです(^^)

同じように古代から伝わる和スイーツ?として「ぶと」があります。

これは春日大社で今でもお供えされているので、見たことある人も多いと思いますが、今で言うドーナツようなもの。ねった小麦粉をごま油でカラリと揚げるのです。

あんこの入ったぶと饅頭が和菓子屋さんで売られていたりします。

奈良には古代から伝わる珍しいものが多く、今も沢山の和菓子屋さんが繁盛しています。

修二会の季節になれば、観音さまにお供えする椿をかたどった「良弁椿」なる和菓子が。

また若草山の頂上に「うぐいす塚古墳」というのがあるのですが、その形をかたどった「うぐいす餅」もあったりします。

いずれも歴史に基づいた素晴らしいものばかり。

ところで「まんじゅう」って最初はいわゆる「肉まんみたいなもの」だったのをご存知ですか?

お肉からあんこへ変わることで、お食事からおやつへ変わったわけです。

そして、日本で最初に「あんこ入り」のおまんじゅうが売られたのが奈良なのです。

奈良は和菓子の(色んな意味での)発祥の地。

ぜひ奈良でお菓子も楽しんで下さい。

ほな あとはあんじょう頼みます。


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