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北野さんカラー全開作品!人の醜さを噛みしめる

戦乱の日本。
安土桃山時代。戦国の世。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀。
日本の土台を作ったと言われるメンバー。

北野武監督にかかれば、見事な映像と人の醜さを全面に出しスクリーンに表現されていた。

アウトレージシリーズも観させていただき、現代の悪党たちの正義は、サラリーマンの私にとっては住む世界が違うが、男としての人生を全うしている道を示していた。

戦乱の世、現代と変わらず己の正義を持ち命をかけた戦いに明け暮れていた。

己の正義
もちろん理解できるものではない。
理解したくもない。
仮に戦乱の世に今の自分が行ったのなら、すぐに殺されているだろう。

出世のために家族を捨て、人を裏切り、殺していく。それでなければ生き残れない。
彼らはどんなメンタルだったのだろう。
夜ゆっくり寝れたのだろうか。

考え方がぶっ飛んでいる人たちばかりだったが、それもそのはずだ。日本を変えようとするメンバーだ。一般人な訳が無い。

今でこそ、ドラマや映画などで織田信長はヒローのようにカッコよくきらびやかに出てくるが、北野武監督の表現した狂ったダーク織田信長が納得感がある。

もちろん、他のメンバーも狂い方は色落ちするが、随所に狂っている。
人を殺すのにためらいはなく、裏切ることを楽しんでいる。

北野武監督のメッセージが露骨に出ていた。
人は醜い。ただそれが人だ。

現代人は平和と天秤をかけ自身の欲望に蓋をしてストレスと戦っている。

そんな現代人への欲望を上手く掴んだエンターテインメントとして作り込まれた作品として観いいってしまった。

正直オススメはしない。
ただ今現代にモヤモヤしているなら見てほしい。
この日本を作った三大武将達の本性を。
日本が世界に誇る北野武監督の作品を。



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