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50代、自分を大切にする3つの習慣




1 これまでの習慣が、悪習になるとき


習慣とは、何だろう。
改めて、考えてみた。

しゅう‐かん〔シフクワン〕【習慣】
長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。「早寝早起きの習慣」
その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。ならわし。慣習。「盆暮れに贈り物をする習慣がある」
心理学で、学習によって後天的に獲得され、反復によって固定化された個人の行動様式

デジタル大辞泉より

こうして調べてみると、なるほどと思うことがある。

長い間繰り返すうちに、そうするのが決まりのようになる。

自分自身を清潔に保つこと、健康を保つこと。
環境を整え、生活を整えていくこと。

ライフスタイルの変化によって、自分自身が「大切にするもの」も変化していく。

物事の優先順位が変わっていくのだ。

誕生から、独り立ちするまでは、とにかく「自分」
結婚すれば、「自分よりも相手」の比重が高くなる。
さらに、子どもがいれば、
「子ども→相手→自分」と、「私」の優先順位はどんどん低くなっていく。

時代が変わったとしても、社会における女性の立ち位置というのは、あまり変わらないのかもしれない。

2 人生100年と言うけれど



しかしながら、この100年で大きく変わったことがある。

私たち女性の「人生」は、100年前の倍の長さになった。

人生50年だった時代から、人生100年の時代へ、そこだけは変化したのである。

「私」の優先順位が低いまま、一生を終えた女性たち。
家庭を守り、子どもを育て上げ、さあこれからといった時間もなく、
一生を終えた人たちが、ほとんどだった時代から、
50代以降、子育てを終え、「家庭」や「夫婦」という柵からも自由になり、
「一人の時間」を謳歌できる女性が多くなったとも言えるのだ。

50代を折り返しと考えると、そこからどのように生きるのかを考えることは、
私にとっては、とても不安で苦しいものだった。

親の介護、自分の体の不調、お金の問題など、暗い話題が山積みだ。

この不安やモヤモヤの原因は何か。
身近に、「こうありたい」と言えるようなロールモデルがいないからだ。

私自身、50代を迎えて、体のあちこちに不調を感じるようになった。
今までと同じような生活をしていても、決して良いようにはならないのである。

通院が増え、体の不調にまつわるお金の出費が増えていった。

「今まで通り」の習慣が、「今の自分」にとっては良くない習慣になってしまっているのではないか?

そこで、「自分」を後回しにしていた習慣を改めて、3つのことを心がける生活にシフトしてみた。

3 自分を変えるための3つの習慣


1 定期的に体を動かすようにする


何をやっても続かない私。もちろん、ダイエットも例外ではなかったのだが、
「これをやっている私はすごい!」で選ぶのではなく、
ちょっと緩いくらいで、ちゃんと続くことをメインにジムを選ぶことにした。

予約のいらない、30分で終わるサーキットトレーニングができるところを選んで通うことにしたのだが、今のところ3ヶ月続くことができている。

仕事から真っ直ぐ家に帰ると、仕事のストレスやモヤモヤをそのまま、家に持ち帰ってしまっていたけれど、ちょうど帰りがけに30分運動して帰ることができるので、仕事と家との間の切り替えがちゃんとできている面でも、ありがたいと思う。

週2〜3回の運動といえども、何にもしていなかった自分だったので、体重や体型の変化も少しずつ見えるようになってきている。
 「あんなふうになりたい」と思える人に会えることも、続いている要因なのかもしれない。



2 人付き合いに「無理をしない」


コロナ禍の時期、いっぺんに飲み会が無くなった。
その余波で、行事のように行われていた職場の飲み会が、自由参加になった。
以前は、義務感だけで参加していた飲み会から自由になったことで、とても気が楽になった。

職場は職場で、割り切って考えることができるようになったことで、本当に自分にとって大切な人間関係だけをよく考えることができるようになったと思う。


3 自分でできることは、自分で。


「誰かに期待するから、怒りが生まれる」とも。
きっとやってくれるだろう、とか、これをやってもらいたいんだけど、やってくれないとか、そういうことで、小さなイライラは溜まっていくんだろうなと思う。

時間がない状況やイライラしてしまう状況を作るのも、自分だ。
人の考えや行動を変える事はできないけれど、自分の考えや行動は、自分で変えることができる。

少しでも、「自分が良い」と思えることや、ものを大切に使うことで、
自分自身を大切にしているという実感が持てるようになるのではないかと今は思うようにしている。
私がやることを、もし、誰かがやってくれたのだとしたら、
それは当たり前のことではないし、素直に「ありがとう」と言えるような気がする。

4 習慣化のために、思考を変える


3の倍数、
3日間、9日間、3週間、3ヶ月。

この期間に、継続することができれば、そのことは少しずつ「習慣」として
身についていくのだそうだ。

「自分を大切にすること」ができれば、
自然と誰かを大切にすることができる「心の余裕」が生まれてくるのかもしれない。

大人になってから褒められなくなった私が、
ジムで運動をしているだけで褒められた。
「褒められると、嬉しいものなんだなあ。」と実感すると、
子どもに対してでも、褒めたくなる。

何年もの間、放っておかれた「自分の心」に
ちゃんと水をやり、手入れをし、もう一度、植物が育つようにするのが、
50代の私たちに必要な習慣なのかもしれない。



時間に追われ、仕事や家事に追われて、自分を後回しにしてきた私たち世代。

子どもも、家族も大事だけれど、
一度立ち止まって
「自分が大切にしたいこと」を優先させる時間があってもいいのではないだろうか。

その内容が、誰かと同じであっても、違っていても構わない。

一杯のコーヒーや、ご褒美のおやつ、一冊の本。

もしかしたら、
シャンプーやボディソープの香りや、
歯磨きの味でも、
何かが変わるかもしれないから。

「私専用の何か」を見つけることで、
「私自身」を取り戻すことができるのなら。

その一歩を踏み出すのは、
思っているよりも、小さくて、簡単なこと。

その選択が、これからのあなたの人生を
大きく変える分岐点になるのだから。







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