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おさんぽスケッチの魅力

絵を描き始める前から、自分を支えるためにやっていたことが散歩。
家のまわりの好きな場所を歩いて、植物たちを見つけて、季節を感じて、ほっとしてすっきりして家に帰る。

散歩の途中で見つけた植物の、葉っぱや木の実を拾って帰って、家でスケッチし始めたのが2017年頃。見つけたものを、ただ紙の中に写しとっていく、ただそれが楽しいということを知りました。

以来、絵を描く楽しさと自然の中で過ごすことで自分が癒されていくので、外でのスケッチをずっと続けています。

絶妙な色のクリスマスローズをなんとか写しとる


スケッチをすると、自分が見つけた綺麗な植物と長く丁寧に向き合うことができます。ふだんの生活とは全く違う時間の中に、入りこむことができ、散歩だけの時よりもたくさんのことを、植物や自然から受け取ることができます。絵を描いている間は、五感をひらき、ほとんど感覚だけの状態になっています。いわゆる“無”の状態で自然の中に身をゆだねることができる。その場の空気と自分が一体になれる。自分にとっては、“マインドフルネス”の状態になれる行為です。

ありのままの自分。そう呼べる状態で絵を描いていると思います。絵の中には自分自身がそのまま表現される。そうやって描いたものには、自分が見たもの感じたものが入ればそれでいい。絵がうまく描けるとか描けないとかは、全く関係ないという気持ち。

桜の風景を描き始めたところ

できたスケッチが好きになれないときは、雑念が入っていたり、うまく描こうという意識が入ったり、人と比べたり、そんなときです。それがすぐに分かるのも絵の面白いところです。 

絵を描き終わってしばらくするといつも、ほんとに自分が描いたのかなぁという感じもします。自分が表現されているのに、自分そのものなのに、自分が描いた気がしないという不思議。でも、たいていの作品は、植物たちからもらったエネルギーで、好きな絵になってくれています。

花が繊細で可愛らしいオジギソウ、道端の花壇にて


そんなおさんぽスケッチを、この春、不思議なご縁から、みんなとシェアする会を始めることになりました。

自分のリラックス法として、心の深呼吸のためにひとりで続けてきたおさんぽスケッチ。私の絵の原点でもあり、とても大切にしているもの。

それをみんなとやるというのは私にとって、とても楽しみでもあり、同時に少し怖くもあります。

次回はその第一回の様子をご報告したいと思います。

読んでくださってありがとうございます。植物を暮らしの中で楽しむ方法を、絵や文章を通して発信していきたいです。それが回りまわって、”自然”と”人”を守ることに繋がればと思います。まだまだ未熟ですが、サポートしていただけると嬉しいです。