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愛を感じたい時に見る映画 ’Cinema Paradiso’ (邦題:ニュー・シネマ・パラダイス)

この度、これを書くにあったってもう一度見直そうと思い、DVDを探したのだけど、どうにも見つからぬ。引越しのどさくさに紛れてチャリティーショップへ持って行ったのかもしれない。そこで、検索するとYoutubeで、ディレクターズカット・フル(3時間ほど)で見ることができた。な、な、なんと、私の見たことのないシーンがそこにはあったのだよ、皆さん。
一番初めに見たのはどこ?思い出せない。DVDなのか映画館なのか。映画のあらすじや感想は、ここの目的ではないから他の人のを参考にしてね。

始まりのシーン。主題歌Nuovo Cinema Paradisoが流れる、画面半分下に石塀。そしてその向こうは海が太陽の光でキラキラ揺れている。私、そこでもう涙出ちゃうのよねぇ。さざ波のように心も揺れちゃう、私の感受性。きっとこのシーンが全てを語っているのだ。ストーリーの中で一貫として描かれているのは「愛」。家族、近所の人々、友人、恋人そして自分自身と。愛というのは、海の一つ一つのさざ波のように、私の周りにいつも、いつもキラキラ静かに輝いているのよ、って。自分が落ち込んだるすると、孤独感を感じたりする。でもさざなみに気付いていないのは私、本人。そういう事って、ない?海と波と水が切り離せないように、私たちはこの地球上のすべてのものと繋がっている。そういう地球規模の愛。

今時の子供たちはどうなんだろうと、思いをはせる。私が子供の頃は学校の帰りに駄菓子屋さんへ行ったりして、そこのおばあちゃんと話したりしたもんだ。鍵っ子だった私には、好きな時間だった。だから学校から禁止されても、こそこそと通ったもん。今も近所の魚屋さん、肉屋さん、八百屋さんなど、ちょっとした会話ができるのはありがたい。だって、気分が変わるじゃん。「ハロー」ってニコってされるだけで。そういう安心感は大切だよなぁ。この映画は、じんわりとした愛を感じられる。世の中捨てたもんじゃないよって。

他人と比べて落ち込んだり、独り善がりになって我が強く出てしまったりと、それってすべて人/自然と自分を切り離してるときに起こる感覚なのかもね。一体感とは慈愛の事なんだろうなと、思いを馳せる。

追記
ディレクターカット・フルで初めて見たシーン、でまだまだ深いストーリーがあった事に気付いたのだけど、まだ自分の中で消化出来ていないので、いつかまた、機会があれば書こうかな。

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