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資本論の漫画を読んだらチョット過激になった話。。。

この前、資本論の漫画を読んだ。なるほどって思った。さすが、講談社学術文庫。。。スゴし!!価値を創るものが土地から労働に変わった19世紀半ば。。。貴族から資本家へ世の中を牛耳るグループが変わったことが良く分かった。そう。。。土地という資産がすべてだった世界から、産業革命に伴って労働が今までとはけた外れに価値の増大を図るアイテムになった。つまり、ストックからフローの世界への変化が漫画でしっかりと描かれてて「なるほどぉ!!」って感じ。資本家がその労働を搾取して、労働者を牧場のウシさんのように囲いつくられた資本主義。

そりゃ。。。共産主義に走りたくなる気持ちもわかる!!

さて、今の世の中。。。労働を搾取する資本家と労働を提供する労働者の戦いって、チョットナンセンス(ナンセンス=なんか60年代の全共闘世代が良く使った言葉みたい)。。。フローをつくる労働者も先進諸国では地位が向上して皆がそれなりに満足する世界が。。。少なくとも先進国内にはできてる。まだまだな部分はあるけれど、少なくとも労働者を大切にする会社でないと生き残れない風潮が少しずつ。。。

資本家は権力を持ってはいるけれど、昔ほどの権力集中はなくなったって感じはする。じゃあ良い世の中になったのかなって考えると。。。なんか新たな支配階級が優しい顔しながら私たちから搾取してるって気がする。私たちの個人情報を収集しまくって、マクロ的にもミクロ的にもその情報で私たちの消費をコントロールするテック業界のモンスターたち。。。

そりゃー情報の独り占めができれば、世の中支配できるよね。消費者のニーズやウォンツを手に取るようにわかるんだもん。その情報が君たちの中でクローズになっている限り、王者は君たちさ!!!

マルクスが産業革命の頃、世の中で唯一価値をつくり出すものが「労働」(その独占)と言ったように。。。今、世の中で唯一価値をつくり出すものは「情報」(その独占)なんじゃないかと、漫画を今の時代に当てはめて思った。

と言うことは。。。その情報を独占させず皆のものにすることが、当時の共産主義的な正義と同じことになるのかな??でも。。。それをさせまいとする動きもすごいよな!!

一番感じたのは、仮想通貨を通貨として認めない、もしくは自分のものにしようとする権力者たちの構図。。。国家とそれを支える投資家(資本家)VSテック業界で権力の最上位まで上り詰めたモンスターたち。そしてその双方から圧力を受け捻じ曲げられたフィンテック技術。。。仮想通貨は通貨ではなく投機の対象となっている。。。

神の見えざる手はやはり持てるものの味方。。。そして、私は考える。すべての情報がオープンになって、情報がコントロールできなくなり、すべての市民が真の情報を得ることができる世界を目指し革命だぁ!!!