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水と言ったら水なのよ

幼い頃、友人と伝言ゲームをやったことはないだろうか。

あるお題に沿って、次へ次へと言葉のバトンを繋いでいくアレ。最終的にお題とまったく異なる話になっていて、「うおー!全然ちげえー!」みたいに同級生たちと笑ったのが懐かしく感じる。

相手の言葉をストレートに受け取ることがいかに難しいか。

少年時代には考えたこともなかったが、大人になってからやってみても成功率はさほど変わらないような気もする。

育った環境も見聞きしてきたものも人それぞれの中で、自分のフィルターを通した瞬間に「色」が変わってしまうのはやむを得ないだろう。


たとえば「西野」で誰を想像するかも十人十色だ。

ビジネスに興味がある人ならキンコン西野さんを思い浮かべる人が多いだろうし、僕と同世代くらいの女子なら西野カナさんかもしれない。

ちなみに乃木坂に心を持ってかれている僕は「西野七瀬」一択になる。

このように1つの単語から連想するものだって、趣味趣向によってぜんぜん違う。ゆえに伝わるべきことが伝わらず、微差が大差になるような話も珍しくない。


きっと会社での引き継ぎなんかもそう。

途中で双方の解釈がすれ違ってしまうのは、割とよくある話じゃないだろうか?


だから、言われたことをストレートに受け取れるのは一種のスキルだ。

それは起業家的な働き方をスタートしてから、より強く感じるようになった。


というのも、指導させていただく立場として「A」と伝えたはずが、「A’」や「a」になってしまうケースが結構ある。

自分が受講する立場のときにも同様で、都合よく解釈して本質的な学びを得られなかった経験もある。

そして成果が出るタイミング、あるいは成長速度が遅くなってしまう…というのは言わば「あるある」だと思うし。「ストレートに受け取る」のは、意外に難しいものだ。


ただ、受け取る人の「モード」次第ではきっと話は違ってくる。


たとえば「代謝を良くするために水を1日に2リットル飲むといいよ」とのアドバイスを受けた際、「なるほど、水分を2リットル摂ればいいのね」と、お茶を飲む人はたくさんいるだろう。

いや、水と言ったら水なのよ。

一方でレシピ本に「水・・大さじ2」と記載されていて、そこに同じ分量でお茶を投入するファンタジスタはあまりいないはず。


つまり、受け手のモード次第で、言葉をストレートにキャッチする素地はつくれるのではないだろうか。


こと個人のビジネスにおいては、成功者から学んで「しっかり真似ることさえ出来れば」かなりの確率で成果に近付ける。

そのためのファーストステップとして、色眼鏡を捨てた状態で相手の言葉を受け取ること。

このスキルが身に付けばビジネスはもっと加速していくし、きっと人生においてもコミュニケーションが円滑になると思う。


水と言われたところにお茶を入れたらちゃんとマズイ料理ができあがる(結果が出ない)から、ピュアな受け皿でキャッチしていけるといいよな。

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