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外見と中身がマッチしない悩み

こんにちは。今日もお元気でお過ごしですか?

「本の表紙で中身を判断するな」という諺があります。人の外見と内面は必ずしも同じではないよという意味ですが、皆さんもそんな体験をされたことがあるのではないでしょうか。外と中は違うかもしれないとわかっていながら、私達は、自分と人の「幸せ比較モード」に入るとき、外の要素を計算して、内面の幸福度を測ってしまうことがあるのではないでしょうか。「お金持ちで、美形で、人気があって、素晴らしい人生。きっと幸せに違いない。あの人みたいになりたい」と思って、自分も外付けの努力をしている間に、自分の内面がわからなくなってしまい、外と中が前にもまして繋がらなくなるのは、よくあることです。軸が通っていないのですから、苦しいはずなのですが、それも感じられないほどに自分の自然な姿を覆い隠して生きている。その代償は何か。生まれ持ってきた自分に与えられている可能性をフルに生きられない悲劇です。実際、ずっと日本で過酷な仕事を続けて成功している何人もの友達から、「自分がどう考えて感じているのかわからなくなった」という声を聞きましたし、著名人や有名人が、薔薇色に見える人生とは裏腹に多彩な悩みを抱えており、極端な場合、自ら命を絶ってしまうことにも表れているような気がします。

私の知っているモデルのBさんは、外見と中身がマッチしていないことで、悩んでおられました。Bさんは、背の高いスラッとしたハンサムな50代の男性ですが、自分の体も人生も循環していないようだといいます。モデルやコマーシャルのお仕事では、何かの商品を宣伝するために、彼の写真が使われ、そこに自分の外見からの印象しか伝わっていないのではないか、と不満足の様子です。

「見かけばっかりだよ。」と、自分の中にある深い部分と、実際に外に宣伝されるイメージがマッチしないことが、苦しそうです。人生をもっと充実させたいのに、どうしたら良いかわからない。でも、仕事が辞められない。。という感じです。

自分ではないと思っているイメージを駆使して仕事をしていくのだと、割り切っていれば良いのですが、彼の中には、「本当の自分は、外に出しているイメージとは全然違うんだ、それをわかってほしい。」という思いがあります。このように自分の自然から外れている事をしていると、自分で自分の能力を抑え込んでいますから、循環するものも循環しなくなります。この状態が続くと、エネルギーの周りも滞り、変わるものも変わりません。

まず、彼が一番に考えなければならないのは、なぜ自分がモデルの仕事をしているのかということ。お金のためだからとか、役者の仕事が入ってこなくなったから、自分の持っているもので仕事をしようと思ったとか、喜ばれるからといった表面上の理由ではなく、その底にある自分の心理は何か?そしてその心理を押さえ込もうとして、モデルの殻をかぶって外に作り出している自分のイメージは何なのか、それは自分が抱えてきた悩みや生い立ちとどう関係があるのか。そうしたことを考えて初めて、「自分の自然な姿」が垣間見えてきます。

自分の自然とマッチしない生き方を長い間続けていると、「自分の自然な姿」は、いずれ押さえ込まれてしまい、燻(くすぶ)ったまま、ずっと中に眠り続けることになり、「自分ではない誰か他の人の人生」を生きてしまうことになりかねません。

 人生の幸福度は、どこまで自分の自然を生きることができるかにかかっています。そのためのあらゆる変化を起こして行くのは自分です。変わるための努力をするか、そこに留まって妥協しながら生きて行くか、選択は二つに一つです。


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