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Nota社資金調達、社外取締役再任のお知らせと私的考察

時には現在進行形の「仕事」の話など。

2007年の創業以来アドバイザーとして支援し、2014年以降社外取締役を勤めさせて頂いてきた創業者CEO 洛西一周 Isshu Rakusai さん率いるNota, Inc.がこの度浅田慎二さんのOne CapitalをリードにSalesforce Ventures等にご参加頂いて総額5億円のシリーズBラウンドを調達しました。

詳細は上記リンク先、日経新聞の記事、同社プレスリリース等をご覧いただければと思いますが、この資金によって、既に銀行も含む大手企業・新興企業に導入して頂いている当社の主力プロダクトである検索型FAQ SaaS #Helpfeel の顧客獲得・販売拡大を加速し、同製品の持つ「ユーザーの意図を予測した検索結果表示」という機能を通じ、単なる自動化を超えたカスタマーサービス業務の革新を起こすことを目指しております。

こうした調達の場合私のような立場の社外取締役はその座をベンチャーキャピタルのどなたかに譲り退くことが多いですが、今回洛西CEOからのご要請、そして既存・新規投資家のご承認を受け、引き続き社外取締役を拝命しました。アメリカからのリモートになり、また私スタートアップの経営経験はアメリカの会社、それも「シリコンバレー」でのものだけですが、ここは敢えて「ガイジン」的立ち位置から当社の発展に貢献したく思っています。

以上ご報告とご挨拶として妙に「らしからぬ」硬い文章になってしまいましたが経営ガバナンスに止まらず「営業」も責任の一つだと心得ておりますので、#Helpfeel、#Scrapbox、#gyazo など当社プロダクトにご興味ありましたらこちらのコメント欄ででもお気軽にお声をおかけください。

また当社ではこの資金調達を受け、採用も加速しています。

スタートアップはどこかで一旦「ものづくり」から「モノを売る」にシフトして一段高いステージに上がることを求められるのですが、当社は今まさにそういう段階に来ており「売り込み」のみならず「顧客の#Helpfeel を通じた成功」を実現できる人材を募集しております。我こそは、と思われる方はどしどしご応募ください。

以上、公式発表というか宣伝というか立場上のポジショントークでした。

ここからは手前味噌となります。

このようにB2B SaaSスタートアップの社外取締役になりました、と書くと「バイオ・ライフサイエンス業界の人じゃなかったけ?」「自動車業界の人だと思ってた」「文系出身なのにテクノロジーわかるの?」などという反応があるかと思います。どれも言われても不思議はないですが、自分としてはこれまでのキャリアの「職歴」の背後にある以下の諸要素のおかげでこういう機会に恵まれることがあるのだな、と考えています。

①私のスキルは「経営オペレーション」「CEOの補佐・補完」「資金調達」「法務」なので業界の枠を超えて適用・応用可能な知見が結構ある。

②会社の製品サービスが「誰の、どんな役に立つのか」が理解できればその実現手段としてテクノロジーも(作れはしないけど)データの入力・生成・共有・分析という形で機能的に理解できる。

③マニアックなオタク気質なので面白いと思ったら新しい業界、市場のことは学ぶし、コンサルタント時代に素早く学ぶ訓練は受けている。

④ライフサイエンス業界のスタートアップにはいたがひとつは医薬品ウェブマーケティング、もうひとつはアルゴリズムによる心臓発作予測診断の会社だったので得た知見は結構IT寄りだった

⑤「異なる業界での経営体験・視点」を評価してくれる創業者がいる

こういった要素に加え、「多少恥はかいても、同じ恥は続けてかかない」というある意味図々しい姿勢で臨めば多少畑違いと看做される機会を頂いても価値は出せますし、また出すのがプロフェッショナルとしての仕事だと心得ています。

真価が問われるのはこれからなんですけどね(笑)。

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