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『父と2人っきりの夜。父から言われた最後の言葉…』

ギックリ腰と言えば
15年ほど前。

入院してしまった父を見舞いに
毎週末、関西から東京に帰っていた時のこと。

寝たまま動けない父を
抱きかかえようとして…グキっ!!
腰をやられて
私も全く動けなくなってしまいました。

そのまま…
その病院の整形外科の先生に診ていただき…

即入院!
父の病室に泊まるハメに。

それも、
父とベッドを並べて!
二晩も一緒にです。

仕事に忙しく、
ほとんど家にいなかった父と
48時間も過ごすというハプニング。

とは言え、
体力の問題で、
そんなに長くは喋れませんでしたが…

短い言葉で2人で色々喋りました。
父が戦争に行った時の話や、
父の学生時代の話。
就職や仕事、人生の話。

『なおみ君、
 生きていく上で、
 絶対、何か“専門分野”を持ちなさい。
 いつか助けられるから。

 仕事はもちろんのこと、
 人生を豊かにしてくれるから。』

実際、父は植物のベゴニアの研究に
一生を捧げました。

亡くなる前日の晩おそくまでペンを持って
原稿を書いていたのです。
生前はベゴニアを深く研究して辞典などに執筆、
ガーデニングの企画を本にして出版。
ベゴニア協会を作り、その普及につとめました。

世界の花の博覧会や
ベゴニアの生息地に取材に行き、
ほとんど家に居なかった父です。

そんな父との最後の時間。
神様がくれたプレゼントのようでした。




しかし、その頃、
私は読売テレビでレギュラー番組があり
週明けには関西に戻らなくてはなりません。

なんとか頓服で痛みをおさめ、
病院からコルセットを貰って
ヨロヨロ帰りました。

出演していた番組中も
ずっとコルセットを身につけ、
なんとか凌いだのを覚えています。




話は現在に戻ります。
何日間か家で寝たきりの時間を過ごし、
ようやく少し動けるようになって
病院に行くと…

15年前と同じように
頓服とコルセットを貰いました。

…が!
そのコルセットの進化していること!!

めっちゃシンプルで軽いのに、
良い感じに腰が固定されて
痛みは半減!!

普通に座れるようになったのです🎵

いやいやいやいや、
医療の進化を身をもって感じることが出来ました。

優しいメッセージを送って下さった皆様、
お心遣い本当にありがとうございます!!

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