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【読書】唐鳳(オードリー・タン)の本2冊

こんにちは ナカちゃんです。

高校入試も、佳境を迎えております。

 面接試験のある学校もあり、練習が欠かせませんが、

必ず聞かれる質問に「あなたの尊敬する人は誰ですか。」

というものがあります。

 ちょっと前までは、歴史上の人物を答える生徒が多かったのですが、

最近は、家族や身近な人を挙げる子が多くなっている気がします。

 では、オトナのあなたへ質問です。

 「あなたの尊敬している人は、誰ですか。」

 私は、ちょっと前までは、

 ①スティーブ・ジョブス 

 ②キング牧師 と答えていましたが、

今、自分の中での1位は、唐鳳(オードリー・タン)氏!

 今日の記事の題名の漢字名が読めた方は、流石です。

 現在の台湾のデジタル担当相を務めているオードリー・タン氏。

 早期にコロナの封じ込めに成功し、この世界状況の中で、プラス成長を果たした台湾。それは、国家と国民が一丸となり、力を合わせてcovit-19と戦うことができたからこそ。

 世界が注目する防疫最強国のITシステムを作り上げたのが、この人なのです。

 IQ180という超天才に生まれたことで、「普通の人」に合わせた教育システムにハマり切らず、幼稚園、小学校を次々と転校。その先で、激しいいじめに会い、学校に行けなくなってしまうこともあったそうです。

8歳で、プログラミングを始め、14歳で学校を去り、24歳で性別を 超え、35歳で時代に選ばれた 天才シビックハッカーのすべて。

 『Au オードリー・タン』の書籍帯に書かれている内容から引用しました。

 14歳で学校を去ったというのは、中学校を自主退学したことを指しており、24歳で性別を超え、とは、彼女自身がトランスジェンダーであることを公表したことを指しています。本人曰く、男性の思春期と、女性の思春期の両方を経験し、その後、自分の性はXジェンダーであるとし、生まれながらの名前を変えたのです。唐宋漢(タン・ツオンハン)という名前で、男性として育ってきた彼ですが、生まれつき体が弱く、感情の起伏によって、心臓が止まってしまうというハンデを持っていました。

 幼い頃の闘病の記憶、少年時代のいじめ、そして、トランスジェンダーとして生きていくまでの葛藤。

 今は、華々しい舞台に立つ彼女ですが、自分がマイノリティーとして感じた痛みを忘れることはありませんでした。

「誰も取り残されない社会をつくりたい」

 そのための手段が、デジタル技術であり、AIなのです。

 『スマホ脳』を読んで、「これからどうすればいいのよ。。。。」と途方に暮れた私を 救い出してくれたのが、オードリー・タンの言葉でした。

これからの社会、これからの教育が、どうあるべきか。

 筋道を立てて、具体的に、わかりやすく、暖かな心がこもった言葉で、どんな相手に対しても誠意を持って、説明を続けるオードリー・タン氏の言葉一つ一つに、自分の心が救われる思いがしました。

 「この人の言うことだったら、信じてみよう」「やってみよう」と思える政治家に出会えることができたなら、きっと世の中も変わるはず。

〜・〜・〜・〜・〜

 コロナが収束したら、真っ先に訪れて見たい国。それが、台湾です。

 この人が目指す社会を、教育の現場を生で見てみたい。感じてみたいと、心から強く思っています。

 心が折れそうになりそうなことが続きますが、私はこの本に強く励まされ、勇気づけられました。

「すべてのものには、ヒビがある。そして そこから光が差し込む」   レナード・コーエン 「Anthem」より

 オードリーの好きな言葉だそうです。

ヒビだらけの日常かもしれないけれど、心の灯を 灯し続けよう。

新しい自分、新しい日常、新しい社会に 生まれ変わるために。










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