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もしも「1200円の使い方選手権」があったら

今日はラーメンを2杯食べてしまった。1日で、じゃなくて一度で。我ながら引くのだが事実なので仕方ない。昼に食欲がバグったのだ。

ことはコンビニから始まる。

事務所ちかくのセブンでアイスを買おうとしたのが正午過ぎ。当たり前に混んでいることは想定して向かったものの、完全に想像を超えていた。

普段行かないからナメていた。

密でしかない状況に尻込みして早々に退店。昼食をアイスで済まそうとしていたあたりもどうかと思うのだが、上記の理由から舞台をラーメン屋に移す。

アイスのカロリーが浮いた、という理由でラーメンをチョイスする愚かさったらもう。迷いもせずにラーメン屋に足を運ぶ時点でなにかがバグっている感はあるが、そこはどうか見逃していただきたい。

ちなみに、セブンで食べたかったのはこれ。

「きなこのティラミス」って美味くないわけがないから、明日リベンジする。


話を戻して、到着したラーメン屋。

事務所の近くで興味はありつつも、まだ行ったことがなく。初めて行ったそのラーメン屋はランチタイムにつき一杯600円だった。

塩ラーメンを頼んでからメニューを見る。そこは誘惑に溢れている。

<セット+200円>
卵かけご飯
半チャーハン
まかないご飯

隣に座っていた建築関係と思わしきおじさんのチャーハンは見るからに美味そうだった。

が、そこは耐える。

そう、ここは耐えたのだ。セットに手を出さなかった自制心は評価に値する。塩ラーメンに半熟玉子が乗って600円。十分なコスパで事務所に戻る予定だった。

が、予定を狂わす出来事が起きる。

モンパチの曲が店内に流れたのだ。

高校球児の頃にめちゃくちゃ聞いていたモンパチ。それも『あなたに』『小さな恋のうた』ではなく、『夢叶う』。

これを聴いた瞬間、引退後に仲間たちとラーメンを食べにいったときに流れていた光景が一瞬にしてフラッシュバックしてきた。甲子園出場の夢が破れ、自分が何を叶えたいのかわからないまま進路で悩んでいた当時が戻ってきた。

音楽の力は偉大だ。

これによって懐かしさを覚えつつ、いわゆる「エモい」気分になり、たくさん食べたあの頃が思い出される。

高校生の自分に負けていいのか?とか思い始める。

200円のセットメニューを我慢したことも言い訳にし始める。

結果として、醤油ラーメンでキメる。

改めて書いてみて、食欲以前に思考回路がバグっているのだが、とりあえず食べ終えたあとの罪悪感も含めて最高の昼だった。

仮に「1200円の使い方選手権」があったとしたら、まずまず上位だ。


僕が今日、強くなれた(?)理由は2つ。

・アイスを我慢したこと
・セットを我慢したこと

つまりしょーもない我慢を盾にカロリーを過剰に摂取した愚か者なのだが、「言い訳があると行動への躊躇がなくなる」ことは覚えておくといいかもしれない。

もっと作ろう。しょーもない言い訳を。

やる言い訳は何個あっても困らないから、作ろう。気づこう。


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