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あいみょん 弾き語り LIVE 2022-サーチライト-in 阪神甲子園球場にて。

少し時間が経ってしまったが、先日2022年11月5日(土)に開催された、
AIMYON 弾き語り LIVE 2022-サーチライト-in 阪神甲子園球場
を振り返ろうと思います。

甲子園球場とあいみょん。

あいみょんは、甲子園球場がそびえ立つ兵庫県西宮市出身。
甲子園球場の灯りが見えるくらいの距離で育ったという。

当日、阪神電車甲子園駅を出ると、あいみょんを模したビックバルーン人形や、垂れ幕など、甲子園一帯があいみょんに染まっていた。

特大バルーン。
AIMYONS。
本日の看板。

スタジアム、弾き語り。

スタジアムライブができるアーティストは、ほんの一握りだ。
サザンオールスターズや、Mr.Children、AKB48や、ジャニーズグループだったりする。

今回は違う。
シンガーソングライター、1人のアーティスト。
しかも、バックバンドなどをしたがえない、弾き語りスタイルでの公演だ。

過去を振り変えると、奥田民生が旧広島市民球場やマツダスタジアムで。
福山雅治が横浜スタジアムで開催していたりする。

性別で区切るのも時代錯誤かもしれないが、女性アーティストの開催は、調べてもなかなか出てこないくらいの出来事だ。
しかも甲子園球場での弾き語りライブは史上初のことだそうだ。

それほど貴重な出来事を、あいみょんは果たそうとしている。
僕も同時代を同世代として生きる者として、今回の公演を見届けに行くことにした。

360度センターステージ。

15時、開演2時間前の開場。
規模の大きさや、コロナ禍での開催ということもあるのだろうか、ゆっくり入場ができた。

眼下には、セカンドベース上に配置されたセンターステージ。
空を見上げると、ゆっくりと流れていく雲と、伊丹空港から離発着する飛行機が。

入場のチケットは、あいみょんの公式アプリを利用しての電子チケットだったのだが、スタッフに画面を見せると手元に持ったスタンプのようなものを画面上にかざす。

そうするとスマホ上の電子チケットに判が押されるというものだった。
電子チケットは度々利用するが、このような仕組みのチケットは初で、すごくいい体験でした。

開演まで。

センターバックスクリーン横の席でした。
私にとっても初めての甲子園球場。

全部ではないですが、売店もありアサヒビールの運営するコーナーで、唐揚げ丼と生ビールを。
この唐揚げ丼が大盛りでとても美味しかった。

グルメを味わえるのも、スタジアムライブならではですね!

後ろの席の方々は地元関西の方で、1人で参加していた僕が食事を買って席で窮屈そうにしていると、荷物こっち置いていいよーなんて声をかけてくれました。

関西って、この感じなんですよね。とても人が優しい。
仕事や旅行で何度も訪れていますが、優しい方ばかりで関西は本当にいいところです。

バックスクリーン横最上段より。

いざ、開演。

17時10分。10分押しでの開演です。

高校野球さながらに、サイレンが響きます。
あいみょん登場!
となる前に、モニターには見慣れたあの方が!

そうです。あいみょんと同じく、西宮出身の笑福亭鶴瓶が前説を始めました。
4万5千人の観客もびっくりです。

「活動初めて9年のあいみょんが西宮に帰ってきたで。みんなこれはすごいことやで。みんなでお祝いしようや!」

そして、ついにあいみょん登場です。

1曲目は「憧れてきたんだ」
メジャー1stアルバム1曲目に収録。

ギターのAコード1発。それがずっと続く曲。
狼煙のように、彼女の歌が西宮の空に響きます。

ハルノヒ、ジェニファーと続き、MCへ。
(セットリストは最後に掲載します。)

この日のMCで繰り返されていたのは、ファン・オーディエンスへの感謝。
「みんな、私を喜ばす天才やな!」
というあいみょん。

こういうところが、年齢世代問わず愛されている理由なんだなと。

ライブは続く。

ギターは、Gibson J-45を中心に3本利用。

裸の心に入る前、ステージ上に円形に並べられたサーチライトが、タワーのように空へと浮かぶ演出が。

この頃にはすっかり陽も落ち、甲子園特有の浜風が吹き、少し肌寒くなっていた。

歌い終わると、お色直し兼休憩タイムが30分取られた。
この間、スクリーンではあいみょんが西宮神社を走ったり、西宮を舞台にした恋愛ショートムービー(祖母が女優になりたかった夢を代わりに叶える)といった笑いにあふれた演出もあった。

第2部は、あの曲から。

サビで○ね〜!と叫ぶことから、放送禁止になった局もあったという。
「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」からスタート。
筆者はこの曲を有線でよく聴いていた。

インディーズでのデビュー曲でもあり、梅田でのストリート活動で1番歌ったんではないかと言っていた。

個人的ハイライト。

個人的ハイライトはこの曲。
「tower of the sun」
そう、太陽の塔だ。

あいみょんの夢は、太陽の塔の下で歌うこと。
涙を浮かべながら歌っていた。
この日唯一ハーモニカを吹きながらの1曲。

甲子園で歌う、という夢を叶えたあいみょん。
まだまだ先に行きたい。そんな静かで熱い歌だった。

僕の頬にも涙がつたった。

ライブは終盤へ。

メジャーデビュー曲「生きていたんだよな」
デビューのきっかけとなった「分かってくれよ」
などが歌われていく。

圧倒的な力を持つ曲と、まっすぐな声。
この贅沢な弾き語りのステージを、4万5千の観衆は1点に見つめる。

この日のために書き下ろされたイベントタイトルでもある「サーチライト」
今回のグッズであるバット型のペンライトを照らす観客。

「もうスマホもええから、みんな照らして!」
あいみょんの言葉で、ライトの灯っていない甲子園球場が、優しい光に包まれた。

グッドなナイトやな〜という言葉で「GOOD NIGHT BABY」が始まる。
間違いなくグッドな夜だ。

もう最後になってもうた。嫌や〜。え、ほんまは早く帰りたい?
そんな風に話しながら、いつかまたみんなでこの曲を大声で歌える日を望んでという言葉で最後の曲、
「君はロックを聴かない」が始まってしまった。

若いリスナーが多かった。
あいみょんの、あんな歌やこんな歌で恋を乗り越えてきたであろうティーンエイジャーが、泣きながらステージを見つめていた。

終演。と思いきや。

あいみょんのステージにはアンコールがない。
全部を出し切りたいからだそうだ。

ただ、今日はこれだけでは終わらない。

プロ野球12球団でも、数チームしか採用しなくなったリリーフカーが登場!
場内を1周しながら、バズーカでサイン入りTシャツをお見舞い!

これには会場も沸く。

最後までお礼を言いながら場内を1周するあいみょん。
ここまで腰の低いアーティストがいるのだろうか?

強いリリックで歌うことも多いが、あいみょんという人間の優しさが最後まで伝わるライブだった。

全19曲。20時20分に1塁ベンチに消えていった。

ライブ終了後のバックスクリーン。

27歳。歌とギター。4万5千人。

全てが終わった。

僕は、時代の目撃者になったのだ。
この場に僕はいた。その喜びに満ち溢れた。

帰りの駅はすごい人混みだった。
しかし、通勤ラッシュのような殺伐とした空気は全くない。

皆、心が温まり、笑顔で駅へと向かい、自分の住む街へと帰っていく。

阪神梅田駅で友人と待ち合わせをしていたのだが、友人いわく
「楽しそうな顔をして皆が電車を降りてきていた。ええライブやったんやな!」と言った。

僕は、グッドなナイトでしたよ!と言い、梅田の飲み屋街へ向かったのであった。

セットリスト。

1. 憧れてきたんだ 
2. ハルノヒ 
3.ジェニファー
4. 愛を伝えたいだとか 
5. 3636 
6. ら、のはなし 
7. 満月の夜なら 
8. さよならの今日に 
9. 裸の心 
(休憩)
 10. 貴方解剖純愛歌~死ね~ 
11. マリーゴールド 
12. tower of the sun 
13. 姿 
14. 生きていたんだよな 
15. マトリョーシカ 
16. 分かってくれよ 
17. サーチライト 
18. GOOD NIGHT BABY 
19. 君はロックを聴かない

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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