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【by them更新のあとがき】カムアウトをした僕と、父と、宝くじ

父にとって“いつも通り”な年末年始になるはずだった、ある年の年末年始の帰省。“いつも通り”にならなかったのは、僕が父にカミングアウトをしたからだった。


こんにちは、椎名です。
また間が空いてしまいましたね。
今回の更新は、ある年の年末年始に僕が父親にパートナーである彼女とのことをカムアウトをした際のことを書かせていただきました。

彼女と僕は幼馴染で、父は彼女のこともよく知っていたのでかえって言い難くてずるずると言わないまま過ごしてしまっていました。それでも勇気を出して言ってみたので、読んでいただけたら嬉しいです。


年末年始に僕は父にカムアウトした。ずっと言えなかった、大切な人のこと


カムアウトした当時、noteでも書いていたので読んだよ!という方はすいません💦


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父と宝くじ

今回の記事で書かせていただいた父は、
それまでも定期的に「有楽町で宝くじを買うから」と理由をつけては定期的に僕らの住む都内に遊びに来ていたのですが、僕がカムアウトをしてしまったことにより足が遠のいてしまうのではと正直思いました。
しかしカムアウト後も変わらず彼女を実の娘のように大切にしてくれています。

変わらぬ関係にホッと胸をなでおろしたのも束の間、新型のあいつの流行によりお互い行き来が出来ない状況になってしまいました。「夏は帰省出来ないね、年末には帰るよ」となりました。秋の終わりに1度、僕と彼女のマンション購入の契約時に付き添うために相当気を付けながらこちらに来てもらったのですが、忘年会は中止という世の中で外食もしにくかったので父にとっては不完全燃焼だったようです。
そして来てはもらったものの、「年末も帰れなさそうだね。GWは帰れるかな」なんて帰省を先延ばしにしていきあっという間に初めて1年以上帰省していないことに。僕にとってもそれは初めてでしたが、父にとっても1年以上子どもが帰省しない状況は初めてです。
当時の父にとっての上京は、僕らに会いに来る以外も買い物だったり、生活拠点を離れたところに行くというひとつのリフレッシュ方法になっていたらしく、相当ストレスが溜まっているようでした。
コロナ禍ではその「宝くじを買う」という口実も「地元で買いなさいな」という一言で通用しなくなったのが堪えていたらしく、昨年秋ごろの一時感染者数が落ち着いた折にはハロウィンジャンボと年末ジャンボを買いに2度も状況していました。

余程心待ちにしていたんでしょうね。
購入した僕らの新居に嬉しそうに泊っていきましたよ。

実は宝くじが当たったことなんて全然ないんですよ。でも宝くじが当たる以上の価値が、父にはあるのだろうと思うとまた買いに来れるようになるといいなと、日々右肩上がりの感染者数のグラフを見て思うのです。

また辛抱の時期で、しんどい思いをしているのは僕たちや僕の父だけではないと思います。当たり前だけど。

でもまた気軽に行き来したいからこそ、またしばらく一緒に頑張りましょう。


では、また。



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