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【マガジン】ヨガ講師とヨーガ行者

ヨガ関係者であればご存知な方は多いと思いますが、日本のヨガ界のレジェンドといえば成瀬雅治先生です。
その先生が、近著を出されました。
その名も「ヨーガ奥義書」!

この題名でこの内容を書ける方は僕の存じている方だと成瀬先生と川上光正先生しか日本にはいないのではないでしょうか。
一般の方が読んだら驚く内容ですし、正直引く内容です。

ヨガといえば、綺麗なヨガウェアに身を包み、綺麗な女性がしなやかにポーズを取ってみせる皆たいなのが今の流行だと思いますが、先生は違います。
ヨガをヨーガと表記し、自らをヨーガ行者「アーカーシャ・ギリ」と名乗る先生は、ヨガ講師という軽いヨガとは全く違う次元で探究されています。

ヨガ歴は1976年からでなんと47年。
科学では証明できない、空中浮遊、空中歩行、心臓の鼓動を止める技法、体温を石で調整する技法などとんでもないことをしてこられています。
僕も医療という世界で育ってきた科学信奉者として、無条件に信じるということはできませんが、でも信じたい気持ちと有り得ない常識こそが決めつけでもあるという視点からは、正直本当でも本当でなくてもどうでもいい、ただ、先生のように純粋に探求している人が好きです。

先生とは何度かお話しさせていただき、対談も2回させていただいています。
一緒に五反田の街をパトロールした時のことは忘れませんし、僕に取っては親子くらいの歳の差があり、中々信頼できる先輩が少ない中では貴重な信頼できる人です。

本書の内容は、今までも先生はたくさんの著書を記されており、そこからの引用も多く繰り返しの部分はあると思いますが、そこにプラスして、そこまで解説する?というほど難解な部分を言語化されています。
もちろん、そもそも感覚全てを言語化することはできないのは前提で、それでも読んだ方へのヒント、参考として記しますと書かれています。

ヨガを伝える後輩として、自分に残してくれているような感覚すら受ける書かれ方でした。
最後には、先生が平和へおこめる思いが書かれていて、また僕の大事にしている合気道についても開祖の言葉を引用されまた、皮肉もあり一人で大笑いしました。
次会った時には、大笑いした点を伝えたいと思います。

今回は、本書をきっかけに、僕自身ヒマラヤに3回行った身として、ヨガ講師とヨーガ行者の違いについて考察したいと思います。
以前、ヒマラヤで会ったヨーガ行者については、記したことがありますので、復習してもらえると嬉しいです。

ぜひ、本書は仰々しい題名ですが、にも関わらず180ページで単行本サイズの手頃なものですので、ぜひ敷居を上げずに手に取ってもらえたらと思います。
ちなみに奥義書シリーズは1992年〜1999年に5巻+別巻で出ていますので、ダイジェスト&一般向け版という感じでしょうか。
特に、印象としては現代の戦争に明け暮れる人類へに対しての思いも書かれているように感じました。
ヨーガの本質をブレずに実践し探究し続けている貴重な現役ヨーガ行者の言葉を聞いてみて下さい。

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