小学生時代の「好き」のカケラ/はじめてのシンセサイザー体験 | 私なりの自己分析 Vol.3
今日もお読みいただきありがとうございます。はじめてこちらにたどり着かれた方は、なぜ私がこんな自己分析をしているのか、まずはこちらをお読みください。
Vol.1、Vol.2に続いて、小学生時代の「好き」を追いかけてみる。
はじめてのシンセサイザー体験
シンセサイザーがどんな音を出すのかは、母が持っていた冨田勲さんの「月の光」のレコードで聴いたことがあった(それがMOOG IIIcというシンセサイザーで、いかに魅力的な、幻想的な音を出すのかということについては、ずっと後になって知るのであるが)。ここでは文字通り、はじめての「体験」、つまり「シンセサイザーの実機に触った最初」ということになる。
小学校何年生のときの出来事だったかまでは正確に思い出せないのだが、ある日、先生が「面白いものを持ってきたんだけど、触ってみるか?」と声をかけてくれたことがあった。私が音楽好きなのを知っていたのだろう。その先生は放課後に私を学校のとある教室に連れていってくれた。そこには、(私の記憶が確かなら)RolandのSH-2があった。
ピアノと同じ鍵盤はついているが、電源を入れて弾いてみても音が出ない。先生とマニュアルを見ながら格闘。どうやったら音が出るのか探っていった。
似ても似つかぬ犬の鳴き声
SH-2のマニュアルには基本的な仕組みや構造、使い方とともに、「つまみをこの位置に合わせるとこういう音が鳴るよ」というサンプルが載っていた。その中に「犬の鳴き声」というのがあったのが妙に印象に残っている。なぜなら、犬の鳴き声には似ても似つかなかったからだ。アナログシンセサイザーなのだしそれは限界があるだろうことは、今となってはわかるが。マニュアル通りにつまみの位置を合わせる。鍵盤を弾いてみる。「バウッバウッ」と言われてみればそうかな(笑)という感じの音だったが、小学生の私には「つまみを回して音をつくる」ということの面白さは十分伝わった。このときのシンセサイザー体験が、その後のTM NETWORK好きにつながってくるわけだが、それはまたの機会に。
おまけ(音源)
今回は「シンセサイザー好きの原点」について書いたのだが、自分が作ってきた曲を振り返ってみると、それほどシンセシンセした曲は作ってこなかったなと。世代的に、リアルタイムで触ってきたのがデジタルシンセサイザーばかりだったからとも言えるが。その中でも、シンセっぽい曲を紹介する。2016年に共同オーガナイザーを務めたTEDxShizuokashiのテーマ曲として作ったもの。会場でずっとループで流せるように作ってある。
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