海外に出ると改めて感じる先人の偉大な功績と日本人に対する評価
2018年のゴールデンウィーク。僕はある国に友人たちと旅をした。それは訪日外国人観光客が2018年5月現在、世界で3番目に多い台湾だ。(正式名称は中華民国)
(出典)日本政府観光局(JNTO)
政治的な背景
台湾は現在、国連で未承認の国でありつまり国際的には国家として認められていない。それは日本も同じでこれは僕が考えるに政治的背景がある。日本にとって経済的にも重要な国である中国が台湾を国家の一部として主張しているが台湾は独立を主張している。
つまり日本が台湾を国家として承認してしまうとそれは中国の考えと相違することになってしまう。中国経済に依存しつつある世界中の国は、認めることができない現実だ。
実際に行ってみたら?
旅の目的は、サーフィンだ。実は台湾はあまり知られていないが、アジアの最後のサーフフロンティアだ。(と僕は思っている)日本からの距離を考えると、ハワイのオアフやバリ、スリランカなどは既に日本人が多い。
しかし台湾は地元の人はおろか、日本人もほとんど居なかった。なのにとても力強い波を独り占めできてしまう。僕が行ったのはこの辺り。
首都の台北とは違い、原住民が昔ながらの暮らしをしていたという印象だった。市街地に行けば、ショッピングモールやスーパーはあるが少し離れるとそこは田舎の風景だ。
なぜ優しいのか?
これは行く前まで謎だった。歴史的背景から見ると、統治されていたのは日清戦争の結果、下関条約によって台湾が清朝(当時の中国)から日本に割譲された1895年。第二次世界大戦の結果ポツダム宣言によって台湾が日本から中華民国に編入された1945年までの50年間だ。通常、国家の友好関係は長い歴史の中で蓄積された結果だが台湾と日本の関係性は表面上良いとは言いがたい。
しかしこれは国家レベルのことであり実際は統治時代、日本兵が台湾の国民に対して親切にしていたことが由来され、国民は日本人に対して親日感情があるのではないだろうか。実際、マンダリン(標準中国語)が話せない僕らが屋台で食べ物を注文しても、全く嫌な思いをしなかった。むしろ分かってくれようとしてくれたり拙い英語で返そうとしてくれていた。
日本人に対しては特別!?
日本ではお店に行けば、90%ぐらいの確率でお店からおもてなしをうけると思う。それを当然と思って過ごしているから気づかないと思うが、海外ではそんなことは一切なかった。むしろ「料理を提供してやってんだ」みたいな感じの国は多い。そういう国々を比較すると台湾は圧倒的に優しい。特に日本人って言うとみんな態度が変わっていた気がする。(欧米人や現地人への対応も観察していたが、普通だった)
ちなみにお隣中国の対応はひどいものだ。中国語が分からないとひどい扱いを受けるので是非確かめてもらいたい。
感謝を思い出す旅
台湾に行く前から親日ということは分かっていたが、行ったら本当にそうだった。そして首都の台北はメトロも発達していてコンテンツもたくさんあるので街を歩くだけでも楽しい。平渓という場所では自分の願いを書いた灯篭を飛ばすことができるというユニークな場所だ。
感謝という言葉を忘れかけてる人には台湾に行ってみることをおすすめする。きっと忘れかけてた人への感謝やありがたさを思い出せるはずだ。僕が今まで行った国の中でダントツでもう一度行きたい国。
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