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5ヶ月男性育休を受け入れてもらうために、職場でしたこと

本記事はフォトグラファー/ライター忠地七緒の夫が5ヶ月育休を取った体験談を”夫目線”でお届けしています。執筆に至った経緯はこちらから。

こんにちは。忠地七緒の夫です。育休について3回目の投稿となります。

前回のテーマは「なぜ育休を5ヶ月取ろうと決めたのか」でした。その決意をもとに職場に5ヶ月の育休を取る旨を伝えたのですが、とてもありがたいことに希望通りのタイミング・期間で育休を取ることを受け入れてもらえました。

今回は、育休を取得するまでの流れを書こうと思います。

5ヶ月の育休を取ることができた要因

自分が5ヶ月という長めの育休を取ることができたのは、以下4つの要因が大きいです。

1.育休取得に理解がある組織・上司・同僚に恵まれた
やっぱりこれが一番大きい、そう思います。上司曰く、所属組織だけでなく会社全体で見ても、男性社員がこの長さを取るのは初めてとのことだったので、本当にありがたいです。

2.早い段階から育休取得の意向を伝えていた
制度上は1ヶ月前に伝える必要がありますが、私はかなり早い段階で伝えたので、人員調整なども比較的つけやすかったと考えられます。

また、育休中に知ったのですが、介護休職とは違って育児休職は明確な期限がある為、会社としても要員計画が立てやすいらしいです。

3.育休を取りたい旨・取りたい期間をストレートに伝えた
男性が5ヶ月育休を取るのは先述の通り社内でも先例はありませんでしたが、それを必要以上に恐れず、理解してもらう為に、前回のnoteで書いたような育休を取りたい理由をストレートに上司へ伝えて、コミュニケーションを図りました。

4.育休前に成果が出せるように仕事も頑張った
これも大事だと思いました。育休を取るのは権利とはいえ、やはり組織的には影響が出ることです。成果を残してから休むことで、貢献もしつつ自分の心情的にもすんなり入ることができたと思います。

…忙しくなりすぎて、妻とめっちゃ喧嘩しましたが(笑)

育休を取得するまでの流れ

これらの要因を踏まえて、実際に育休を切り出してから休みに入るまでの流れを書いていきたいと思います。

育休8ヶ月前(2021年1月)
12月末に妻の妊娠が分かって、年明けからつわりが始まったので、ケアや家事により業務時間が減ることが予想されました。安定期前だったので、直属のA課長にだけ、妊娠の件と『数ヶ月単位で長めに育休を取りたいとも考えている』旨を初めて話しました。

育休6ヶ月前(2021年3月)
半年前後育休を取る意向が固まってきたので、次年度の業務相談も兼ねて改めて育休について相談する場を設けようとしたところ、A課長から『実は4月からチーム異動をしてもらうので、今後の調整はB部長と、新しい上司となるC課長として欲しい。育休取得は応援している!』という話を伝えられました。

長い付き合いで、意思疎通がしやすい上司だったA課長。このタイミングで上司が変わるということは、ゼロから関係性を築く必要があるということ。育休が取り辛くなるのではないかと不安になりましたが、ひとまずB部長に相談しました。

B部長からは『半年前後育休を取りたい意向は分かった。応援したいと思っている。期間については、自分のキャリアと向き合ったり奥さんとよく話し合ってから決めて欲しい』という前向きな回答をもらったので、とても勇気付けられました。

育休5ヶ月前(2021年4月)
新しい上司であるC課長とこれからの業務について話をする際、長期で育休を取得したい意向を伝えました。C課長からは『基本的にOKなので、具体的な時期などを今後詰めていこう』という反応をもらえて一安心でした。

4月下旬にはB部長とC課長に『最終的に5ヶ月取得したい。妻が退院した日から育休に入りたいので、出産日によっては前後する可能性がある』と伝えました。

『育休後の後任の要員が確保出来るかで、希望通り取れるか確定する。でも、基本的には5ヶ月とってもらう方向で調整する』という回答をもらえました。

心置きなく休みに入れるように、育休までガッツリ働こうと心に決めたのもこのタイミングです。

育休4〜2ヶ月前(2021年5〜7月)
とても働いたのがこの期間です。新規案件での提案につなげたり、提案内容をノウハウ化して組織内に共有したり。

それと並行して、上司側でも要員調整をしてもらっていました。後任の要員も問題無く決まったとのことで、予定通り育休に入ること出来るということが、7月下旬くらいに確定しました。

そこから同僚にも育休を取得する情報をオープンにして、引き継ぎを進めていきました。

育休1ヶ月前(2021年8月)
予定日は8月29日だったのですが、少し早い8月25日に無事、子どもが生まれました。

当初予定では退院予定の9月6日から育休スタートでしたが、当初から『ずれた場合も退院の日から育休をスタートさせて欲しい』という希望のすり合わせが出来ていた為、有給を使うことで、予定より1週間早い8月30日から育休に入ることが出来ました。

これによって、妻とほぼ同じタイミングで子育てに専念することが出来るようになって、前回も書いた「二人の子どもだから二人で育てたい」という基本方針が実現できました。

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私が育休に入ってから何をしたのか?については、また別の記事で書こうと思います。

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