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対面でなくて良いサービスの高まり>非認知能力の希少性がさらに進む動き

今朝の日経から
〜以下抜粋〜
「子どもが急に発熱してしまったのですが、どうしたらいいでしょうか」。エムスリーの相談サービス「アスクドクターズ」では、こうした問い合わせが相次いでいる。

月額はわずか330円。質問を投稿すると複数の医師から最短5分程度で回答がくる。エムスリーは日本の医師のおよそ9割が登録する情報サイトを運営している。アスクドクターズも約8千人の医師が登録し、一件の相談に平均5人の医師から回答が得られるという。55以上の診療科に対応しているのが強みだ。
〜抜粋終わり〜
エムスリーのIRから見ると

https://corporate.m3.com/assets.ctfassets.net/1pwj74siywcy/3dPp6MqedFli372DIGIReF/a52d870af21ed5b6d73674032544f385/20220427_presentation_J.pdf

P34に数字は出ていないものの、7500万UUのアクセスがあることからも力強い変化が2017年のIRと比べて起きていることがみて取れます。

金融保険領域においてこのサービスと類似しているのは400Fが提供するお金の健康診断で、Yahooと連携のほか、各証券会社や保険会社などと協力して、専門家からのアドバイスを2Cと繋いでいます。
お金の健康診断でも昨年のnoteでユーザー数が8倍、と発表されていることからもオンラインで気軽に相談!という流れが非常に多くなっていることを感じます。

また、直近ではオンラインで保険を販売する「コの保険」を提供する、松井さん率いるSasukeFinancialLabの大型調達が業界の中では大きな話題になりました。

PolicyGeniusなど、海外でオンラインで販売するということが効率性/生産性が高く、成果も出るという状況は日本において”商品の複雑性””対面からの選ばれやすさ”が優っており、日本ではなかなか難しいであろう、というのが下馬評だったような気がします。しかしそれを大きく裏切り、大型調達をしたというのはこのスタートアップ資金調達の逆風下で素晴らしい出来事だと思っています(松井さんすごい)

今回の大型資金調達の直前期の官報

個人的には昨年の官報を見ていて、保険代理店というカテゴリーで利益剰余金が-3.5億、当期純損失が-2.3億超というプレイをできた存在は今までなかったことを考えると全く新しい流れが起きていると思いますし、大きな流れが生まれていると感じています。(今回の調達で今までのキャッシュフローを見た上で絞れば3~5年持ちそう)

以上の流れから今まで対面じゃなきゃいけない!と思っていたことが対面じゃなくてもよかったり、当たり前だと思っていたことがあるイノベーターの出現により一気に流れが変わるなどの事例はどの業界にもたくさん見えてきました。
今までは「インターネット × 何か」となっていたものが、インターネットでは不向きだと思われていたことにまで染み出してくるのを今後も多くの領域で見ることになるでしょう。

一例として

電話でしか予約が取れない、という点をomakaseは一休や食べログなどとは違う”超有名店”のセグメントから入り、予約、決済サービスというカテゴリーで一気に行き、会員拡大したのち、有料会員化しマネタイズしつつ、さらにはそのお店のEC代行まで行う複数サービスも展開するようになっていますし

オンラインでは高額な商品は売れないと言われていた中でNOT A HOTELは

NFTという新たな切り口で47年使える会員券を数百万でSNS上で売り出し、1時間で完売になったりしています。

つまり、デジタル化でコモディティならず、それ以外の領域にも多くのものが、対面 or オンラインという分け方、選び方がそもそも意味をなさないものになっており、それはつまり新たな領域に展開し始めているのでしょう。
どちらがいいか?ではなくどちらか状況にあった方使いわけるというケースです。こうなると”囲い込む””選択と集中”というのはあまり戦略として正しいやり方ではなく、”オープンである”こと、ドメインで言うと.io、”コンテンツとしてつい良いものを磨き続けつつ発信も常時行う”ことが今まで以上に重要になるでしょう。

結果、非認知能力=人間力の高い人材の更なる需要が高まる


デジタル化が進むと数値で測れることが増え、あたかも数字の大小や率の高低で図られることが増え、結果として自動化されつつある領域もたくさんあります。

一方で、数値では図ることのできない、積極性や粘り強さ、モチベーション、リーダシップ、共感、姿勢などの能力、金融保険業界で言われていたいわゆる「人間力」という話れるなんとなくふわっとした全体的人物像が賞賛されるかされないか、みたいなものがさらに高くなってくるんだと。

ではどうするか、というと目の前の仕事を手を抜かず一つずつ、理想に燃え、今ここにないより良き世界を創造する、と理想と現実をきちんと埋め続けていくだけの意思や意欲、またそれを周りも承認できるだけの過程と成果の積み重ねるというだけですね。

結局なんでもそうだけど、目の前の仕事をきちんと一つずつ積み上げていくしかないといういわゆるいつもの話になってしまうので、不易流行、変わらないものと変わるものをうまく取り入れて、自分の価値を高めていくことが透明度が上がっていく世界においても重要ってことですね。

自分の希少性がどこで高められるか、からキャリアを逆算してみてもいいかもしれません。

敗北しているかもしれない、と思っている人だって、どん底から立ち直った人はたくさんいます。どん底になった時にどういった思考と行動をするのかにかかっていると思うし、結果がすぐでなくくとも粘り強く”何を求められているのか”に対応できれば、新たな境地にいくこともできると思っています。
良い機会はいつだって自分から見出すもの。


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