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【日記】スポーツの正しいは日常の正しいではない
先日、太極拳をされている方がパーソナルレッスンにいらっしゃいました。
太極拳では骨盤を後傾した姿勢が多かったので、それがいい姿勢だと思ってずっとその姿勢を意識していたら腰椎椎間板ヘルニアになったという方でした。
これヨガにもピラティスにも多いです。
「反り腰」だと言われた。
「立っている時には太もも引き上げて立つように」と言われた。
「お腹は常に閉めておくのがいいこと」と教わった。
本当に多種多様なことを皆さん運動指導者から言われています。
大切なことなので強調しておきます。
スポーツや身体技法の姿勢は「特別」であってヒトとしての「正常」ではありません。
太極拳も、骨盤を後傾させているのは後方重心にするためと、懐を深くするためであって、日常からその姿勢をとっていたら異常です。
運動指導者がよく間違えるのは骨盤の前後傾ですね。
これは正常という概念が曖昧なために起こるものです。
概ねASISとPSISの位置関係が二横指あるとか、恥骨とASIS とか床と垂直とかはありますが、まぁそれらは概ねであって個別性を判断できるようなものではありません。
また見た目で反ってるように見えるから反り腰とか、もう何を基準として判断してるのか分かりません、、、。
正常というのは、機能で見なければいけません。
それは僕ら理学療法士であっても難しいもので、正直いってしっかり見れる専門家は少ないでしょう。
力学的には明確なので、いずれは画像装置などのデバイスの進歩によって分かるよになるかもしれませんが、現状ではそれなりに難しいことです。
だから僕は専門家としている意義があるので、、、。
一般の方に知って欲しいのは、スポーツや身体技法の専門家は正常な体を知っている専門家ではないということです。
そこを間違えないようにしてもらいたいと思います。
また、運動指導者はいい加減なことを言わないでほしいです。
体の専門家でもないのに、これが正しい姿勢とか、貴方は〇〇だとか断言しないでほしい。
自分の専門と他者の専門を理解できるのが本当のプロフェッショナルです。
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