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【チーム作りの教科書】雨天時のプログラムの考え方

今週は忙しいが今日だけ少し時間がある。
今日もいつもの原則に従って色々と実験を進めていきたい。

(↓いつもの原則↓)
『先に自分が〜している姿を想像する。それから実際に行動する』

さて今日少ししたいと思っているのは明日のチーム作りのプログラムに向けての準備だ。

と言うのも、どうやら雨天のようで…晴天の時と違って室内で1日プログラムを実施する事になる。こうなってくるとまたふさわしいアクテビティは全然変わってくる。今日はここで自分自身がプログラムを考える時の流れを簡単に見ていきたい。

雨天時のプログラム

参加者の状況から始める

まずは事前に聞いている情報から参加者のおおよその状況を掴む。
4月下旬。中学1年生。いくつかの小学校から集まったクラスが編成されている。関係性を新しく築いていきたいタイミング。

プログラムの方向性

状況を把握したらおおよその方向性を考える。
方向性は例えば以下のようなものが考えられる。

  1. 新しい人間関係のはじまり。お互い知り合っていく事を中心にする。

  2. すでにある関係を深めたり網目状に繋がっていく活動を中心にする。

  3. 課題解決を中心に据えて、取り組んでいきながら関係性を作っていく。

ここに書いたのはほんの一例だけど、こんな風におおよその方向性を考える。今回は…

  1. 新しい人間関係のはじまり。お互い知り合っていく事を中心にする。

これを採用しようと思う。

明日ならではの状況

そうそう忘れてはならない。明日は雨天であるという事。
となるとよくあるのは子どもたちのテンションが低くなっているかも…という事だ。

「本当は外でなんかおもしろそうなやつができるハズだったのに…」
「部屋の中とか学校と変わらへんやん…」

とか。結構こういう事って場合によっては強く持っている状態でやってくるという事もありうる。これらも十分含んでこの後のプログラムに反映させたいところ。

雨天時のプログラムの流れ

  1. 「新しい人間関係のはじまり。お互い知り合っていく事を中心にする」

  2. 「雨天プログラム。参加者の心境に配慮する」

これらを意識しながらプログラムを組んでいく事になる。
2についは最初に参加者とファシリテーターである自分で集まった時に丁寧に話していくことで解消を促していく。「晴天時と変わらず楽しいことやおもしろい事ができるよ」と、こういう事は丁寧に伝えるようにする。

雨天時、部屋の中で実施する時は結構大きな利点がある。それは他のグループと隔離された環境になるという事だ。そして一人ひとりの声が聞こえやすいという事だ。

これはそれぞれのグループ活動に集中しやすくなるためとてもありがたい。外で活動する時はどうしても周囲の声や見えている他のグループ活動に気を取られやすくなってしまう。

そういった意味でも新しく関係性を構築していく段階の時には、室内で一人ひとりの表情や様子が見えたり声が聞こえたりする環境の方がやりやすいなと自分は考えている。

プログラム全体の流れは詳細までは決めない。

これすごく大事な所。詳細に流れを考える事は勿論悪くないんだけど、だからと言ってベストというわけではないと考えている。
一番大事なのは実際の参加者の状態に合わせて実施する事。だからどのタイミングでどんなアクテビティをするか…と細かく考えてしまうと、ちょっと困った事が起きる時がある。

自分では知らずしらずの内に、参加者の状態をベースにすすめるのではなくて「自分が考えてきたプログラムを計画的にまわしていく」にすり替わってしまいやすいのだ。

だから大枠は考えるけど、具体的なアクテビティはその都度選ぶようにしている。

じゃあ流れってどうすんのよ…ってなるんだけど。だいたいこれくらいの感じにとどめているかな。

1.最初の語り

  1. 今日大切にしてほしい事を伝える

  2. どんな流れで時間が進むのか伝える

  3. 体調や今の状態(ドキドキ・ワクワク等)を教えてもらう

まず自分が伝えたい事を伝え、一人ひとりの状態を教えてもらう。
このタイミングで雨天だけど全然問題ないよ〜という事も話す。
割と聞いたことにすっと応じてくれたり、反応がいい場合は色々と質問したり雑談タイムを挟んだりもしてしまう。

2.簡単で作業的アクテビティを行って様子をみる

例えば、ジャンケンだったり、名乗って挨拶をする…とか。
できるだけ心理的ハードルが低い、すでに知っているような遊びや活動をやってみる。この時にペアでやってみるとどんな感じか〜とか全体が混ざるようにやってみるとどんな感じか〜という所を中心に観るようにしている。

3.2.までで読み取った参加者の様子からふさわしい次のアクテビティを行う

残念ながらここから先は明日実際に会った時しか分からない。
もしかすると引き続き簡単で作業的なアクテビティをするかもしれないし、走り回って楽しむような活動をするかもしれない…はたまたサークルになって手をつなぎながら楽しむ活動になるかもしれない…。

ただここで「こんな状態だったらこの遊びをしよう!」みたいな形で自分の中でオプションはしっかり持っておくようにしておく事が大事だ。

今現在、自分自身が取り扱うアクテビティは200個くらいある。そしてそれらを「どんな状況で取り上げるといいか」という経験値が随分と積み上がってきている。だからこの先は考えすぎてしまうと、参加者を離れて「計画を計画どおりすすめる」になってしまいやすいのでストップするというだけだ。

何も考えていないのではなく、「このオプションがこのタイミングで使えるよな〜」という道具のチェックと手入れは怠らないようにする感じで備えている。

「明日サビキでアジを釣るぜ!!!」と決め打ちするのではなくて…。サビキであったりジギングであったり、道具は手入れして持っていく。けれど実際に何を使ってどう釣りを楽しむかは実際に海に行って様子を見てから決める…というのと同じだと思う。

ファシリテーターとしての経験がまだまだ…という場合

チーム作りをしていく担当であったりファシリテーターとしてそこまで経験がない状態の時であれば参考に1日の流れを作る事は安心して進めていく上でとても良いことだと思っている。正直自分もはじめはずっとそうしていた。
そうやって進める事で、終わってから自分で振り返る事もしやすくなる。また実感を次のために活かすよう変換していく事もしやすくなる。

それなりに経験を積んできた場合

それなりに経験を積んできた場合は次のような事をするのもいいと思う。
まず計画を丁寧に立てておく。参加者の実際の姿を見た時に必要であれば計画を破棄してしまう。そしてその場に合わせたアクテビティを選んでいく。
これは最終的には参加者の状態に合わせて実施する腕を磨く上で大事なプロセスになる。計画を丁寧に立てておくと、途中その場で修正した場合の結果からふりかえりがしやすい。そう後で振り返っていくためにも計画があるには越したことがないのだ。

やってみたいなと思った事をコソッと差し込むのはアリ

参加者に合わせてやる…というのは大原則だけど、だからこそ「今この状態だったらぜひやってみたい!」と思うアクテビティが見つかる時がある。
ずっとやってみたかったけど中々機会がなくて…でもこのメンバーのこの状態だったらきっと素敵な事が起きる気が…。
そういう事を感じ取れる機会って必ずあるので、面白そうな活動を見つけた時はとりあえず体験したり、知ろうとしていくと良いと思う。

全く違うジャンルの全く関係ない活動が自分自身の関わっている範囲でやれてしまう事って案外多い。

色々なオプションを持っている中でそういう「やってみたいアクテビティ」を自分の中にもっているとこれはこれで結構ワクワクしたり楽しくなったりする。

と、少し話しが膨らみすぎてしまいそうなので今日はここまでにしよう!
また実際に明日出会ってどんな事をしたのかまた書けたらなあと思う!


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